春の模様替えは「色」から!〜色の力で、空間も気分もリフレッシュ〜
こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。
ゴールデンウィーク間近のこの時期、
チューリップ、芝桜、八重桜、ツツジなどが見頃を迎え、外は一気に色が溢れます。
連休中、特に予定もない私は、色とりどりの花で目を楽しませているところです。
こんな時、改めて色のチカラを感じますね。
そこで前回に続き、色を楽しむためのヒントをお届けします。
前回は「色そのものがもたらす心理的な効果」についてお話しました。
今回はさらに一歩進めて、「色と色の組み合わせ方(配色のコツ)」についてご紹介します!
配色には2つの基本パターンがある
それが 「調和」 と 「対比」 です。
調和(ハーモニー)
色同士を“なじませる”組み合わせ。
空間に統一感や落ち着きをもたらしますが、一方でメリハリがないと感じることも。
対比(コントラスト)
あえて色の違いを“目立たせる”組み合わせ。
空間にリズムを生み出しカジュアルな印象を与えますが、強すぎて目が疲れることも。
どちらかをアクセントとして少量使いにしたり、彩度を下げて使うのが良いでしょう。
じゃあ、どうやって配色する?
【1】まずは「調和」を意識し、色味を揃える
同じ系統の色(いわゆる同系色)でまとめると失敗しにくい
例:ベージュ × ブラウン × アイボリー(ナチュラル系)
ブルーグレー × ホワイト × ネイビー(クール系)
全体にまとまりが出て、居心地のいい空間に。
【2】色の明度や彩度を揃えて調和させる
同じトーン(色の明るさや鮮やかさによって決まる色の調子のこと)の組み合わせもオススメ。
例:パステルカラーやグレイッシュな色同士など
色味が違ってもバラバラな印象を与えず、変化も出せる。
【3】ちょっと冒険したいなら「対比」を取り入れる
色相環(カラーサークル)で「反対側」にある色を組み合わせてみる。
例:ブルー × オレンジ
イエロー × パープル
アクセントになるクッションや小物で取り入れると、メリハリのあるおしゃれな印象に!
具体的な配色パターン例
【ナチュラルで落ち着く空間】
ベージュ × アイボリー × モスグリーン
【爽やかでリフレッシュできる空間】
スカイブルー × ホワイト × ミントグリーン
【元気が出るポジティブ空間】
サンイエロー × オレンジ × グレー
【大人シックなモダン空間】
チャコールグレー × ブラック × シルバー
【エレガントで優雅な空間】
ラベンダー × ホワイト × ゴールド
配色例をイメージすると、部屋の雰囲気がぐっと具体的になります!
色選びで失敗しない!部屋づくりのコツ
【部屋がまとまって見える方法】
部屋のカラーコーディネートで失敗しない鉄則は、色を3色以内に絞ること!
・色数を絞る!(基本3色以内)
・同じトーン(明るさ・鮮やかさ)でまとめる
【部屋がすっきり見える方法】
黄金のバランスがあります。
- ベースカラー(70%) 空間全体を占める基本の色(床・壁・大きな家具など)
- サブカラー(25%) ベースカラーを引き立てる補助の色(カーテン、ラグ、チェストなど)
- アクセントカラー(5%)空間にリズムをつくるポイントカラー(クッション、アート、雑貨など)
この「70:25:5」のバランスを意識すると、誰でも簡単にまとまりがあって、おしゃれな部屋を作れます!
・ベースカラーは明るめ・淡い色を選ぶ
・70%のベースカラーをしっかり意識
【部屋が広く見える方法】
・白、ベージュ、淡いグレーなど明るい色をベースにする
・壁や床と家具の色を近づけて“視覚的なつながり”をつくる
・低めの家具、脚が細い家具を選び「抜け感」を出す(色以外のテクニック)
まとめ:色選びのコツ
- 色を3色以内に絞る
- 70:25:5の黄金バランス
- 調和か対比を意識して配色する
- ベースを明るくすれば広くすっきり見える
「配色バランス」の考え方は、ファッションやメイクにも活かせます。
コーディネート:服の色を3色以内にまとめると、洗練された印象に
メイク:ベースメイク(70%)+チークやアイカラー(25%)+リップやアクセント(5%)でバランスが取りやすい
「色数を絞る」と、センス良く見えるのはどのシーンでも共通です。
色の力をもっと味方にして、「好き」と「心地よい」が両立する空間づくりを楽しみましょう!



