「勝ちパターン」で成果向上の仕組みをつくる経営コンサルタント弥左大志

「勝ちパターン」で成果向上の仕組みをつくる経営コンサルタント

弥左大志

優秀人材の手法を言語化し、120％以上の売り上げアップの実績多数

　「売り上げを伸ばす〝勝ちパターン〟を手に入れたい」。多くの経営者がそう願うでしょう。「バリュー・コア・コンサルティング」代表の弥左大志さんは、売上や利益を最大化させることを軸にした経営コンサルティングを提供しています。

　企業ごとの課題や強みに応じた「勝ちパターン」を見極め、仕組みとして構築、実行までサポート。現場見学（同席）や従業員へのインタビューなどを通じて実情を分析し、成果につながる手法を可視化します。
　「例えば営業力強化が課題の場合、営業フロー自体は共有されていても、トップセールスが顧客の心をどうつかんでいるか、雑談で何を話しているのか、まで掘り下げている会社は少ないです。優秀な人材の行動を誰でも再現できるように言語化します」と弥左さん。

　実行支援では、研修を起点に、約1カ月の実践期間を設けて、実務に落とし込みます。ロールプレイングや課題設定、振り返りの機会などを設けるほか、あわせてマネジメント力も強化。半年～1年をかけて、自走できる組織づくりを目指します。

　創業から6年、幅広い業種でいずれも120％以上の売り上げアップを達成。売り上げが低迷する企業も利用しやすいよう、1年目のコンサル料は低く抑え、売上や利益が向上したうえで、異なるテーマで継続利用してもらうことにより、同社の利益が確保できる料金設計です。
　「お客さまが儲からなければ、当社も儲からないという利害が一致した状態で、同じ目標に向かって伴走します。成果が出た上で、新たな課題解消に取り組む企業は多く、支援の継続率は8割に上ります。理念策定やブランディング、評価制度の整備など、14分野の支援メニューがあります」

「地方創生」をキーワードに、全国にサポートを広げる

　「本質的価値・価値観を中心に世界を変える」を企業理念に掲げる弥左さん。外部環境にとらわれず、日本を良くしたいという思いが根底にあるそうです。
　「人口減少や社会構造の変化などの外部環境をいかに打破するかを考え、良い影響を広げていきたい。環境に対しての第一歩が、地方創生だと考えています」

　この理念のもと、支援先を全国に広げ、業種も限定していません。北海道の不動産会社では、業績不安や人材流出の悩みから始まり、5年にわたり複数のプロジェクトをサポート。組織に応じた人材戦略や教育体制を整備しました。また、滋賀県の創業70年を超える建設会社では、熟練の現場監督の技術継承を目指したプロジェクトが進んでいます。

　加えて、信用金庫や地方銀行など金融機関の支援のほか、大手ファンド会社からの依頼で、投資先企業の業績アップを支援する案件も多数あります。
　「地域に根差した金融機関がより良いサービスを提供できれば、地域経済の活性化につながります。今後も力を入れていきたいですね」

　弥左さんの支援を受けた経営者からは、「長年やりたかったことに着手できた」「答えが見つかった」などの声が届き、現場からも「仕事が楽しくなった」などの声が寄せられています。

　現在、新たなサービスとして、マネジメント業務を代行するAIエージェントを開発中。2025年中にリリースする予定です。
　「多忙なマネージャー層が、本来のやるべき業務に集中しながら、メンバーも手厚いサポートが受けられる業務効率化ツールとして提供します」

不動産のトップセールスから転身し、クライアントの成果に向き合う

　大学卒業後、不動産会社2社で約10年勤めた弥左さん。成績下位から自分なりの〝勝ちパターン〟を確立し、トップセールスを達成しました。
　「センスがある方ではないので、要素を分解して組み立て、数字を上げる努力をこの頃から積み重ねてきました」と振り返ります。

　コンサルティング業への興味を深めたのは、2社目でのこと。入社時に社員15人から、5年で300人規模に成長したノウハウを教えてほしいと同業他社に頼まれることがよくあったそう。
　「関わった中で、廃業してしまった企業があり、一からコンサルティングについて学びたいと思うようになりました」

　転職したコンサルティングファームでは、住宅関連部門でM＆A後の組織統合（PMI案件）のサポートに従事。ある経営者から「当社流に作らないノウハウに意味はない」と言われたことが、今につながるきっかけになりました。
　「それまでのパッケージ型ではなく、ゼロベースで設計、完全オーダーメードでサポートを行い、当初の売上高20億円が、3年で110億円に。当時、勝ちパターンの構築や幹部育成、理念策定や評価制度の構築など、複数プロジェクトを同時に進行し、成果創出のサポートをサポートしました。その経営者とは今もお付き合いが続いています」

　そして2019年、企業にあわせた柔軟なサービスを展開するため、「バリュー・コア・コンサルティング」を設立。
　「コンサルティングの価値は、成果に向き合うこと。『こうありたいけど、どうすればいいかわからない』という答えを一緒に考えます」と弥左さん。経営者と同じ方向を目指し、確かな成果へと導きます。

（取材年月：2025年6月）

自社の「勝ちパターン」を見出し、成果が上がる仕組みをつくる

優秀人材の手法を言語化し、120％以上の売り上げアップの実績多数

「地方創生」をキーワードに、全国にサポートを広げる

不動産のトップセールスから転身し、クライアントの成果に向き合う

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