干す場所と動線で差がつく!夏の洗濯&風通し効率化術
ジメジメした梅雨、そして容赦ない夏の暑さ。
気温も湿度も上がってくると、ただでさえ億劫な家事が、ますます重たく感じられる季節です。
こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。
「ちょっと洗濯物を干すだけで汗だく」
「立ったり座ったり、あちこち動き回るだけでぐったり」
「あ〜、やる気が出ない!めんどくさい!」──
気力・体力の低下につながり、家事に追われるような感覚になってしまいがち。
そんな日々を、少しでもラクに、心地よく変えるヒントは「動線」にあります。
動線とは、家の中の“動き方”
「動線」とは、家の中で人が動くルートや流れのこと。
たとえば朝の家事動線──
キッチンで朝食を作りながら、お弁当を詰め、洗濯機を回しつつ、洗面所で身支度……。
この一連の動きがスムーズかどうかで、家事のしんどさは大きく変わります。
動線が整っていないと、
- 何度も立ったり座ったり
- あちこちにモノを取りに行く
- 使いたい物が見つからない
と、時間も体力も気力もどんどん消耗してしまいます。
だからこそ、これからの季節は特に、
「暮らしを省エネ化」するための動線の見直しが、とても効果的なのです。
暮らしをラクにする、“3つの省エネ”
動線を整えることで得られるのは、主にこの3つのメリット:
- 時間の節約(時短) → 行き来や探し物が減ることで、家事の所要時間が短くなる
- 体力の節約(ラク) → 無駄な動きや持ち運びが減って、疲れにくくなる
- 気力の節約(ストレスフリー) → 迷わない・探さない・やりっぱなしにならない工夫で、イライラが減る
この“3つの省エネ”を実現するために、私がおすすめする動線改善の工夫をご紹介します。
適材適所:使う物は「使う場所」へ
よく使うものこそ、すぐ手が届く場所に。
ハンガーは洗濯機の近く、薬やサプリはダイニングテーブル横、使用頻度の高い文房具はそれぞれの場所に設置。
「わざわざ取りに行かなくていい配置」が理想です。
モノの定位置が決まり、家族も把握できるので、「迷う」「わからない」を減らせます。
反対に、使う場所と収納場所が遠いと、戻すのも億劫です。
結果として出しっぱなし→散らかる→さらにイライラ、の悪循環に。
その場で完結:ひとつの動線で家事を終わらせる
たとえば洗濯。
「洗う→干す→たたむ→しまう」という一連の作業が、それぞれ離れた場所で行われていませんか?
洗濯機のそばに室内干しスペースを設けたり、衣類収納を同じ階にまとめたりすると、動きが格段にスムーズになります。
「動きが分断されている」ことに気づくと、改善ポイントが見えてきます。
まとめる:◯◯セットでワンアクション化
毎朝使う「朝食セット」──パン・コーヒー・ジャム・カトラリーなどをひとまとめに。
「掃除セット」も、雑巾・スプレー・手袋などをカゴにまとめて各箇所に常備。
こうすることで、「あれどこだっけ?」と探したり取りに行く手間が激減します。
「使うたびに全部バラバラ」より、「使うたびにサッと使える」の方がずっとラク。
ひとまとめ収納=動線の短縮です。
行き止まりをなくす:回遊できる家事動線
キッチン〜洗面所〜物干し場が回遊できる間取りになっていれば、移動の無駄が減り、動きがとてもラクになります。
構造的に難しくても、家具や収納の配置を工夫するだけで「回りやすい動線」をつくることは可能です。
暑さで体力を消耗しやすい時期は、1歩のムダを減らすことが、暮らしの快適さに直結します。
動線を整えることは、「暮らしを整える」こと
動線の見直しは、大がかりなリフォームをしなくても、今ある家とモノを「どう使うか」の工夫でできるものです。
これまでの習慣を少しだけ見直すだけで、驚くほどラクになることもあります。
「こんなにしんどかったのは、動きにムダが多かったからなんだ」
そんな気づきがあると、家事にも気持ちにも、余裕が生まれます。
動線を整えることで、あなたの毎日に、少しのやさしさと軽やかさを加えていきましょう!



