不安より自由を選ぶ──50代からの“ひとり暮らし”という時間

川崎育代

川崎育代

テーマ:ライフサイクルにおける暮らしの変化

朝、部屋に射しこむ光の角度が変わった。
カーテンを開けて、その静けさを感じる瞬間、
ふと「このままひとりで年を重ねていくのだろうか」と思うことがある。
そんな不安を抱えるのは、きっと私だけではないはず・・・



こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。

50代を過ぎると、子どもが独立したり、親の介護が一段落したり、生活の形が大きく変わります。

家の中の音が少なくなり、会話の回数も減っていくと、急に世界が静まり返ったように感じるものです。


けれど、その静けさの中には、自分を見つめ直す時間が潜んでいます。

“ひとりになる”ことを恐れず、整えながら生きる。

それは、これからの人生をもう一度デザインし直すような時間でもあるのです。


ひとりを整える

“ひとりの暮らし”を不安にしないために、まずできることは「整える」こと。

モノを減らすことも、動線を見直すことも、すべては自分の安心を守るための小さな準備です。


以前は、家族に「あれはどこ?」「これ出して」と聞かれるたびに、イライラもやもや。

だけど今は、自分のペースで、好きな場所に好きなものを置ける。

「もう誰にも聞かれない」と思うと、不思議と解放されたような気持ちになります。


整えることは、自分を大切に扱う“おまもり”のようなもの。

暮らしを整えることで、心にも小さな安定が生まれていきます。


ひとりを楽しむ

“ひとり”の時間が増えると、料理も、掃除も、誰かのためではなく“自分のため”にできるようになります。


以前は、家族の好みに合わせて食事メニューを考えていたけれど、今は自分の好きなものを、好きな時に、好きなだけ。

たとえば私は、トマトパスタが大好きで、今では週に何度でも作ります。

「またパスタ?」と笑われることもなく、思う存分“自分の味”を楽しめるのです。


自由に暮らすとは、わがままになることではなく、“自分を満たす時間”を知ること。

そんな風に過ごすうちに、いつのまにか「ひとりって悪くないな」と思えるようになりますよ。


ひとりをつなぐ

“ひとり”の暮らしだからこそ、人とのつながりはより大切に感じます。

近所の人に挨拶をしたり、行きつけのカフェで顔を覚えてもらったり、季節ごとに連絡を取り合う友人がいたり。

そんな小さなつながりが、思いがけず心を支えてくれる瞬間があります。


「もしも」の時、頼れる人がいるという安心感は、何にも代えがたいもの。
ひとりで完結させるのではなく、誰かに頼っていい。

つながりの距離を自分なりに整えることも、これからの暮らしを支える知恵なのです。



ひとりでいることは、決して特別なことではありません。

それは、誰にでも訪れる自然な時間の流れ。

だからこそ、「不安」よりも「今をどう生きたいか」に目を向けたいのです。


暮らしを整えることは、未来の自分に贈るやさしいプレゼント。

今日の小さな行動が、明日の安心につながります。


暮らしを整えるお手伝いをします


ひとりの暮らしを心地よく、安心して過ごせるように。

空間と心の両方を整えるサポートをしています。

「どこから手をつけたらいいかわからない」そんな時は、どうぞお気軽にご相談くださいね。


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川崎育代
専門家

川崎育代(ライフオーガナイザー)

株式会社サピュイエ

顧客に寄り添うことを大切に、生き方までしっかりと掘り下げてヒアリング。どんなふうに暮らしたいかを明確にし、人生まで整える仕組みを一緒に考える。一人一人、大事なことに集中できる環境づくりをサポート。

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