大工技術「匠」と最先端家づくりを提供するプロ古田明

大工技術「匠」と最先端家づくりを提供するプロ

古田明

断熱や換気システムで家中の温湿度を一定に保ち、省エネにつながる住環境へ

　「健康住宅、ゼロエネルギー住宅、愛犬家住宅を3本柱に据え、新築やリフォームのご提案をしています。ご家族の皆さまが健やかな毎日を送れるようお手伝いします」

　そう語るのは、「AKIRA HOME（アキラホーム）」代表の古田明さん。青森県南地域を中心に、家づくりをしています。

　「花粉症、アトピー、ぜんそく、気圧病などの症状は、近年の研究で住環境が関わっていることが証明されています。私どもが提供する健康住宅は、接着剤や防虫剤といった化学物質を含む建材を使用せず、無垢材やしっくいなど自然素材を採用しています」と、古田さん。電磁波を軽減するプレートや、洗浄能力などを高めるナノバブルを生成する水栓の設置にも対応しています。

　「家中の温度や湿度、気圧を一定に保ち、どの部屋でも快適に過ごせる住環境を重視しています。気圧調整機能が備わった換気ユニットを床下に設置することで、外よりも室内の気圧が高い正圧の状態をつくることができるので、外気の有害物質が室内に入らず、きれいな空気が家中を循環します。これによりヒートショック事故も防ぐことができます」

　再生可能エネルギーの自給率100％を目指すゼロエネルギー住宅では、太陽光パネルで発電した電気を蓄電池やEV車(電気自動車)に蓄えます。停電の際も電源を確保できるため、災害時の助けになります。
　「充電や給電のタイミングを、AI(人工知能)を搭載したHEMS（ホームエネルギーマネジメントシステム）で管理するので、電気を無駄なく活用できます。消費電力を抑えるために、断熱材やトリプルガラス、外付けブラインドなどを施すことも重要です。エネルギー効率の低い家は、建築費用は安くても将来多額のエネルギー費用を払うことになり、結局高い買い物になってしまいます」

愛犬や家族の不調がきっかけで、健康につながる家づくりを手掛けるように

　三沢市に生まれ、大工だった父の姿を見て育った古田さんは、「大人になったら自分も」と同じ道を志し、18歳から建設業界で働き始めました。

　「1軒1軒、立地も間取りも内外装のデザインも違いますから、どの現場も新たな発見があって面白いんです。床の間があり、柱やかもいなどの造作材があらわになった和室は、職人としての腕が問われるところ。やりがいがあって楽しいですね」

　大工技能を磨いた古田さんは2018年に独立。数々の案件を請け負う中、自宅で目にしたある光景がきっかけで、現在の特色のある家づくりに力を入れるようになったと言います。
　「わが家で飼っていた高齢の愛犬が、フローリングの床で滑って歩きにくそうにしていたんです。対策を調べるうちに、床を滑りにくくするコーティング剤や、犬が安心して過ごせるスペースなどを備えた愛犬家住宅の存在を知りました」

　同じ頃、妻が体調不良で、顔や手に湿疹ができ、かゆくて夜も眠れない状態が続いていました。
　「いくつか病院を回って検査する中で、電磁波が関係していることが分かりました。診断を受けた病院の待合室に置いてあったのが、健康住宅に関する本でした」

　用いる建材や設備にこだわり、外気温の影響を受けにくい構造にすることで夏は涼しく冬は暖かい空間に。月々の光熱費を減らし、さらにはエネルギーの使用量を低減することを知った古田さんは、家計にも地球にも優しい住まいを自身の工務店で手掛けることを決めました。

家の資産価値を担保する省エネ性能表示に対応し、犬種に応じた住まいもアドバイス

　「温湿度が一定で、人が暮らしやすい家は、犬や猫にとっても心地のいいものです。換気システムや断熱性能を備えることで体への負担を和らげることができますし、エネルギー効率を高めるうえでも有用です。愛犬家住宅も健康住宅もゼロエネルギー住宅も、実は重なり合う部分が多いんですよ」

　第三者評価機関が、建物の省エネ性能を評価・認証する制度「BELS（ベルス）」の基準を満たす施工に取り組む古田さん。エコキュートやエアコンといった家電が、メーカー側で自動的にアップデートされる「IoTプラットHOME」なども導入しています。

　「省エネ性能表示は家の資産価値を担保しますし、IT技術は利便性を上げてくれるので、積極的に活用していくつもりです。また、私の妻は、愛犬家住宅コーディネーターの資格を取得しております。犬種に応じた住まいの工夫などをアドバイスさせていただきますので、犬を飼っている方はお気軽にご相談ください」

　古田さんのもとでは、大事な愛犬との生活も細やかにサポート。人やペット、そして地球の健康を第一に考えたプランニングを強みに、たくさんの笑顔を紡いでいきたいと語ります。

　事業にまい進する傍ら、大工を目指す若者が減っている現状を踏まえ、今後は若手の育成にも注力していきたいと意欲を見せます。
　「人出不足が続く業界のためでもありますが、未来を生きる子どもたちのためにも、人にも環境にも配慮した家づくりを担う後進を育てていきたいと思っています」

（取材年月：2023年8月）

健康住宅、ゼロエネルギー住宅、愛犬家住宅を3本柱に家づくりを提案

断熱や換気システムで家中の温湿度を一定に保ち、省エネにつながる住環境へ

愛犬や家族の不調がきっかけで、健康につながる家づくりを手掛けるように

家の資産価値を担保する省エネ性能表示に対応し、犬種に応じた住まいもアドバイス

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