“あなたらしい暮らし”を支えるお手伝い
「また出しっぱなし!」
「なんで勝手に場所変えるの!?」
夫婦の何気ないやり取りの中で、意外と多いのが片づけにまつわるケンカ。
些細なことに思えるけれど、毎日のことだからこそ、じわじわストレスになってしまいます。
こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。
先ほどの会話——実は先日のわが家での話。
「こんなことで・・・」と思いつつ、身近な相手にはつい口にしてしまいがち。
そこで今回は、よくある片づけに対するタイプの違いについてお話しします。

片づけタイプの違いから生じるモヤモヤ
よくあるのは、片づけに対するタイプの違いです。
たとえば
「きっちりしまいたい人」と「大雑把でもかまわない人」。
「隠す収納が落ち着く人」と「見える収納じゃないと忘れてしまう人」。
どちらが正しいというわけではなく、ただやり方が違うだけなのに、お互いに「なんでそうするの?」「なんでできないの?」とイライラしてしまう・・・
そんなすれ違いが、日々のモヤモヤのもとになっていることは少なくありません。
夫婦それぞれの “正しさ”
わが家の場合
私は、見た目が整っていないと落ち着かないタイプ。
だから夫がモノを出しっぱなしにしていると、つい「もう、ちゃんと戻してよ!」と言いたくなってしまいます。
一方の夫はというと、「戻したくても、しょっちゅう場所が変わるからわからない」と反論。
なるほど!
たしかに私はより使いやすくと、収納場所を見直すことが多いからかもしれませんね。
お客様の声
「夫が片づけできない」という悩みが多いのかと思いきや、実は逆のケースもけっこうあります。
「夫のほうがきっちりしていて、自分の片づけが追いつかない・・・
責められているようでつらいんです!」
そんな風に、片づけすぎる夫にプレッシャーを感じてしまうこともあるのです。
つまり、どちらかが間違っているのではなく、どちらにも自分なりの正しさがあるんですよね。
では、なぜこんなにも片づけ観がズレてしまうのでしょうか?
なぜ起きる?育った環境と「片づけ感覚」
その答えのひとつが「育った環境」です。
子どもの頃に親から教わった片づけの仕方、暮らしていた家の広さや収納のクセ、実家の“当たり前”が、私たちの「片づけ感覚」をつくっています。
だから、自分にとっての「当然」は、相手にとっては「理解できない」ことも多いのです。
「なんでこんなこともできないの!?」ではなく「基準が違うだけ
この当たり前の基準の違いを知っておくと、ストレスがぐっと減ります。
片づけ方の違いは、性格の問題ではなく「背景の違い」だと受け止められるようになるからです。
正しさより「納得できる仕組み」を
とはいえ、まったく気にしないというのも難しいですよね。
そんなときに大切なのは、どちらかが折れるのではなく、お互いに納得できる仕組みをつくること。
たとえば
- バックヤード(出しっぱなしOKのゾーン)を設ける
- とりあえず置いていい一時置きカゴをつくる
- ここは見た目優先、ここは実用優先
といった、エリア分けをするのもひとつの手。
大事なのは、「危なくない」「困らない」「使いやすい」といった最低限のルールを守りつつ、お互いのやり方を尊重することです。
まとめ:「違い」を知ると、暮らしはもっとラクになる
- 片づけに正解はない。あるのは、暮らしやすさの納得解
- 自分のこだわりを緩めることが、夫婦関係をラクにする第一歩かも
- 相手を変えるより、まずは「違う前提」で話してみる
片づけに限らず、家の中のことは“正解”がひとつではありません。
「自分と相手は違って当たり前」と受け止められるようになると、毎日の暮らしがもっとラクになりますよ。



