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日常の見守りから相続・終活の相談まで、シニアの今とこれからを丸ごとサポート

家族の笑顔と絆を守るために力を尽くす相続・終活のプロ

横内秀一

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個別相談

#chapter1

シニアとサポート機関をつなぐ“ハブ”的な役割を担う活動を展開

 「相続や資産管理のことで悩んでいる」「役所や銀行などの手続きが一人でできるか不安」「健康に自信がなく、万が一のことが心配」「日常の買い物や外出を気軽に楽しみたい」。
 
 そんなシニアの声を一手に受け止め、本人や家族に代わってさまざまな困りごとに対応するのが、山梨県富士吉田市を拠点に「シニアライフ相談サロン富士吉田」を運営する横内秀一さんです。

 「まずは個別相談やオンラインで気がかりの内容を細かく聞き取り、どのような支援が必要かを共に考えます。生前に整理しておきたいことについては、大切な人に残したい資産や思いなどをじっくりと伺い、相続終活アドバイザーとしてエンディングノートや遺言書作成をお手伝いいたします」

 専門家による手続きが必要なケースでは、司法書士や税理士などへ取り次ぎ、事前調査や必要書類の取得といった煩雑な準備を引き受けます。

 介護などの公的サービスを利用する際は、利用者サイドのキーパーソンの役割を担うこともあるそう。ケアマネジャーや福祉事業所と協力して、それぞれの支援の手が及ばない部分を補い合うようにカバーするほか、自宅への定期的な見守りの要望にも応えています。

 「当方ができることは全力で、もっと適切な支援先がある場合は、そちらへとおつなぎします。誰一人取り残されることのないよう、シニアとサポート機関をつなぐ“ハブ”的な役割を目指しています」

 大小関わらず、日常の困りごとも手助け。携帯電話の機種変更、金融機関や役所での手続きに付き添うほか、アプリの活用もアシストします。

#chapter2

「大事な人を思う気持ちを、これ以上無駄にはできない」。家族の笑顔と絆を守るべく独立

 横内さんは28年にわたり地元農協に在籍。金融や共済、自動車保険、葬儀といった生活に直結する案件を担当し、1200人以上の高齢者と向き合ってきました。 
 事故対応の担当時には、トラブル解決の顧客対応で全国最優秀賞を獲得した実績を持つほど、人当たりの良さと課題解決力には定評があった横内さん。
 相続や資産管理のことで「どこに相談したらいいのかわからない」と多くの高齢者が頭を悩ませている姿を前に、職務の範囲でしかアドバイスできないもどかしさも感じていたそう。
 
 しかし、組織を離れ別の道を歩むに至った要因は、それだけではありません。
 「在職中、高齢のお客さまから相談を受けた際にリスク対策を強く勧めなかったために、相続人である娘さんたちの間に大きな禍根を残すことになってしまったのです。生前、ご家族の仲むつまじい様子を見聞きしていたにも関わらず、取り返しのつかない大失態と言わざるを得ません」と言葉を絞り出します。

 自責の念にかられているうちに、こみ上げてきたのは、「これ以上、家族を崩壊させることのないよう、誰もが元気なうちにできる対策の重要性をもっと伝えなければ」との思い。

 「それが、トラブルを回避できなかった自分ができる唯一の償い」と覚悟を決め、より多くのシニアに直接支援を届ける取り組みを、たった一人でスタートさせたのです。

「大事な人を思う気持ちを、これ以上無駄にはできません。家族の笑顔と絆を守るために力を尽くそうと誓いました」

講演

#chapter3

個別相談の場であるサロンを、笑顔が集まる地域の交流拠点にも活用

 暮らしの中で広がる効率化の取り組み。高齢者にとっては必ずしも受け入れやすいものばかりではありません。医療機関ひとつをとっても、オンライン予約、多様な支払いシステムなどに戸惑うことも多いでしょう。

 「お一人暮らしの場合だと、体調が急変した時の意思確認ができなければ、処置が遅れることもあります。また入院の際には病歴・服薬情報・既往症などの情報提供のほか、身元保証が必要なケースもあります。車いすや介護タクシーの手配もできれば安心。こうした準備も元気なうちから整えておきたいですね」

 「国の制度改正も見過ごせません」と横内さん。2024年4月から相続登記が義務化され、一定の期限内に土地、建物の名義変更が必要に。
 「相続の手続きは、ざっと40種類ほど。戸籍謄本や登記簿謄本などの資料集めや、相続人の把握といったこまごまとした事務作業、提出書類の参考となる財産一覧表などの資料づくりはお任せください」
 
 財産管理についても、家族信託や保険の運用といった前職の知見に加え、任意後見制度のほか幅広い分野についても学びを深めています。

 地域の情報を共有し、支援を求める声にどうやって応えていくかを探りつつ、ネットワークを広げる活動を続け、地域で高齢者支援に携わる事業所の職員やボランティア向けの講演会にも登壇しています。

 「サロンでは個別相談をメインにしていますが、皆さんが心置きなく交流できるイベントも企画しています。私もおしゃべりが大好きです。ぜひ仲間に入れてくださいね」

(取材年月:2024年7月)

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専門家プロフィール

横内秀一

家族の笑顔と絆を守るために力を尽くす相続・終活のプロ

横内秀一プロ

相続・終活アドバイザー

シニアライフ相談サロンめーぷる富士吉田店

28年間の農協勤務で培った金融・相続・保険などの知見を元に、シニアの日常の困りごとから相続・終活についての相談をまとめて受け止め、自ら手を差し伸べるほか、支援機関や専門家につなぐ活動。

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