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コンセプトに基づいてブランドイメージを構築し、価値を伝える「商いの場」を提案

ブランドイメージ向上を支援する店舗内装デザインの専門家

小林賢太

小林賢太 こばやしけんた
小林賢太 こばやしけんた

#chapter1

思いと要望をくみ取り、サービス業、飲食、物販などの店舗をデザイン

 店舗型ビジネスを始めるにあたり、店舗内装デザインはブランドイメージを構築する上で重要な役割を果たします。自店の世界観や、提供する商品・サービスの魅力を的確に伝えるには、明確なコンセプトに基づくプランニングが欠かせないと言えるでしょう。

 「こういうデザインなら任せてほしいという強みは、あえて打ち出していません。当社は、長きにわたり愛される『商いの場』を、お客さまと一緒につくります」

 そう話すのは、東京都渋谷区に拠点を置く「小林商店」の代表・小林賢太さん。物販、飲食、サービス業など幅広い業種で店舗デザインを手掛けています。

 「フィットネスサロンやパーソナルスタジオ、居酒屋、バー、マッサージ店、セレクトショップ、美容クリニックなど、前職も含め、300件以上のオファーに応えてきました。お客さまと志を同じくするため、ヒアリングを重ねて思いや要望をくみ取り、プランを提案します」

 働き手がパフォーマンスを存分に発揮できるよう動線に配慮するほか、来店者にとって居心地のいい上質な空間を演出。古民家さながら古材や和紙をあしらったり、ホテルラウンジのごとく重厚なソファを配したり、リビングのように優しく外光を取り込むことも。

 「当社が特にお力になれるのは、多店舗展開を実施中または検討中のオーナーさまです。『多店舗展開をする為の強いブランドイメージを作りたい』『店を広げていくうちにコンセプトにずれが生じ、統一感を持たせたい』『自分たちで数店舗目を立ち上げ、業績も伸びたので出店したいけれど、今の店を運営しながらでは十分に時間を取れない』という方はご相談いただきたいですね」

#chapter2

大学で機能性や意匠性をかなえる建築の面白さにのめり込み、独立へ

 小林さんは1982年、父親の勤務先があったアメリカ・カリフォルニア州で誕生。程なくして日本に帰国し、以来千葉市で育ちます。高校卒業後は、アパレル関係の会社に就職。販売やデザイン業務に4年間従事した後、大学に進学することを決めました。

 「社会に出て働いているうちに、改めて学びを深めたいという気持ちが強くなりました。実は、高校時代に大学には行かない旨を母に伝えた際、非常に悲しい顔をされたことも引っかかっていたのです」

 猛勉強の末、東京理科大学建築学科に合格。講義を通じ、機能性や安全性、意匠性など、さまざまな要素を勘案しながら一つの建物を築き上げていく建築の面白さにのめり込んでいきました。

 「もともとは、母に『向いているのでは』と勧められて建築学科を選びました。半信半疑でしたが、暮らしを営んだり、カルチャーの発信地になったり、人々が集う場所を創造していくことに心をひかれ、一生の仕事にしたいと考えるようになりました」

 学業を修めた後は、戸建てや集合住宅、ホテルといった大型施設をデザインするアトリエ系の設計事務所を経て、飲食店などの設計施工を請け負う会社へ。デザイナーとして実務を重ねるほか、営業職、管理職としてマネジメント力も養い、2021年に39歳で「小林商店」を創業しました。

 「会社を辞める際、有り難いことにいくつかの企業さまからお誘いいただきました。でも一度切りの人生ですから、自分なりのやり方を試したいという意志を貫くことにしました」

小林賢太 こばやしけんた

#chapter3

ロゴ、WEBサイトの制作やマーケティング、物件調査など多角的にサポート

 コロナ禍の独立ではありましたが、付き合いがある業者からの紹介やホームページ、SNSを見た人から問い合わせが入るのと併せて、運も小林さんに味方しました。

 「まだ案件が少ない頃、営業活動の一環として初めて架電でアプローチしたところ、たまたま社長さまに取り次いでもらえました。お話を伺うと、『店舗を増やしたけれどデザイナーがいなくて困っている』とのこと。すぐにお会いする約束を取り付け、そこからはトントン拍子で話が進んでいきました。電話営業は、後にも先にもこの1回だけです」

 数々の店づくりに取り組んできた小林さんは、今後さらに業容を拡大させていく方針。ブランドに一貫性を持たせるロゴや名刺、WEBサイトの制作、集客に向けたマーケティング、物件の開拓・調査など、オーナーが新規店舗開発、多店舗展開する際に必要なサポートをしていきたいと言います。

 多角的な取り組みを実現するには、実務を担ってくれる仲間も肝要です。現在、従業員は自身を含めて5人。新たなスタッフを迎え入れるとともに、連携先を増やすことでクライアントの事業成長に貢献していきたいと意欲を見せます。

 「時間、場所に関係なく、インターネットを通じてあらゆるものを販売できる時代に、店舗を構えるというのはリスクがあり、ハードルも高い。しかしながら、現地に足を運ぶことで得られる特別な体験が必ずあります。リアルな接点を持つことでしか伝えられない価値を、店を通じてあますことなく表現し、顧客に伝えていきましょう」

(取材年月:2024年3月)

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専門家プロフィール

小林賢太

ブランドイメージ向上を支援する店舗内装デザインの専門家

小林賢太プロ

店舗内装デザイン、ブランディング

株式会社小林商店

店舗内装デザイン及びブランディングを手掛け、ブランドイメージの構築を支援。「多店舗展開をする為の強いブランドを作りたい」「数店舗目は自力で出したがこれ以上の展開は任せたい」といった相談に対応します。

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