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青森の特産品「ガーリック豚」「八甲田牛」をはじめ、品質にこだわったお肉を展開

品質を重視し、厳選した商品のみを扱う食肉卸のプロ

相馬英二

相馬英二 そうまえいじ
相馬英二 そうまえいじ

#chapter1

飲食店やホテル、施設給食の食肉卸業を営み、総菜用の加工品も提供

 「食を通じて、健やかで豊かな暮らしづくりに貢献いたします」と語るのは、青森県で食肉卸業を営む「やましめ」の代表・相馬英二さん。牛・豚・鶏・馬・羊と幅広く取り扱い、レストランや焼き肉店といった飲食店、ホテル、量販店など多様な事業者に納入しています。衛生管理で厳しい基準が求められる病院や学校の給食にも対応。創業から50年以上にわたり、地域の食卓を支えています。

 「自分がお金を払ってでも『買いたい』と思える品をご案内したいと考えています。お召し上がりになるお客さまの立場に立ち、胸を張っておすすめできる上質なお肉のみを厳選しています」

 数ある商品の中でも特に力を入れているのは、青森のブランド「ガーリック豚」。県産のにんにくを与えて育てられ、エネルギーの源になるビタミンB1やうまみ成分が増し、とろけるような甘みが魅力です。契約農場から仕入れることで、希少な部位も安定して確保しています。

 また、青森市の特産品「八甲田牛」も販売。脂肪分が少ない赤身が主体の短角牛で、濃厚な味わいとジューシーな肉汁が特徴。1頭買いが原則のため、県内でも扱える業者は限られています。いずれの商品も、全国から問い合わせを受け付けています。

 「自社工場で加工もしており、総菜品としてスーパーなどから引き合いがあります。人手不足で仕込みが難しい店舗さまに、パン粉を付けたトンカツや、味付けをした唐揚げなど、下ごしらえを済ませ、揚げるだけで提供できる状態で納めています。ハムやベーコンなども取扱いがありますので、ご家庭用、贈答品としてご活用ください」

#chapter2

10年の修行を経て父の後を継ぎ、1972年に創業した家業の2代目に就任

 相馬さんは1977年に青森市で生まれました。幼い頃から、時間があれば家業のミートショップ「やましめ」で手伝いをしていたと言います。

 「当社は父の弘昭が1972年に設立し、市場の一角で肉の小売りを手掛けていました。夏はまだしも、冬はとにかく寒くて。私は次男でしたし、絶対に後は継ぎたくないと思っていましたね」

 別の業界に進むことを見据えて地元の工業高校へ進学し、卒業後は上京して住宅資材メーカーへ就職。製造スタッフとして約8年間窓枠や玄関ドアなどの製造に従事しました。転職先の不動産業界では営業職に励みますが、2年後には実家へ戻る決断を下します。

 「父から、『仕事を手伝ってほしい』と声が掛かりました。兄も東京で働いていたのですが、恐らく私の方が呼びやすかったのでしょう。業容を拡大し、小売りから卸売りへシフトするなど、父が苦労して大きくしてきた会社をつぶしてはならないという思いに駆られ、帰郷することにしたのです」

 入社後は、精肉の加工から配送、営業まで、一から知識と技術を身につけるべく現場のあらゆる業務を経験。10年間の修業を経て、2016年に弘昭さんからバトンを受け継ぎ、2代目に就任します。

 「専務としてかねてより経営に関わり、父も会長としてサポートしてくれているので不安はありませんでした。畜産農家さんなど、お力添えしてくださる皆さまのためにも地元産の逸品を多くの方にご堪能いただきたく、良質な食材をお届けすることにまい進してきました」

相馬英二 そうまえいじ

#chapter3

冷凍食品など加工品のラインアップを広げ、サービスの拡充へ

 品質管理を徹底し、品ぞろえも充実させ、料理人ら食のプロフェッショナルのニーズに応えてきた相馬さん。これまでの歩みを「山あり谷ありでした」と振り返ります。

 「コロナ禍では外食産業が大きく落ち込みました。大変でしたが『おうちごはん』の時間が増えてスーパーや宅配業者への納品が伸び、苦境を乗り越えることができました」

 今後、さらなる発展を期するため、相馬さんは食肉加工のラインアップの幅を広げていく方針。2025年2月には十和田市に新しく営業所を開設しました。

 「一部の加工を外注していた取引先が閉業すると知らせを受けました。代わりの委託先を見つけられず、お世話になったご恩もあり、その会社の設備を買い取ることにしたのです」

 引き継いだ製造ラインを生かし、冷食メーカーに向けて冷凍食品の原料を販売するなど、新たな商品を展開できるように。レパートリーを増やし、サービスの拡充を目指しています。

 「口にするものが体をつくり、おいしい食事をいただくことは生きる糧となります。食に携わる者として、安全性にも十分に配慮した商品づくりに努めています」

 青森の大自然の中で育まれたポークやビーフはステーキにしたり、しゃぶしゃぶにしたり、煮込んだり、多彩なメニューで活躍。タマネギと一緒に甘辛いタレで炒める郷土料理「十和田バラ焼き」にもうってつけです。

 「私どもがえりすぐった新鮮なお肉をぜひご賞味ください。笑顔あふれるひとときを過ごしてもらえれば、うれしいですね」

(取材年月:2025年9月)

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専門家プロフィール

相馬英二

品質を重視し、厳選した商品のみを扱う食肉卸のプロ

相馬英二プロ

食肉卸業

株式会社やましめ

「ガーリック豚」や「八甲田牛」など良質な牛・豚・鶏肉を幅広く扱う。最近では食肉の加工にも注力。常に消費者の立場に立ち、胸を張って薦められる商品だけを扱う。学校給食用にも商品を納入している。

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