未来のための片づけ──未病のように暮らしを整える
「片づけたいのに、なぜか捨てられない…」
そんな気持ちを抱えたことはありませんか?
頭では「減らしたほうがいい」とわかっているのに、心がストップをかけてしまう。
これは決して意志が弱いからではなく、誰にでもある自然な心理です。
こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。
季節や月の変わり目は、自然と「減らしてスッキリしたい」意識が高まります。
そんな気持ちと裏腹な、「でも捨てられない」。
今回は、片づけられない理由として最も多い「捨てられない」心理についてお話しします。
捨てられない理由、心の奥にあるもの
人がモノを手放せないのには、いくつかの背景があります。
- 思い出につながっているから :写真や手紙、記念の品などは、ただのモノ以上に「記憶のカプセル」。大切な人や出来事を思い出させてくれる存在です。
- もったいないと思うから :「まだ使える」「高かったのに」…そんな気持ちが手放しをためらわせます。
- 後悔や罪悪感が怖いから :捨てた後に必要になるのでは? 親や誰かに悪いのでは? そんな不安が心を重くします。
- 自分を映す存在だから:長く持ってきたモノは、その人の歴史やアイデンティティそのもの。だからこそ手放すのに勇気がいるのです。
「捨てる」より「分ける」から始めてみる
片づけ=捨てること、と思うと途端にハードルが上がります。
そこでおすすめなのが「まず分けてみる」こと。
たとえば、
- 玄関の靴なら「よく履く靴」と「出番が少ない靴」
- キッチンの食器なら「毎日使うもの」と「特別な時だけ使うもの」
ただ仕分けするだけでも、空間がスッキリ見えてきます。
不思議と「これはもう私には必要ないかも」と自然に気づける瞬間が訪れるのです。
片づけは“捨てる作業”ではなく、“これからの暮らしに必要なものを選び直す作業”。
そう考えると、気持ちがずっとラクになります。
心を整える片づけのヒント
- 気持ちを言葉にする:「なぜ手放せないのか?」と自分に問いかけ、気持ちを可視化する。
- 未来を軸に考える:「これを持ち続けたら、これからの暮らしは快適?」と想像してみる。
- 一時保留をつくる:迷うものはすぐに結論を出さなくてもOK。写真に残す、箱に入れて寝かせてみるのも方法です。
こうした小さな工夫が、心を守りながら片づけを進める支えになります。
心が軽くなると、暮らしも軽くなる
片づけはモノだけでなく、心の整理にもつながります。
空間が整うと気持ちに余白が生まれ、「何を大事にして生きていきたいか」という自分の価値観もはっきりしてきます。
「捨てられない自分」を否定する必要はありません。
大切なのは、気持ちに折り合いをつけながら、自分に合った方法で少しずつ進めること。
片づけは“モノを減らす”ことではなく、“未来の暮らしを選び直す”ことです。
その視点を持つだけで、片づけはもっとラクに、もっと楽しくなりますよ。
私がサポートします!
「いる、いらない」「残す、手放す」など、一人ではなかなか判断しづらいものです。
そんな時、誰かと一緒なら始められると思いませんか?
「捨てなさい」から始めません。
手放せない気持ちに寄り添い、客観的な視点に立って、あなたの片づけを応援します。



