不用品回収を通じて地域の暮らしを支えるプロ
三橋一晃
Mybestpro Interview
不用品回収を通じて地域の暮らしを支えるプロ
三橋一晃
#chapter1
「地域の皆さまの住みよい環境づくりをお手伝いします」と話すのは、弘前市の「津軽衛生公社」代表の三橋一晃さん。建築物のクリーニングや一般・産業廃棄物の収集運搬を手掛け、2023年から「弘前スマイルかたづけ隊」の屋号を掲げ、生前・遺品整理、引っ越しなどにおける不用品回収に注力。内容に応じて1~6人のチームを編成し、建設・解体現場の廃材、事務所の什器・OA機器も引き取っています。
「『スマイル』という名前の通り、元気な笑顔でお客さまとコミュニケーションを取ることと、スピーディーかつ丁寧に作業することを心掛けています。ベッドやタンスといった大型家具、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品、衣類、食器、書籍のような生活用品を荷物1個から喜んでお伺いします。いわゆる『ごみ屋敷』の清掃も承ります」
搬出時には内装を保護するための養生マットを敷き、部屋を汚さぬよう室内用の安全靴を着用。片付けが完了した後は、掃除してから退出することを心掛けています。
「次回も頼りにしてもらいたいので、細やかな配慮に努めています。故人さまの品物などもありますから、お客さまのお気持ちに寄り添うことも大事にしています」
2025年には、不用品の写真を撮影して送るだけで内訳付きの見積もりが確認できるAIシステムを導入。依頼する前におおよその費用感をつかむことができます。
「お客さまが一番知りたいのはお金のことだと思いますが、業者に来てもらうのは煩わしいという方は少なくありません。自動で費用を算出する仕組みを用意していますので、気軽にご利用いただきたいですね」
#chapter2
三橋さんは1964年に弘前市で生まれました。父が日本大学の卒業生であり、姉も上京していたことから、地元の中学校を経て東京の日本大学第三高校に進み、同大学の理工学部へ進学します。
「東京で就職する選択肢もありましたが、大学卒業を迎えるタイミングで父親が体調を崩したんです。帰郷することを決断して家業に入り、作業員として一から仕事を覚えました。次期社長として入社したとはいえ、当時は新しいことに挑戦しようとしても、やる前から反対されることが多かったですね」
世代間のギャップや慣習の壁に何度もぶつかりながらも決して折れず、自ら現場の先頭に立って行動で示し、周囲の理解を一つ一つ得て1994年に代表に就任。父・彦(げん)さんの急逝に伴う代替わりであり、十分な引き継ぎの時間もありませんでした。
「先代を慕っていたメンバーが離れてしまうのではないかと不安を抱いていましたが、杞憂に終わりました。父が亡くなり1週間後会社に出社したとき、全員そろって待っていてくれたことがうれしかったですね!みんながサポートしてくれたからこそ、今があります」
ともに歩んできた仲間へ感謝し、「従業員あっての会社」という信念を持ち、年に数回研修を実施したり、外部講師を招いて勉強会を開いたり、人材育成に力を入れ、福利厚生なども拡充。職務に対する誇りとやりがいをもって働ける体制を整え、現在は正社員34人、アルバイト・パート24人、合わせて58人が日々の業務に励んでいます(2026年時点)。
#chapter3
三橋さんのもとでは、オフィスやテナントビル、マンションなどの貯水槽や排水管の保守管理、工事現場・農作業場・イベント会場などに向けた仮設トイレのレンタル・くみ取り・点検・撤去にも対応。地域に根ざしたサービスを提供するとともに、気候変動や大量生産・大量消費を背景にかけがえのない自然が損なわれ、ひいては暮らしが脅かされることに心を痛めています。
「食品ロスを減らし、リサイクルの一助になればと食品残渣も扱っています。飲食店や加工所、野菜の生産者さんから出る調理くずや食べ残し、規格外品のような生ごみを専用車両で集めて堆肥化し、畑の土壌づくりに使用しています」
次の柱として見据えるのは、リユース事業への参入です。現状では回収した不用品の多くを処分していますが、国内にとどまらず国外への流通も視野に入れ、再利用できるものの活用ルートを模索しています。
「1957年の創業以来、『生活環境の保全』と『公衆衛生の向上』を合言葉に歩んできた会社として、SDGs(持続可能な開発目標)に賛同しています。資源を無駄なく生かし、廃棄物を減らすことで、地球温暖化を招く二酸化炭素を削減するなど環境負荷を抑え、皆さまが健やかに過ごせる社会の実現に取り組んでいきたいと考えています」
きれいで快適な日常をかなえる不用品回収を通じて地域を支え、津軽エリアの永続的な発展のために力を尽くす三橋さん。捨てずに繰り返し使う循環型社会の形成にも貢献したいと語ります。
(取材年月:2026年8月)
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Profile
不用品回収を通じて地域の暮らしを支えるプロ
三橋一晃プロ
不用品回収業
株式会社津軽衛生公社
「弘前スマイルかたづけ隊」の屋号で、不用品1個の回収からごみ屋敷の清掃まで対応。2025年には、不用品の写真を送るだけで内訳付きの見積もりを確認できるAIシステムを導入しました。
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