PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

遺品整理のモットーは、依頼主と故人を尊重した丁寧な仕事。片付け後の依頼主の笑顔が励みに

ワンストップで対応可能な遺品整理・特殊清掃のプロ

太田竜生

株式会社ニュークリーン会社前の太田竜生様
株式会社ニュークリーンスタッフの清掃作業風景

#chapter1

原点はクリーニング店。住まいの片付けから清掃、衣類・布団のクリーニングまでワンストップで対応

 「祖父の代から続くクリーニング店を営む中で、家の掃除や片付けについてご相談をいただくようになり、今に至ります。生前整理や断捨離の際にご連絡をいただいたり、一人暮らしの高齢者が亡くなられたあと、親戚や親族からご依頼をいただくことも多いです。若年層からは、ゴミ屋敷をきれいにしてほしいといった問い合わせがあります」

 そう話すのは、遺品整理・生前整理・特殊清掃・一般清掃と、住まいの片付けや清掃に特化した事業を手がける「ニュークリーン」の代表・太田竜生さん。昭和初期から長きにわたり地域住民に利用されてきた同店を受け継ぐ太田さんは、地元からの信頼も厚く、個々の要望に細やかに応えています。

 クリーニング店として40年あまり衣類の汚れに向き合ってきた太田さんは、洗剤や汚れ落としの知識が豊富。ハウス清掃に関しても、汚れの種類を見極めた上で洗剤を選び作業にあたります。また、青森市の一般廃棄物収集運搬許可などを取得。不法投棄によるトラブルが跡を絶たない現状をふまえ、不用品の回収について法律を順守しています。

 「部屋の中には、家具や家電などさまざまな家財が置かれています。これらの分別・処分、ハウス清掃、衣類や布団のクリーニングまで、ワンストップサービスで対応できるのは大きな強みだと思います」と太田さんは話します。

#chapter2

人の手による丁寧な仕事とコミュニケーションで信頼関係を築く

 過去の依頼の中には、2DKの部屋にゴミが天井近くまで蓄積していたケースも。まずは少人数で分別撤去。動けるスペースが広がるにつれスタッフの数を増やすなど、現場の状況に合わせて臨機応変に対応しています。

 「私のモットーは、作業はできるだけ大人数で行うこと。時間短縮につながるほか、多くの人の目が入ることで、貴重品の発見や荷物の仕分けが容易になります。分別後の搬出も、人手があればスムーズに進めることができます。また清掃・片付けともに言えるのは、機械で全てできるわけではないということ。最後は人の目と手が頼りです」

 人の手による仕事にこだわり、スタッフの育成にも力を入れる太田さんは、福祉施設と連携し、障害があるスタッフに清掃や片付けの方法をレクチャー。「真面目に取り組む様子は舌を巻くほど」と話します。

 「スタッフに望むのは、何事にも丁寧に接すること。一見ゴミに見えるものでも、故人や親族にとっては宝物かもしれません」と太田さん。わからないことがあれば必ず依頼主に確認。常に判断を仰ぐことで故人の思い出を守り、依頼主の気持ちに寄り添いたいと言います。

 親族が部屋に残っていた貴重品などを回収した後、太田さんたちが清掃と遺品整理に入ったところ、新たに通帳や印鑑などの貴重品を見つけたことも。

 「なかば、あきらめておられたようですが『ここにありました』とお伝えすると、とても喜ばれましたね。使用済みの通帳やタンスの下から出てきた小銭なども、当然全て依頼主にお渡ししています」

株式会社ニュークリーンの清掃作業後に綺麗になった部屋

#chapter3

費用負担を抑えるためリサイクル・リユースにも注力。依頼主の笑顔が大きな喜び

 青森市内でリサイクルショップ「激安大王」も経営している太田さん。清掃や片付けの見積もりの際には、依頼主の了承を得た上で、できる限りリユースしています。

 「1品あたりで価格のつかない生活用品も、まとめて査定しています。見積もりの段階で、おおよその金額を算出し、片付けの際に出てきた貴重品は別途査定しています。買い取りをして誰かに使ってもらうことで、依頼主の心理的、そして金銭的な負担を和らげることができればと考えています」

 遺品整理や特殊清掃を始めたことで、片付けの価値を実感したという太田さん。「クリーニング店としてお客様宅に訪問する中で、片付いているご家庭は繁栄していると感じるようになりました。風水などで言えば『気』がよくなる。流れがよくなるなどの現象でしょう。日常の中で片付けは重要だと思います」

 しかし一人暮らしの高齢者にとっては、片付けは簡単なことではありません。またゴミが空間を埋め尽くしている部屋や孤独死の後の清掃は、特別なスキルがなければ難しいもの。プロにお願いすることが賢明と言えるでしょう。

 「私の原点は衣類クリーニングですが、地域の人の声に応える中で、ハウスクリーニング、特殊清掃・遺品整理、リサイクルショップとサービスが広がっていきました。私にとっては、お客さまの生活環境を整え、暮らしを支える仕事として全てつながっています」

 地域に貢献することにやりがいを見いだし、事業に取り組む太田さん。依頼主からの感謝の声を励みに、次の現場に向かいます。

(取材年月:2021年5月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

太田竜生

ワンストップで対応可能な遺品整理・特殊清掃のプロ

太田竜生プロ

遺品・生前整理

株式会社ニュークリーン

顧客の要望に応え、生前整理や遺品整理、清掃業務を開始。廃棄物収集運搬許可事業者としての許可を取得し、清掃・分別・処分までワンストップ対応が可能。マンパワーを活かした丁寧できめ細かな作業が強み

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ青森に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または青森放送が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO