新年のスタートは“暮らしを整える”ことから始めよう
春になり、風の匂いや陽ざしがやわらかくなるこの季節。
年度も変わり、どこか「新しく始めたい」気持ちがふくらむ時期ですね。
こんにちは
住まいと暮らしのコンサルタント 川崎育代です。
4月は私の誕生月。
またひとつ歳を重ねるタイミングでもあります。
そのため、この時期は特に「これから先の暮らし、どう整えていこうかな」と考えるようになるのです。
「持ちすぎ」は、心をぎゅうぎゅうにしてしまう
片づけやお掃除サポートでいろいろなお宅を訪ねるなかで、よく感じることがあります。
それは、「家事が苦手」とおっしゃる方ほど、道具をたくさん持っている傾向があること。
◯◯用、△△向けと、洗剤の種類も豊富です。
そのため、収納スペースはそこそこあるけれど、入り切らずにあちこち置かれていることも・・・
基本のものがひと通りあれば、あれこれ買い揃えなくても代用できることは多いんです。
でも、「これがあれば、うまくできるかも」と買い足していくうちに、気づけばモノに囲まれ、
そのことがかえって自分を追い込んでしまっている…
そんな様子をよく目にします。
部屋だけでなく、心のスペース圧迫されていませんか?
「手放す」前に「見直すこと」
ここで少しお伝えしておきたいのは
私は「捨てること」や「ミニマリストになること」をおすすめしたいわけではありません。
モノの適正な量というのは、人それぞれ違います。
「普通はどれくらい(持っている)」など、平均値に捉われる必要はありません。
「自分がストレスなく管理できる量」が、その人にとっての“ちょうどいい”なのです。
だからこそ、季節やライフステージの変わり目に、「今の私にとって、これは必要?」と問いかけてみる──
その小さな見直しの積み重ねが、結果的に身軽な暮らしへとつながっていくのではないでしょうか。
心地よい暮らしは「余白」から生まれる
必要なものだけに囲まれていると、家事の手間も減り、動きも軽やかになります。
何より、「なんだか気持ちがスッキリする」ことに気づくかもしれません。
これは、モノを減らすことが目的ではなく、暮らしの中に“余白”をつくるための手段なのだと思うのです。
余白が生まれると、そこにゆとりが入り込んできます。
ゆとりがあると、自分や家族に優しくできたり、疲れているときはちゃんと休めたり。
そういう暮らし方のヒントが、モノの見直しの中に潜んでいるのかもしれませんね。
新しい季節、新しい自分
暮らしを見直すことは、自分自身を大切にすること。
春という季節の力を借りて、自分に合った「ちょうどいい」を見つけませんか。
まずは身近なところから、小さな一歩。
たとえば、洗面台の下のストックを見直してみる、使っていないお掃除道具をチェックしてみる。
そんな小さなアクションが、心地よい毎日への入口になります。
焦らず、比べず、自分のペースで。
今の自分にちょうどいい“コンパクトさ”を、少しずつ見つけていきましょうね。



