新規事業のシステム・アプリ開発に強いコンサルタント
上村公彦
Mybestpro Interview
新規事業のシステム・アプリ開発に強いコンサルタント
上村公彦
#chapter1
新規事業の立ち上げにあたり、システムやアプリの開発を検討することは多いでしょう。「クラボード」代表取締役の上村公彦さんは、システムコンサルタントとして、新規事業の実現に向けて、システムの開発・運用をサポートします。
「DX推進で何から始めたらいいか分からない」「何となくやりたいことはあるが、開発会社や予算の判断が難しい」などの悩みにはコンサルティングからスタート。
「社内にシステム担当者がいても、経営的な観点から、IT戦略を立てられる人材は少ないでしょう。経営者の片腕となり、企業の新たなチャレンジを後押しします」と上村さん。
開発実績は、基幹システムからスマホ用業務アプリまで多岐にわたります。また、サーバー1台から十数台まで、さまざまな規模のシステム構築に実績があります。案件はコンペで獲得することが多く、選ばれる決め手として高く評価されるのが、「提案力」だそう。
「以前ベンチャー企業2社で、システム担当の役員として、新規ビジネスの立ち上げに携わりました。ゼロから仮説を立て、実際にシステム開発をリードした経験により、漠然としたニーズを具現化する提案力が磨かれたと感じます。お客さまが求める新たな価値をとらえ、形にします」
顧客には10年近くなど長い付き合いのある企業も少なくありません。ある駐車場事業を営まれている会社では、社員向け営業支援アプリの開発のほか、バイク駐車場の予約サイトなど新規事業のシステム開発も手掛けました。
「開発段階では、実際に使う方々の目線を大事にしています。お客さまからも『予想以上に使いやすかった』とよく言われます」
#chapter2
上村さんは、大手SIer (システムインテグレーター)のプログラマからキャリアをスタートし、銀行や証券会社などの金融システム開発に、10年近く携わりました。経験をもとに起業した後、インターネット黎明期には、WEBシステムの開発にシフト。幅広い開発経験を誇ります。
「金融システムは、進捗管理が厳しく、1銭の間違いも許されない〝お堅い〟世界。一方、そのサイトの利用目的にも依存しますが、WEBシステムはスピードを重視し、最悪不具合が出ても直しながら構築すればいいというような〝ゆるさ〟があり、相反する文化に最初は戸惑いました。今振り返ると、両方を熟知しているからこそ、お客さまのニーズや企業文化にあわせて柔軟に対応できるノウハウを習得したと思います」
中でも印象に残っているのが、大手出版社のデジタルメディア構築のプロジェクトだそう。コンペに参加した10社のうちの1社だった上村さん。クライアントから見積もり金額の差が大きすぎると相談を受け、要件定義書作成を任されました。
「当時、画期的なデジタルコンテンツ販売ECサイトの構想をお持ちでしたが、具体的なシステムの要件は明確ではありませんでした。必要な機能と要求事項を要件定義書へ落とし込んだ結果、2回目のコンペでは各社の見積もりのばらつきが解消され、結果として受注に成功しました」
並行してベンチャー企業の取締役を務め、新規事業開発でITのノウハウを発揮。消費者のひらめきを商品化につなげるサイトや、経営者同士のネットワークづくりを支援するSNSなどの立ち上げに携わりました。2010年の「クラボード」の設立を機に、スマホ用アプリにも知見を広げました。
#chapter3
システムの導入は、IT部門の担当者でも頻繁に経験するものではないため、ITベンダーに任せきりになってしまうことはよくあるでしょう。
「やりたいことがあっても、どんなシステムにしたいかを正確に伝えるのは難しいので、要件定義で漏れが発生し、余計なコストや時間がかかるケースは少なくありません。開発会社と発注側ユーザーの間にある知識のギャップを少しでも埋めるために、私どものノウハウを広く伝える場をつくりたいと考えています」
上村さんは、複数社で参加するグループ型のシステムコンサルティングの提供を計画しています。
「さまざまな企業の経営者や担当者がそれぞれのシステムに関わる課題を持ち寄り、意見を交換したり、アドバイスを受けたりできる機会にします。1対1に比べてリーズナブルな価格設定にし、コンサルティングに対する敷居を下げたいと考えています。発注する側がITの知識を身に付けることは、開発側にとってもプラスになるので、業界全体に貢献できればいいですね」
システム構築には、多大なコストや時間がかかるため、完了させることがゴールになりがちです。上村さんは、「ゴールではなくスタート」と強調します。
「システム開発は、それ自体が目的ではなく、あくまで事業をより良く進めるための〝脇役〟にすぎません。『こんなことってできるのかな』と、イメージ段階からご相談ください。豊富な開発経験をもとに、潜在的なニーズも引き出し、ビジネスとして形にします」
(取材年月:2024年7月)
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Profile
新規事業のシステム・アプリ開発に強いコンサルタント
上村公彦プロ
システムコンサルタント
株式会社クラボード
新規事業のためのシステムコンサルティングおよびシステム・アプリ開発で豊富な実績。ベンチャー企業での事業開発経験で培われた「提案力」を発揮し、ニーズに対応。経営者目線でIT戦略を導きます。
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