干す場所と動線で差がつく！夏の洗濯＆風通し効率化術
真夏になると、どんなにエアコンをつけても部屋がムンムンする……そんな経験はありませんか？
実は、夏の室温上昇の大きな原因は「窓」。
外から入る熱のうち、約7割が窓を通じて侵入すると言われています。
だからこそ、エアコンの前に見直したいのが “窓まわり” の工夫です。
こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。
とくに重要なのは、「光」と「熱」のコントロール。
今回は、カーテン・ブラインド・窓フィルムなどの特性を活かして、快適な夏の部屋づくりに役立つアイデアをご紹介します。
カーテンは「遮熱」と「色」で選ぶ
夏のカーテンで注目したいのは、遮熱・遮光・UVカットといった機能。
とくに「遮熱レースカーテン」は、光をやわらかく取り込みつつ、熱の侵入を防いでくれる優れものです。
厚手のカーテンを使う場合も、裏地付きや遮光2級・3級の軽めのものを選べば、重くならずに夏でも使いやすくなります。
そして意外に見落としがちなポイントが「色」。
日よけ効果は、色によってかなり差があります。
- 黒：熱を吸収しやすく、日よけにはなっても室内温度を上げてしまうことも。屋外使用には不向き。
- 白：光や熱を反射するため、室内の暑さ対策には有効。ただし透けやすい点には注意が必要。
- シルバー系：反射率が高く、遮熱効果が非常に高い。車のサンシェードや日傘にも使われる理由です。
レースカーテンを選ぶときは、「外側が白系・光沢素材」のものにすると、反射効果が高まり、断熱性能がアップします。
窓用フィルムで、目立たずしっかり断熱
部屋の見た目は変えたくないけど、遮熱したい──
そんな方には、窓ガラスに貼る断熱・UVカットフィルムがおすすめ。
透明なのでインテリアの邪魔にならず、しかも紫外線カットや熱の侵入をしっかり防いでくれます。
賃貸住宅でもOKな「貼って剥がせるタイプ」も増えているので、手軽に導入できますよ。
西日がきつい窓や、陽射しが入りすぎて困っている場所に、ピンポイントで使うのも◎。
ブラインドは、光を操る名人
ブラインドは、角度を細かく調整できるのが最大の魅力。
太陽の位置や時間帯に応じて羽根（スラット）の角度を変えれば、直射日光を避けつつ、明るさをしっかり確保できます。
特に東向きや西向きの窓には効果大。
素材によっても特性が異なり、
- アルミ製は遮熱性が高く、効率的な日よけに
- ウッド（木製）は断熱性・調湿効果があり、見た目もナチュラル
朝は光を取り入れて目覚めよく、日中は直射光をカット。
夕方は外の視線を遮ってプライバシーを守る ──
こんなふうに一日の中で表情を変えられるのも、ブラインドならではです。
窓を整える＝体感を整える
冷房に頼りすぎると、身体がだるくなったり、電気代もかさみがち。
でも、窓まわりを少し工夫するだけで、外の暑さをシャットアウトし、自然な涼しさを手に入れることができます。
“整える”というのは、片づけや見た目だけではなく、「暮らしの体感」そのものを整えること。
この夏は、まず “窓” に目を向けてみませんか？
