「ONE and ALL」でめざすワンストップで家族の幸せを形にする家造り（2/3）

ハイクオリティで顧客本位の家造りをめざす「ONE and ALL」

　藤井さんが建築と出合ったのは十代のころ。建築資材を扱う商社に入社したのがきっかけで、多くの建築デザイナーや、工務店と知り合い、資材を扱うだけでなく、いつか自分でもオリジナリティのあるものを造りたいと考えるようになりました。勤めていた商社には自らの裁量で商品の仕入れやチョイスができる自由度があり、それが藤井さんの素材に対する審美眼を養ったといえるでしょう。
やがて、一人の魅力的な建築家との出会いがその運命を決定づけました。
　
　当時役職者としての立場であった商社を辞めて建築について一から学び、2003年に工務店として「藤井商店」を設立。なぜ、○○工務店や○○建築という名称をつけなかったのかといえば、建築だけでなく、ゆくゆくはフローリングや天井板などオリジナルの資材を造って販売したいという思いがあり、店舗デザイナーや店舗建築を紹介する雑誌「商店建築」に掲載されるような企業にしたいという願いがあったからでした。
　
　それから13年。地域の工務店として一軒一軒のお施主様を大切にしながら着実に実績を積み重ねてきた藤井さんは、かねてから付き合いがあり、志を同じくする建築のさまざまな分野の専門家たちとチームを組み、顧客本位の家造りをめざす建築ブランドを立ち上げました。それが「ONE and ALL」。

　コンセプトは、一人はみんなのために、みんなは一人のために。個々の力を結集することでチームという揺るぎない幹を形成し、やがてはそれを枝葉の茂った実り豊かな大樹のような建築集団に育てたいとの願いが込められています。

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