外見とマナーを仕事の即戦力にするイメージコンサルタント城戸景子

外見とマナーを仕事の即戦力にするイメージコンサルタント

城戸景子

見た目もマナーもビジネスツールと考える

　ビジネスパーソン向けに、イメージコンサルタント、ビジネスマナー講師として活動するSTUDIO STELLAの城戸景子さん。「外見のイメージづくり、ビジネスにおけるマナーは、重要なビジネスツール。ビジネスシーンにおいては武器になります。もっと戦略的に活用してほしいと思うんです」と言います。

　イメージコンサルティングでは、場面に応じた服装ルール、似合う色を選定するパーソナルカラー診断、コーディネート提案などを行い、女性の場合には、メイクアップもアドバイスもします。

　「その人の魅力を引き出すことで、自信を得ていただくことが狙いです。第一印象は数秒間で決まり、その情報のほとんどは外見によるもの。それだけに見た目は大切。外見に自信がつくことで、仕事にもアグレッシブになれるものなんです」

　城戸さんのワンポイントアドバイスは、「洋服ならサイズが合ったものを着る」こと。男性の場合は、「スーツの上着は肩のサイズ感を重視して。大きめの上着は老けた印象を与えます。それに、アームホールはジャストサイズのほうがかえって動きやすいものなんですよ」。女性には、「本当に似合う色を着ると、肌の色がキレイに見えて、ニキビ跡が目立たなくなることも。似合う色の効果は絶大です」

　さらに、ビジネスシーンでは、「相手に求められる〝見た目づくり〟も大切」と話します。「例えば、金融関係の営業なら派手な服装より、シックな服装のほうが信用を勝ち取れます。逆に、センスを売り物にする職業なら、保守的なイメージよりはトレンドを意識した服装のほうが安心感を与えます。相手の好印象を得られたら、信頼につながり、その仕事を自分の思う方向に持っていくこともできるんですよ」

　20代OLから50代会社経営の男性まで、さまざまな人を対象にコンサルティングを行ってきましたが、これからは、30代、40代のハイクラスのキャリアを目指す女性のイメージコンサルティングにも力を入れていきたいとか。「男性ばかりの中で、女性らしさで目立つことも戦略の一つ。そのノウハウをお伝えしたい」と言います。

ナンバー1営業の実績で即効性のあるアドバイス

　「『服装戦略』が印象戦略の第1ステップとするなら、ビジネスマナーを身に付ける『マナー戦略』が第2ステップ」と城戸さん。「外見がよくなっても、形式的なマナーでは相手の心をつかめません。自分の振る舞い一つで会社に損害を与えることもある。ビジネスマナーを身に付けた人は、企業にとっても貴重な存在になれるのです」

　STUDIO STELLAのビジネスマナーは、基本に特化。1日4時間コースで、内容は接客、電話応対、名刺交換、メールマナーなど、必要なことをすべて網羅しています。「業種、職種を問わず、この内容をすべて身につけられたら、ビジネスパーソンとして一人前です。個人研修なので、その方の仕事に必要なこともお伝えしています」

　参加者からは「知らないことばかりだった」「自信になった」と好評です。法人向けにも企業ニーズに合わせてカスタマイズした研修メニューを揃えています。
　
　城戸さんの講師としての強みは、自身がビジネス経験豊富なこと。大学卒業後に勤務していたソフトウエア会社では営業を担当。「物ではなく人を売る」をモットーに、西日本で売上ナンバー1に輝いたことも。「この商品を買うなら、あなたから買いたい」と指名をもらうこともたびたびだったとか。営業配属の前には、一年間営業秘書も経験。「電話の取り次ぎ、お茶汲み、来客応対などもこなしてきました。企業のさまざまな『現場』を知っているからこそ、即戦力になるアドバイスができると思っています」

ビジネスパーソンの視点と母としての包容力をあわせ持つ

　「千葉からビジネスパーソンをスマートにしていきたい」と、城戸さんのイメージコンサルタント、ビジネスマナー講師としての姿勢はアグレッシブ。その一方で、プライベートでは二女の母親でもあり、「困っている人を放っておけない」という包容力も持ち合わせています。受講者からは「城戸さんに相談できてよかった」との声が多いというのもうなずけます。

　ソフトウエア会社からヘッドハンティングで外資系コンピュータ会社へ転職したものの、結婚を機に退職。家庭で充実した日々を送りながら、「子どもに手がかからなくなった時に、社会に自分の居場所が欲しい」と起業を決意。ミューズ・ブランディング・アカデミーでビジネスパーソンのためのイメージコンサルティング、ビジネスマナーを学び、STUDIO STELLAを開きました。シンボルマークは羅針盤。「いにしえの人が、星と羅針盤で航海をしたように、ビジネスシーンという大海を渡って行くための道標になりたい」と城戸さん。その笑顔が素敵でした。

（取材年月：2012年8月）

見た目づくりとビジネスマナーでビジネスでの成功を支援

見た目もマナーもビジネスツールと考える

ナンバー1営業の実績で即効性のあるアドバイス

ビジネスパーソンの視点と母としての包容力をあわせ持つ

専門家プロフィール

Other Interview