加齢毛の真実

こんにちは。美容室 ONE hair 代表の舩澤陽介です。
20年以上の美容師経験をもとに、「美しい髪を取り戻し、若々しく健康な印象を叶える」そんな美容室を青森で運営しています。
このコラムでは、日々お客様から寄せられる髪の悩みに対し、専門的な知識と経験をもとに、分かりやすく・実践的にお応えしていきます。
「高級ドライヤー=最強」ではない、私の選び方
「家で高級ドライヤー使ってるんですか?」
お客様からよくいただくご質問です。実は、手頃な価格帯のモデルを愛用しています。
それは「安いから」「高級ドライヤーが意味ないから」ではありません。次に買い換えるときは、高級モデルを選ぶ可能性も十分にあります。
私にとって本当に大事なのは、“高級かどうか”ではなく、“毎日ストレスなく使えて、自分の髪にもお客様にも納得できるかどうか”。
美容師として数多くの髪と向き合ってきたからこそ、そこに価値を感じています。
「しっとり・ツヤ」だけで選んでいませんか?
「どれが一番しっとりしますか?」「ツヤが出るのは?」
これもよくあるご相談ですが、本音を言えば「それだけで決めないで」とお伝えしたくなることも。
しっとり感やツヤは、ドライヤーだけでは決まりません。日々のヘアケア、サロンでのカットやメニュー、髪の土台が整ってこそ実感できるものです。
だからこそ、ドライヤー選びでは「使いやすさ」や「扱いやすさ」といった、“機能性”
を重視する視点がとても大切なのです。
高級ドライヤーから手頃なモデルへ。私の選択基準
買い替えの際に意識したのは、「自分自身がストレスなく使えること」、そして「お客様におすすめできるリアルな情報を持っていたい」という思い。
当時は高級ドライヤーが今ほど普及しておらず、コスパの良い機種をいくつか試しました。結果、今のモデルに出会い、毎日の使用でも納得できる使い心地を得られています。
美容師が見ている“選びの軸”はここ
◆温度調節のしやすさ
髪の熱ダメージを最小限にするためには、低温モードや風温の細かい調整ができることが重要です。
◆ 軽さ・持ちやすさ・収納性
毎日使うものだから、軽くて手にフィットしやすく、収納や持ち運びがしやすい形状がベスト。
◆ 風量
しっかりとした風量があることで、乾かす時間が短くなり、熱ダメージのリスクも軽減されます。
◆ 音の静かさ・操作性
音の大きさやボタンの配置、操作のしやすさは、毎日の快適さに直結します。
美髪を育てるには“髪の土台”づくりがカギ
「高級ドライヤーを使えばすぐにツヤツヤになる」と思われがちですが、それだけでは理想の仕上がりにはなりません。
保湿不足やカットバランスの乱れがあると、どんなに高機能でも思うような効果は得られないこともあります。逆に、髪の状態が整っていれば、ドライヤーの性能をしっかりと引き出すことができるのです。
つまり、
ドライヤーは「仕上がりをさらに引き立てる補助役」。髪そのものの“土台”が大切です。
あなたにとっての「ちょうどいい一台」を
ドライヤー選びで悩んだときは、こう問いかけてみてください。
毎日使って疲れない?
収納や旅行にも便利?
髪が熱くなりすぎない?
“高級”という言葉に惑わされず、自分のライフスタイルや髪の状態に合った一台を見つけてください。
次の一台を選ぶときは、カタログの数字よりも“使ったときの実感”を大切にしてみてください。
「心地よい」「乾かす時間が楽しい」そんな感覚が、髪を美しく育てていく大切な要素になります。



