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コラム

災害の無い世の中をつくることができるか?― NEW LIFE STANDARD ―

2020年7月4日 公開 / 2020年7月31日更新

テーマ:避難所になる家創り

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 注文住宅防災グッズ 必需品住宅ローン 固定金利

1.毎年の特別警報レベル5


 今日2020年7月4日のニュースは、熊本で起こった線状降水帯がもたらした大水害を伝え、以前の西日本豪雨などを思い起こさせる悲惨な状況を伝えていました。
平屋は屋根まで浸水し、二階の床も浸水してきた家は、屋根伝いに避難したといいます。
高齢のお年寄りは、障害者や車いすの方は、など心配は耐えません。高齢者施設での16名の心肺停止等悲惨な状況が刻一刻と伝えられます。

 コロナにおいても、いつだれが感染するか、全く予測さえつかない中、収束の気配が無い上、中国では、豚インフルがパンデミックになる恐れを、ニュースが報じています。

『災害が無い世の中を作ることができるのか?』  答えは 『NO!』

これからの私たちは、自然災害と闘いながら共存しなければなりません。しかし、今のままでは、難しい。
せめて、これからの街づくり、家創りには、対策をたてて、自分の命は自分で守れる体制を整えたいもの。

これから家創りをされる方、そして、お家を改良していきたい方のヒントになる事柄を書き添えていきます。
皆様の良いお家創りの一助になれば幸いです。



2.平屋が本当に良いのか?


 最近の流行に『平屋』があります。特に田舎では土地が比較的安いため、平屋を志向される方が増えています。
では、いざ水害の時はどうか?

『コロナが心配で避難所へは行きたくない』

と思った方はいませんか?
豪雨で避難指示がどこで起きるか、明日は我が身の時代がきました。
平屋では無く、2階がある方は、上方への分散避難を気象庁も呼びかけています。

平屋は、年老いてからとても楽です。しかし、コストがかかります。また、2階への避難はできません。
2階があると、普段から階段を上がり降りするので、子供のころから足腰も必要に迫られて動かします。
子供たちはやがて出ていきます。その部屋は、物置か夫婦の趣味部屋かになります。
使わない部屋は当然冷暖房しないので、ヒートショックやカビの元凶を作ることになります。

『温熱環境』すなわち 冷暖房 にしてもそうです。

 瀬戸内の香川県・愛媛県はヒートショックで亡くなる人数が、全国でトップ5に入っています。
一時、香川県はNO.1  愛媛県もNO.3 を獲得したことがあります。
これも、穏やかな気候のため寒さ対策をあまりしないことが要因に挙げられます。しかし、その結果、心臓や血圧などへの負担は、着々と迫ってきて、日々の暮らしが命を奪います。

私の伯母は、ヒートショックのため、お風呂で亡くなりました。しかも某大手トップハウスメーカーでリフォームした後です。

【平屋なのか、2階建てなのか】
 それぞれの良さ、建てる土地の状況とリスク、家族構成などを勘案して決めていく必要があると思います。
平屋が良い方は、自分たち夫婦の部屋は1階に、子供部屋のみ2階にというのも選択肢。子供部屋にロフトも災害対策になるかもしれません。災害時と平時、現在と将来、いろいろな視点でお家創りをとらえてください。もちろん平屋の方がコストが高いので、お財布との相談は必須かもしれません。コロナ禍の今こそ、これらを念頭に入れて、災害に対する考え方をまとめ、お家創りに生かしてください。ワクチンが開発されれば、このことを人間は忘れてしまいます。



3.自宅がもし避難所になったら・・・


 誰もそんなことを考えてお家創りをする人は、今まではほとんどいませんでした。
しかし、それでは家族を守れないかもしれない環境変化が起こっている とは思いませんか?

【自宅が避難所になる】とはどういうシチュエーションかというと、
①地域で大きな災害が発生している
②新型コロナウィルスのワクチンが開発されていない
③移動が困難な方と暮らしている
④土砂降りの豪雨が怖くて出られない

などなど、数え上げればきりがありません。

そうなるとどのようになるか
①食料備蓄はしているか?
②水はあるか?
③電気はきているか?
④トイレは使えるか?

これも山のように心配事がでてきます。

仮に、お家は流されず、雨がしのげると仮定して、最も大切な、『ライフライン』と呼ばれるもの すなわち

A. 水
B. 電気
C. 下水道
D. ガス
E. 通信(電話・インターネット)
 
これらのことも災害対策を考えてくのも重要です。特に、大量に備蓄ができない 【電気】 は災害対策を考えるうえで水の次に重要度が高いものの一つと考えています。

蓄電池はまだまだ高額です。100万円前後が主流です。しかし、太陽光発電システムは、『フリーソーラー』と呼ばれる、初期コストがほぼ0円で、新品の太陽光発電システムを導入するしくみを、各社しくみ化してきています。私の知る限り愛媛でも、5社程度取り扱い可能なしくみがあり、私共は利用させていただいています。

