怖い夏の電気代! “ついでに” で見直す、キッチン節電術
夏は電気代が気になる季節ですが、実は「水道代」も見直したいポイント。
気温が上がると、シャワーや洗濯の回数が増え、つい水を使いすぎてしまいますよね。
節水は、家計にも地球にもやさしい暮らしの第一歩です。
こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。
家庭において、私たちが一番水を使っているのはどこでしょうか?
そうです!一番多いのは「お風呂」で、なんと全体の約40%。
続いて「トイレ」「キッチン」「洗面所」などがそれぞれ20%前後という内訳になっています。
今回はこの割合にあわせて、場所別の節水ヒントをご紹介します。
【お風呂・シャワー】こまめな止水で水量半分も可能
シャワーは、なんと1分間で約12Lの水が流れると言われています。
体や髪を洗っている間に止めるだけでも、大きな節水効果が。
家族全員が意識すれば、月に何百Lも節約できます。
また、節水型のシャワーヘッドに替えるだけで、使う水を最大50%カットできる場合も。
お風呂の残り湯は、洗濯や庭の水やり、掃除などにも活用して無駄をなくしましょう。
【トイレ】「大」と「小」で2Lの差!
トイレは、家庭内で約20%の水を使う場所。
特に節水のポイントになるのが、「大」と「小」の使い分けです。
最近の節水トイレでは「大」で約8L、「小」なら6L以下という差があります。
つい癖で「大」を流していないか、見直してみると◎。
また、古いタイプのトイレは一度に13L以上流れることも。
リフォームの際には、節水型への切り替えを検討すると、長期的に節約効果が大きくなります。
【キッチン】洗う前の「ひと手間」が決め手
キッチンでは、食器洗いの際に水を流しっぱなしにしてしまいがち。
特にカレーや油汚れの食器は、洗う前に古新聞やキッチンペーパーでサッと拭き取っておくと、水も洗剤も少なくて済みます。
また、洗い桶に水をためて“つけ置き洗い”をすることで、流し洗いよりも約1/3程度の水で済ませることも可能。
野菜はボウルで洗い、洗い終わった水は植物の水やりなどに使いまわす工夫も、立派な節水になります。
【洗面所】出しっぱなし、していませんか?
洗面所での無駄水も、積み重なると大きなロスに。
歯磨き中に蛇口を開けっぱなしにすると、数分で20L近く使ってしまうことも。
コップ1杯(200ml)の水で十分にゆすげます。
洗顔の際も、水を流しながらではなく、ボウルにためて洗うと安心。
日々の“ちょっとした使い方”を見直すだけで、自然と節水につながっていきます。
最新設備を味方にする
家の中で使う水を節約するには、意識だけでなく「道具の力」も活用したいところ。
節水シャワーヘッド、タッチレス水栓、自動止水機能付きの蛇口などは、無意識の水ロスを防ぐのに効果的です。
初期費用はかかりますが、長い目で見ると節水効果は大きく、光熱費の削減にもつながります。
おわりに:できることから一つずつ
すべての水まわりを一気に変える必要はありません。
「今日はシャワーの出しっぱなしをやめてみよう」「明日は歯磨き中に水を止めよう」そんな小さな一歩からで大丈夫。
家族みんなで取り組めば、楽しく、そして確実に効果を実感できるはずです。
この夏は「節電」だけでなく、「節水」も意識して、ムダなく、気持ちよく暮らしてみませんか?



