マーケティング、生成AI、ICT教育のコンサルを手掛けるプロ佐々木康仁

マーケティング、生成AI、ICT教育のコンサルを手掛けるプロ

佐々木康仁

オフラインとオンラインを組み合わせたマーケティング手法を軸に事業展開

　独自のマーケティング手法を軸に、膨大なデータを学習してコンテンツなどを生み出す生成AIや、タブレットなどITツールを用いたICT教育の領域でも事業展開する「CNCコンサルティング」の代表・佐々木康仁さん。飲食店や家電量販店、保険代理店をはじめ約30の職場を経験してきたことから、机上の空論に終わらず“現場感覚”でアイデアを出せるのが強みです。

　「接客や営業などさまざまな仕事を経て、集大成として起業しました。世の中にコンサルタントは星の数ほどいますが、多様な業種で課題解決へのプロセスに当事者として関わってきたのは私ぐらいだと自負しています。愛する4人の孫のためにも、自分の知見を役立てて社会をより良くしたいと思っています」

　代表的な事業は、自身が命名した「新ハイブリッドマーケティング」。イベントの開催やリーフレットの配布といったオフラインと、インターネットによるオンラインのアプローチを組み合わせたPR手法です。

　「会社や店舗のホームページを立ち上げたところですぐにアクセス数は増えず、問い合わせや来客にもつながりません。しかし商圏で暮らす、あるいは働く方々にはニーズがあるかもしれず、アピールしなければもったいないので、地域に根差したプロモーションとSNSなどによる拡散力を融合させました」

　例えば街に出て対面でチラシなどを配り、目立つ位置にQRコードを載せ、サイトやYouTubeにリンクして商品やサービスなどを紹介。興味を持つ確度の高い顧客に動画などで情報や魅力を詳細に伝えることができ、自らも実践して手応えを得たと話します。

マーケティングなどに従事し、消費者の購買活動の分析で売り上げアップ

　佐々木さんは学校を卒業後、全国チェーンのファストフード店に就職。9年の在職中に店長や課長に昇進し、店舗運営や従業員のマネジメントなどの実務を積みます。

　「転職して家電量販店に勤め、フロア長や店長を任されました。接客だけでなくチームビルディングやマーケティングを担当し、特に消費者の購買行動を分析するのが得意で、売り上げアップにも貢献しました」

　その後、保険代理店を営む知人にスカウトされ営業部長として入社。前職で培ったデジタル関連の知識を生かし、サイトの運営やリニューアルを引き受けます。

　「当時はまだハイブリッドと呼んでいませんでしたが、お客さまにオンラインとオフラインによる戦略を助言したところ『WEB、紙媒体世代の顧客にリーチでき成果が出た』と非常に喜ばれました。次にネットカフェのスーパーバイザーになりますが、ここでもアナログとデジタルの掛け算で来客数を増やしています」

　職業訓練校の講師やパソコンスクールのインストラクターも務めた佐々木さんは、「CNCコンサルティング」を設立。社名のCNCは「筑後ネット倶楽部」を意味し、地域貢献を大切にしています。

　「数々の業界を経験したからこそ説得力のある提案をいたします。丁寧なコミュニケーションでお客さまの課題を引き出し、業種や企業規模に合わせてオーダーメードの解決策を提示します。セミナーや研修に落とし込み、集客などのノウハウや効果を見える化してお伝えすることもできます」

ICT教育を支援し、ChatGPTといった生成AIの基礎的な使い方もアドバイス

　佐々木さんはICT教育の充実を図る文部科学省のGIGAスクール構想に共感し、起業前には久留米市内の小中学校でICT支援員として従事。児童や生徒、教職員にノートパソコンの活用方法などをレクチャーするほか、子どもたちにホームページの作り方を教えました。

　「先生方には、授業内容や学習成果をデータ化するようアドバイスしました。事例として蓄積し、他の先生に共有すれば参考にしてもらえますよね。評価の高い授業がどのように行われたのか分析することも可能ですし、異動してきた教員が、前の担任がどのように指導していたのか把握する資料にもなります。これらの施策は三つの学校に受け入れられ、現在もコンサルティングを承っています」

　また、疑問や質問に答えくれるChatGPTについて教職員に尋ねると「存在は知っているものの使い方が分からない」という反応だったとか。文書の作成、要約、誤字・脱字のチェックなど幅広い業務を効率化できると勧めるも、最初の一歩を踏み出せない人が多かったと言います。

　「学校に限らずビジネスの場でも『ChatGPTって有名だけど何ができるの』『便利らしいけどうちの役に立つのかな』が本音だと思います。皆さんにツールの利用価値を知ってもらうため、『生成AI活用アドバイザー』としても活動しています。まだ使ったことがない人の背中を押すのが目的で、企画書やプレゼン資料を作る際の指示の出し方などを手ほどきし、仕事が楽になる感動をぜひ味わってほしいですね」

（取材年月：2024年10月）

数々のビジネスでアナログとデジタルの効果的な活用法を実践し、現場感覚のアイデアが強み

オフラインとオンラインを組み合わせたマーケティング手法を軸に事業展開

マーケティングなどに従事し、消費者の購買活動の分析で売り上げアップ

ICT教育を支援し、ChatGPTといった生成AIの基礎的な使い方もアドバイス

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