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子どもの可能性は無限大。世界的名著「7つの習慣」の考え方を身に付け、自ら考え、行動する人へ

子どもの生きる力を育む自立学習コンダクター

氷見幸也

子どもの可能性や能力を引き出し、伸ばしていきます
問い掛けは、子どもの成長を促すための有効な手段です

#chapter1

ワークやディスカッションを取り入れたオンライン学習支援サービス「まなびやハピスタ」を展開

 「学習とは本来、なぜ学ぶのかを考えたり、自分なりの目標を立てたりしながら、達成に向かって進んでいくことだと思います。物事を自分で決めて取り組む主体的な姿勢を培い、子どもがしたいことや、勉強したいことを見いだしていけるよう導いていきませんか」

 こう語るのは、愛知県豊橋市でオンラインによる学習支援サービス「まなびやハピスタ」を展開する氷見幸也さん。小学生から高校生までを対象に、国語や算数、数学など教科目を組み込まないカリキュラムで、子どもの可能性や能力を引き出し、伸ばしています。

 提供するのは、世界中で4000万部以上発行されたベストセラー書籍「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)を日本の子ども向けにアレンジしたプログラム。「自ら選択する」「計画的に実行する」「一番大切なことを優先する」「自分を磨く」など、夢や目標を実現させるために必要な思考力や行動力、問題解決力などを養います。

 「一番の特徴は、学んだことを日常生活の中で実践すること。例えば、ポジティブな言葉とネガティブな言葉を発した時、心がどんな影響を受けるのかを学び、ポジティブワードを意識して前向きな気持ちを育みます。少人数でのワークやディスカッションを取り入れているので、『聞く』『考える』『話す』といった力が身に付きます」

 自らの意見や考えを作文にして発表するプレゼンテーションでは、回を追うごとに表現力が豊かになり、子どもたちに自信が生まれます。その姿を見た保護者も、わが子の成長を実感していると言います。

#chapter2

さまざまな問いかけを通して自身の良い所を見つけ、前へ進んでいけるようサポート

 「日本ほめる達人協会」認定の講師資格を持ち、「問いかけの達人」「自立学習コンダクター」と名乗る氷見さん。1日を振り返り、以前よりできたことや、その日良かったと思えたことを、ほめポイントとしてノートに書き出すワークも設けています。

 「『テストで100点を取った』『試験で1位になった』といった成果に目を向けるのではなく、『この問題を解くためにどんな努力をしたのか』『この問題を解けない原因が分かり、次にやるべきことが分かった』など、行為そのものに着目して、良かったことを見つけるのが目的です」

 ある中学生は自己肯定感が低く、「人生に良いことなどない」と思っていました。ところが、ほめポイントを毎日書き出すようになると自信が芽生え、生き生きと過ごすようになったそうです。

 「最初は書けなかった子どもも、日々、自分と向き合うことで強みや長所に気付き、いくつも書けるようになります。『今日のほめポイントは何?』という問いかけは、小さな成功体験を積み重ね、自己を高めてもらう手段なのです」

 氷見さんは、学習習慣の定着を目指すプログラムも用意。オリジナルの手帳に“今週のチャレンジ”を書き込み、どのぐらい実践できたのか、何ができて何ができなかったのか、それはなぜなのかなどを振り返り、次の挑戦に役立てます。

 「ここでも、子どもたちが自分で考えられるよう、さまざまな問いを投げかけます。問いかけには、相手の思考を促進させ、前に進ませる効果があります。それにより、今までに見せたことのない成長を見せる可能性を持っているのです」

7つの習慣を実践して未来を切り開いていきましょう

#chapter3

難しい日本語は分かりやすい言葉で説明し、保護者と学習内容や子どもの成長を共有

 「語彙が少ない低学年にも理解できるよう、外国人など日本語に不慣れな人に配慮して、分かりやすい言葉や表現に言い換えた『やさしい日本語』を用いています」と氷見さん。例えば習慣については、人が繰り返して行うことであり、良い習慣と悪い習慣があることを説明します。
 「良い習慣は自分で決めて、コツコツ積み重ねることと伝えます。スライドにはルビがふられているので、新しい単語を覚えることもできます」

 学んだことを家庭でも話題にできるよう、保護者用のテキストを準備し、授業が終わるたびに報告書を送ります。作文発表の様子を撮影した動画の配信や、保護者との面談なども行い、子どもの習熟度を共有しています。

 「実は、私も7つの習慣に影響を受けた一人です。25歳の時、講師を務めていた学習塾の研修で、『人生の主人公は自分である』という部分に触れ、強く心を動かされました。この考え方を指針に生きていけば、誰にも左右されることなく、より良い豊かな人生を送れるんだと。以来、7つの習慣に基づいた考え方をしていると、いろいろな場面で自分が整う感覚があります」

 子どもは誰もが自身の可能性を秘め、なりたい自分をかなえる力を持っている。それらを引き出すのは大人の役目だと強調する氷見さん。
 「7つの習慣は未来の人生の扉を切り開くアイテムのようなもの。自らその扉を開いていけるよう、アイテムを手に入れて子どもの力を信じて一緒に成長をサポートしていきましょう」と呼び掛けます。

(取材年月:2023年12月)

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氷見幸也

子どもの生きる力を育む自立学習コンダクター

氷見幸也プロ

自立学習コンダクター

まなびやハピスタ

「見る・聞く」「考える」「発言する・行動する」を重視したアクティブラーニング形式の授業。子どもが人生を切り開く習慣を身に付けられるよう、「7つの習慣J®」の公式認定ファシリテーターが導きます

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