何にお金をかけたい? 年末に“家計の使い方”を見直す方法
こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。
6月になり、わが家にも紫陽花の季節がやってきました。
しっとりとした雨に濡れながら、今年もまた静かに色づいています。
紫陽花の花言葉には「移り気」「浮気」「無常」が代表的ですが
一方で「辛抱強さ」「家族団らん」もあります。
私は後者の方が紫陽花のイメージにぴったりだと思います。
そう感じるのも、紫陽花がモチーフに使われていた
あるドラマが影響しているのかもしれません。
主婦や家事をテーマにした物語で
専業主婦である主人公の好きな花が紫陽花。
陽の当たらないところで誰にも気づかれず咲く花に
主婦の存在や家事を重ねた物語です。
主婦という存在
紫陽花は、よく見ると一つひとつの小さい花は
驚くほど繊細で控えめ。
けれど、それが集まることでふんわりと丸い形ができ
見る人の心にやさしさを添えてくれます。
小さな花が集まってひとつの大きな花房をつくる姿──
それは、日々の家事や、地域の小さな営み 人とのつながりそのもののようです。
掃除や料理、一人ひとりの存在は目立たないけれど
集まることで家庭や社会という大きな形が生まれます。
あるいは、紫陽花を育む土壌を「家事」と捉えてもいいかもしれません。
目には見えないけれど、土の質や湿度が紫陽花の咲き方を左右するように
日々の見えない営みが、暮らしという花を支えている。
だからこそ、花が咲いているかだけでなく
その土壌がどうなっているかに目を向けることも
これからの生き方に必要なのではないかと思います。
確かな役割
紫陽花のもうひとつの特徴
土壌の酸度によって色が変化するという性質です。
同じ種類でも、環境によって青にも紫にも、ピンクにもなる。
これは、家族の関係にも似ているのではないでしょうか。
家事の負担や気持ちのバランス、ライフステージの変化──
環境が変われば、家庭の色も、暮らしの形も少しずつ変わっていくからです。
紫陽花は、決して陽の当たる舞台の真ん中に咲く花ではありません。
それでも、雨の季節に凛と咲き、心を癒してくれます。
主婦という存在も、家事という営みも
あまり注目されることはないかもしれない。
けれど、家族や地域、社会を支える静かな力として
確かにそこにあります。
実は私も以前は
陽の当たる「シゴト」が価値あるもののように感じていました。
だけど、陽の当たらない「家シゴト」だって
誰かを支えたり暮らしの土台となる貴重なわき役!
目立たなくても、静かでも、大切な存在だと今は心から思っています。
青や紫色の紫陽花だけでなく
赤色やピンクの紫陽花もいっぱい咲かせたいですね。



