電気のことなら家じゅうまるごと対応できる、頼もしい街の電気屋さん（1/3）

ライフスタイルに合わせて、照明をプランニング

　青森市西滝にある株式会社北電のショールームに入ると、和紙やガラス、陶器などの照明器具からこぼれる明かりが、壁や天井に美しい陰影を描き出しています。「ここには、海外のデザイナーズブランドや、自社オリジナル製品など約80点の照明器具を展示しています。カタログだけではわかりにくい明かりを灯した時の雰囲気など、お客様に具体的なイメージをつかんでいただきながら、ライフスタイルに合わせた明かりの提案ができればと思っています」。そう語るのは、株式会社北電の山谷雅英さんです。

　1980年に創業した当初は、配線工事や取付け工事が業務の中心でしたが、「今後、新築住宅数が減少し人々の住宅に対する意識も変化していくにつれ、他社と同じことをやっていては生き残れない。独自の専門性を打ち出し、積極的にお客様に提案していかなくては」と一念発起。91年にライティングプロジェクト部門を創設しました。現在は、一般住宅をはじめ、店舗や病院、老健施設などを対象に照明の提案・設備・施工などを行っています。

　ショールームに隣接する展示室では、白熱電球や蛍光灯、LEDによる色の比較や、間接照明、スポット照明の組み合わせによって、部屋の雰囲気がどのように変化するのかをシミュレーションできます。「人間の体のリズムは、日中は活動的に夕方から夜にかけては休息に向かいます。実際、仕事から家に帰って昼間と同じ明るさでは疲れるという方も多いんですね。ですから、リビングなどでは時間帯に合わせて明るさや雰囲気を自由に調整できるよう、一室多灯の照明計画をおすすめしています」

　また、同社は平成6年に一般住宅としては県内初となる太陽光パネルの設置を手がけて以来、350棟の実績があります（2012年現在）。さらに、ホームエレクトロニクス部門では、冷暖房、テレビ、冷蔵庫などの家電も扱っているほか、屋根融雪工事やロードヒーティングなど雪国の悩みにも対応した、地域密着型の住まいの電気プロ集団として活動しています。