湯気の中でリセットを──秋の夜は“整う時間”
12月はクリスマスから年末年始へと、家の空気が季節ごとに変わる時期。
そのぶん玄関も少し慌ただしくなり、天気の悪い日が続くと靴についた泥や水で、気づかないうちに“たたき”が汚れたまま……
そんなこと、ありませんか?
こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。
私が片づけや掃除のサポートでお客様の家を訪問していると、玄関の靴箱の上やドアまわりに、季節ごとの飾りをさりげなく置いているご家庭があります。
とくに小さなお子さんがいるご家庭では、イベントごとにちょっとした演出を楽しんでいることも。
そういう玄関に足を踏み入れると、ほっとするような、ワクワクするような気持ちになります。
年中行事を大切にしている空気、家に人を迎え入れようとする優しさや意図が、玄関から自然と伝わってくるのです。
今日は、そんなしつらえが持つ力をヒントに、玄関を整えることで“新しい年を迎える心の準備”につなげる方法をご紹介します。
玄関は「暮らしの入口」より「気持ちの入口」
玄関を整えると運気が上がる、という話を聞くことがありますが、もっと大切なのは
自分の気持ちが整うこと。
帰ってきた瞬間の玄関の印象は、その日の疲れを大きく左右します。
<少し整えるだけで変わるポイント>
- 靴は出しっぱなしにせず、2〜3足が基本
- 雨の日の泥汚れはその日のうちにサッと拭く
- 年末のゴミは、玄関に置きっぱなししないこと
玄関は家の中で最も外に近い場所。
だからこそ、整うと家全体が整ったように感じられる入口のパワーがあります。
新年のしつらえは「飾る」より“気配をつくる”
クリスマスが終わると、玄関に少しずつ“お正月の気配”を漂わせたくなります。
でも、豪華な飾りをどんと置く必要はありません。
ポイントは“気配”。
たとえば──
- 玄関扉にしめ縄をひとつ、下駄箱上には小さな飾りを
- 松、水引、南天など“凛とした植物”を一輪だけ
- ドア周りを軽く拭いて、迎える準備を整える
飾りは“家の名刺”のようなもの。
季節が変わること、新しい年を迎える気持ちを、さりげなく伝えてくれます。
香り・光・色で「玄関の空気」を整える
玄関は狭い空間だからこそ、光や香りがダイレクトに届きます。
照明を少し明るくする
年末は夕方が早く暗くなるので、電球の色を“昼白色寄り”にすると清々しく、迎える空気が整います。
ほんのり香りを添える
柑橘やヒノキなど清潔感のある香りは、玄関に向いています。
玄関マットを新調する
小さなアイテムほど“年始のフレッシュさ”が際立ちます。
家に入るたび、整った空気が迎えてくれると、心も自然に落ち着きます。
しつらえを整えることは「気持ちの準備」
玄関を整えることは、新しい年を迎える心の準備そのものです。
「今年もよく頑張ったな」
「来年はこう過ごしたいな」
そんな気持ちがふっと湧いてくる、小さな“儀式”のようなもの。
玄関が整うと、気持ちが未来へ向かい、暮らしにも小さな前向きさが生まれます。
まとめ
12月の玄関は、汚れやゴミが増えやすい一方で、
飾り・光・香りで季節を映しやすい特別な場所。
しつらえを少し整えるだけで、家にも心にも「新しい年を迎える準備」が整います。
忙しい時期だからこそ、玄関から整えてみませんか。
私がお手伝いいたします
玄関のしつらえや収納、季節の演出に迷ったら、あなたの暮らしに合わせた整え方をご提案します。
片づけだけでなく、住まいの“見せ方”までサポートしますので、お気軽にご相談ください。