多くのしくみが、10年間は自分のものというよりは、発電会社のものですが、その後、自分のものになり、災害時には自己使用ができるとても頼もしい必須アイテムになります。
国の方でも、電気の自給自足へむけた取り組みをすすめており、補助金などを駆使した助成制度で、後押しをしていただけているので、とても利用価値のあるお得なしくみです。



4.災害の後・・・


 災害復旧が大変です。仕事はできず収入も止まるかもしれません。コロナでもそうですよね。
水害や土砂崩れでは、家の中に入ったヘドロや土砂を排出する必要があります。実はこれがものすごく大変なのです。
床上浸水すると、下水道や浄化槽の水もすべて混ざって、家の中に入ってきます。実際に、ボランティアで短期間ですが、ヘドロ排出ボランティアしたことがありますが、その匂いと言ったらひどいものです。何か酸っぱい腐った匂いなのです。

【逆べた基礎】 というのをご存じですか?

通常は『べた基礎』、 それを逆さまにして作る基礎のことで、床下が無い基礎のことです。
床下が無ければ、床下浸水はありません。また、床上浸水になったとしても、床下がある基礎とくらべても、損害状況や修繕状況が大きく違います。

家創り段階で、基礎構造も踏み込んで考えていくことができるという例です。
当社でも採用されたお客様がいらっしゃいます。建築場所が川に近い方、造成して地上げしたけど、それでもまだ不安な方には向いています。
施工はかなり大変ですしコストもかかりますが、価値のある基礎構造です。



5.コロナショック以降


 秋には第二波がくるのではと言われながら、東京では連日100人超えていますね。
コロナは大きな自然災害です。自然からの警鐘かもしれません。しかし、人は生きていかねばなりません。
前回書きましたが、災害時であれ、平時であれ自宅にいる時間が長くなる以上、お家創りで考えたいことは

①空気環境
②新しい生活様式に応じた間取り

『ニューライフスタンダード』とでも呼ぶ今からのお家創りは、テレワークを中心として、家創りや家族の在り方まで変えようとしています。

■気密住宅ならフィルター機能強の熱交換高性能換気システム ■ウィルスの不活性化する素材選び(漆喰の抗ウィルス性能)■テレワークや家族が自宅で仕事や勉強ができる空間の必要性(スタディーコーナーやカウンター)■万が一に可変性を備えた空間創り(吹き抜けの有効活用やユーティリティスペース)■夫婦共働き世代の家事減少・分担できる動線(1・2階にクロゼットなど)

これらのアイディアが、家族を守るお家づくりのヒントになります。玄関入ってから、奥様ならキッチンまでの流れ、ご主人やお子様なら荷物→着替え→手洗いの流れ、

『洗濯機からクロゼットへ、洗濯物をたたむ数を大きく減らすような間取り』

も、前回のお客様はとても喜んで活用いただけました。

間取りを便利にすれば扉も増えて費用もかかりますが、毎日の人の流れは無駄をなくして、災害の時はシェルターになる、そんなお家創りをしてください。


最後に


今年は、コロナですぐ仕事が止まって影響が出た方、これから影響が出る方、大きく分かれた様子です。ただ言えることは、

【住宅ローンを借りられる方は、一日でも早いほうが良い】

ということです。住宅ローン審査には前年度の源泉徴収または確定申告書を用います。今年年末のものと去年のものを比べると大きな所得の差があるのでは無いでしょうか?多くの方が減収だと思います。 そうすると、来年住宅ローンを借りられるおつもりの方は、想定している額が借りられない恐れがあります。その上、金利は上昇傾向にあるため、ますます、苦しくなります。
 
 もうひとつ、住宅ローンは長期固定(フラット35など)を選択してください。

低金利時代が続く中、0金利政策といわれるように、これ以上金利が下がることはありません。あっても微々たる減です。
これからは、金利上昇傾向に入っています。コロナで少し足踏みすることとなりますが、5年後、世界一斉不況から脱した後は、徐々に金利上昇するでしょう。国は大きな国債を発行して、私達国民の援助をしてくれています。十分かどうかは別として、その支払いはどうなるのでしょうか?

賢明な読者の皆さんならもうお分かりのことと思いますが、国民が支払っていくことになります。
例えば、消費税増税、金利の上昇など、当然、上昇すると持っているほうが賢明です。フラット35なら35年間金利は変わりません。3年固定、5年固定、10年固定でその金利が未定なのは変動金利です。今の世の中では、このタイプはお勧めできません。10年から20年以内に返済されるのであれば良いのですが、数社が出している、10年間は低い固定金利、11年目以降は少し上がりますが35年まで固定金利、これがお勧めです。これは、フラット35Sという金利優遇タイプと同等かそれ以上の良い金利形態をしているためです。

そんなことを考えると、住宅ローンを借りられる方々へは、
『一日でも速い決断を』とアドバイスしたいものです。

貴重なお金を大切にしてください。
本日は最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

この記事を書いたプロ

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