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土地の境界問題を解決するため全力で支援

土地の境界問題の解決策を提案しサポートするプロ

山川慎哉

土地の境界問題の解決策を提案しサポートするプロ 	山川慎哉さん
山川慎哉さん仕事風景

#chapter1

先代から引き継いだ不動産を守っていくために

 福岡市にある「土地家屋調査士山川事務所」の山川慎哉さんは、土地の境界問題を解決する専門家として活動しています。土地家屋調査士は、土地の境界を正確に測量し、資料調査で公正な判断をするのが主な業務です。土地のリフォームのために「正確で公正な判断により、分からないことを分かるようにする」をコンセプトに、土地の境界確定測量、境界標調査業務、境界立会代行業務、未登記建物の不動産表題登記、土地の分筆登記、地積更正登記、筆界特定制度の申請代理業務といったサービスを提供しています。

「先代から引き継いだ不動産を守るためには、誰に何を聞けばいいか分からないと悩まれる人が多いと思います。そんなとき、解決策へと導くのが私たちの役割です」

 主な顧客は、不動産を所有するすべての個人、法人です。不動産会社、ホームメーカー、弁護士、司法書士、税理士から依頼される民間業務と、公共事業などの官公庁の入札業務の二本柱になります。

「例えば民間業務では、新築の戸建てを建てた場合の建物に対する表題登記、官公庁の業務では、狭い道路を広げるための土地の売買に必要な登記といったことを行います」

 さらには「NPO法人高齢者・障害者安心サポートネット」において、空き家の管理や見回り、高齢者の見守りや申請の手続き事業、相談事業にも関わっています。その活動の一環として、成年後見や死後事務、相続についての相談も行っています。

#chapter2

土地家屋調査士はいわゆる「黒子」のような存在

 山川さんは福岡出身で、日本大学生産工学部土木工学科への進学を機に上京。3回生のとき、UMCボーカルスクールのオーディションに合格し、大学を中退して本格的に音楽活動をスタートしました。インディーズレーベルからのCDリリースやライブ活動など精力的に活動していましたが、父親の病気を機に終止符を打ち、帰郷しました。

 そんなある日、昔から地主である祖母のもとに、土地の境界の問題で土地家屋調査士が出入りしていたことから「こういう職業があるんだ」と知り、「いずれ自身の身内の土地に相続が発生するだろうから…」と一念発起し、国家試験に挑戦。土地家屋調査士の事務所で約3年間の修行を経て、平成23年12月に資格登録し、平成24年1月より開業しました。

「もともとは身内のために始めた仕事ですが、同じような悩みを抱えている人が少しでも前に進めるよう後押しできる存在になれたらとの思いで取り組んでいます」

 また、山川さんは「音楽活動と通じる部分がある」と話します。

「土地家屋調査士の仕事は、決して表に出ることがない、いわゆる『黒子』のような存在です。音楽の世界も主人公はお客さまで、演者や技術スタッフはお客さまに楽しんでもらうために一つのステージを全力で作るのでそういう意味では『黒子』です。だからこそ、『黒子』のプロフェッショナルとして徹していきたい」

山川慎哉さん仕事風景

#chapter3

土地家屋調査士のセカンドオピニオンのようなサービスを展開していきたい

 今後の展開としては、「土地家屋調査士をもっと広く知っていただくために、オンラインのサービスや提案を進めていきたい」と山川さん。すでにホームページや広告などオンラインマーケティングにも力を入れています。

「アナログも大切ですが、オンラインに真剣に向き合えばかなり付加価値が上がると思っています。測量など現場に立ち合うものに関しては近隣県でないとなかなか難しいですが、相談であれば県外でも可能なので『土地家屋調査士のセカンドオピニオン』のようなサービスを新たに展開していきたい。官公庁の業務についてもIT化すればもっと成功率が上がると思うんです」

 現在、山川さんは資格の学校で土地家屋調査士の国家試験の講師を勤めていることから、試験対策のためのYouTube動画を配信しています。もともとは、土地家屋調査士の用語や業務の説明を一般向けの動画配信をメインにしていましたが、コロナ禍において通学できない受講生が増えてきたことから、テキストの解説動画を配信するようになったそうです。

「全国の受験生も視聴しているようなので、土地家屋調査士を目指すこれからの人たちに向けて、少しでも貢献できたらうれしいです」

 さらに、山川さんは「いずれはどんな人もスマートフォンを一人一台所有する時代になる」ことを踏まえ、土地家屋調査士の業務はもちろん、NPO法人の活動における空き家の管理や高齢者の見守りについても遠隔で可能になると考え、そのための準備も進めています。

「土地の境界問題は、ご近所トラブルの延長線上にもあります。『先代から受け継いだ土地だから守らないといけない』という思いは誰しも同じですが、方向性が違うところにあると激突してしまうので、私が間に入って『いい落としどころ』を見つけ、解決策を提案いたします。土地のことで悩んでいる方は、どんなことでも気軽にご相談ください」

(取材年月:2020年9月)

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山川慎哉

土地の境界問題の解決策を提案しサポートするプロ

山川慎哉プロ

土地家屋調査士

土地家屋調査士山川事務所

土地のリフォームのために「正確で公正な判断により、分からない事を分かるようにする」をコンセプトに、土地の境界のトラブル等の解決策を提案するという強み

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