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外国人ファミリーの日常生活を応援する、地元密着型のマッチングサービスを提供

外国人家族・子どもの幸せな暮らしをサポートする専門家

山梨愛子

山梨愛子 やまなしあいこ
山梨愛子 やまなしあいこ

#chapter1

外国人の子どもの教育や医療のサポートに力を入れ、企業向けのプランも用意

 「国際化により日本で暮らす外国人世帯は増えていますが、言葉や文化の壁にぶつかり戸惑う方も少なくないはずです。お子さんのいるご家庭や、外国人従業員の不安を和らげたいという企業さまも、ぜひお声掛けください」
 
 そう話すのは、東京都世田谷区にある「Lotus and Harmony(ロータス・アンド・ハーモニー)」の代表・山梨愛子さん。外国人が日本での生活で抱える困り事や、興味がある分野を聞き、必要な専門家や施設とマッチングして解決を目指すサービス「T.B.C.J.(The Best for Children in Japan)」を展開しています。

 「特徴は子どもの教育と医療に力を入れていることと、地元密着型であること。例えば、外国人の保護者から『子どもを英語が学べる幼稚園に入れたい』とご要望があれば、お住まいの地域の園を調べて情報を伝え、申請手続きや入園までお手伝いします。習い事や小児科医院もご案内します」

 また、外国人が職場や日本の生活になじめるよう、中小企業に出向いて細やかにフォロー。従業員から直接、日々の暮らしや子どもの悩みをヒアリングします。定期的・継続的に面談したり、会社や自宅近くのかかりつけ医を探し、具合が悪くなった際は診察予約や同行するプランなどを用意しています。

#chapter2

海外文化に憧れ英語を習得。外国人親子を親身にサポートしたいと独立を決意

 日英のバイリンガルで、10年以上子どもの英語教育に携わってきた山梨さん。10歳の時、アメリカのアーティストの来日公演をテレビで見たのを契機に海外文化と英語に夢中になり、洋楽を歌っているうちに発音などが身に付いたそう。「洋楽にとにかく夢中の、オタク中学生になりました」と笑います。

 中3の時に「高松宮杯全日本中学英語弁論大会」の神奈川県予選大会で優勝。「高校入学時には帰国子女に間違われるほどの発音を身に着けていたものの、帰国子女ではなく、まだまだ英語力が足りなくて苦労しました」

 「大学は英文科に進み、卒業後はテレビ番組の制作会社で働き30代で退職。出産、子育てしながら心理学の基礎を学びました。自然に次世代に意識が向くようになり、若い人たちの役に立てればと、英語の塾講師を始めました」

 その後、外国人講師が常駐するプリスクール、インターナショナル幼児園に就職。管理・運営側のポジションでいながらも、講師としても子ども達と接する日々を送りました。社内では常に英語と日本語で会話し、子ども達の園生活や施設としての運営に注力しました。
 「外国人講師は出身国や年齢さまざま。それぞれの文化が垣間見えながらも、日本で幼児教育に携わってくれるのはありがたいと思います。私も事務職ながら、しょっちゅう子ども達とふれあっていました。時には外国人講師が体調を崩すと、病院への問い合わせ、通院に付き添うこともありました。外国人も日本人と同じに仕事している中で、助けが必要なことがあると痛感した経験が、企業支援に取り組むきっかけとなりました」

 さらに入所相談に来たものの、「料金が高く手が届かない」「遠くて通えない」と落胆して帰る外国人家族の姿に胸を痛めます。
 「小さなお子さんを抱えて、本当に気の毒で。条件に合う施設を探してあげたい気持ちに駆られましたが、社員という立場上できませんでした」

 ならば独立して外国人家族をサポートしたいと考えた山梨さん。思いを事業案にまとめ、世田谷区の2023年新規事業者支援プログラム「SETA COLOR」に応募して採用され、創業しました。

山梨愛子 やまなしあいこ

#chapter3

すべての子どもの幸せを実現するため、ベストを尽くしたい

 プライベートでは二児の母である山梨さんが、事業を通して実現したいのはすべての子どもの幸せだと語ります。
 「外国人か日本人かは関係なく、子どもは皆、教育を受けて幸せでいる権利があり、一人一人が望みをかなえられるようベストを尽くしたい。『ザ・ベスト・フォー・チルドレン・イン・ジャパン』、すなわち『T.B.C.J.』にはそんな願いを込めています」

 外国人の子どもには、家庭や同郷などのコミュニティーから出て、いろんな体験をしてほしいと言います。
 「お習字やダンスを習うのもいいし、野球チームに入るのもいい。そのためのサポートは惜しみません。地域や人とのつながりが強くなれば、日本の習慣にも慣れ、友達もできるでしょう。もっと日本を好きになり、根付いてくれるのではと期待しています」

 子どもと英語に長年携わり、グローバルな視野を持つ山梨さん。日本人の子どもには、多文化共生の新しい日本の未来を創造してほしいと呼び掛けます。

 「『Lotus and Harmony』は2人の子どもの名前に由来し、『事業を自分の子どもとして大事に育てていきたい』と思い、命名しました。その理念の通り、サービスを提供できる地域を少しずつ拡大し、やがては日本全国にまで広げていきたいです」

(取材年月:2024年1月)

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山梨愛子

外国人家族・子どもの幸せな暮らしをサポートする専門家

山梨愛子プロ

外国人世帯の支援

Lotus and Harmony(ロータス・アンド・ハーモニー)

日本に住む外国人が日常生活で直面する困り事、特に子どもの教育・医療の問題解決を親身にサポートします。企業向け外国人従業員のコンサルティングサービスも用意。初回相談無料、対応地域は東京・神奈川(一部)。

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