複合機のレンタルを最短1日から提供（2/3）

大手企業で経験を積みながら、新たなニーズを発見

　もともとは新卒で大手OA機器メーカーに営業として入社したという松本さん。サラリーマン家庭で育ったこともあり、最初から起業がしたかったわけではなかったとか。独立を考えるようになったのは、社会人になってからでした。「学生時代にずっと野球をやっていて、就職しても社会人野球のチームに参加していました。当時そのチームに自営業の方が多かったことや、営業の仕事で経営者の方とお会いする機会が増えてきたこともあり、その時に初めて『人生には自分で会社を興すという選択肢もある』ということを意識するようになりました」。そんな中、独立の直接のきっかけとなったのは、野球チームのメンバーの一人が建設現場にプレハブ小屋をリースする会社に勤めていたこと。「建設会社では工事現場に期間限定で建てられる現場事務所で利用するために、複合機を何台も購入して使いまわしているという話を聞き、『自社で所有するよりもレンタルの方が、メンテナンスの手間が省けてコストの削減にもつながるだろう』と考え、思い切って独立して、複合機をレンタルするOAナインを興しました」

　その考えは見事に当たり、会社設立から少しずつ顧客を獲得。その後、関東で同じような事業を展開していた企業とも協力関係を築くなど、安定した経営基盤のもと、地域に密着した戦略で、多くの中小企業や個人事業主などの事業をサポートしてきました。

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【次ページ】経験を活かして、これから起業する人をサポート

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