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運動が苦手でも気軽に楽しめるスポーツ「ドッジボール」で、チームワークや頑張り抜く心を育成

全国大会出場を目指す、ドッジボールチームの指導者

安田清志

安田清志 やすだきよし
安田清志 やすだきよし

#chapter1

小学生の公式ドッジボールチームを率い、投げる・捕るといった基本動作から練習

 「仲間とともに汗を流し、泣いたり笑ったりしながら、たくましく、健やかな心身を養いましょう」と話すのは、「カトラーレ板橋」の監督・安田清志さん。日本ドッジボール協会が定めるルールに基づいた公式チームとして、小学生を統率。東京都の板橋区立志村第一小学校を主要拠点に、木曜日の夜と土曜日の午後に練習しています。

 「かわす、逃げるなど難しい技術は必要ないので運動が苦手でも始めやすく、ルールが分かりやすいので、小さい子でもすぐに覚えることができます。教室では感謝と礼儀を重んじ、仲間を大切にする心も育みます」

 1~2年生は投球や捕球といった基本動作から習い、3~4年生は相手を狙うアタック、内野・外野手のパス回し、攻防のフォーメーションなどを修練。5~6年生は実践力を磨きます。

 「『競技ドッジボールはスピード感もあり、危ないのでは?』と心配する保護者もいらっしゃいますが、低学年のうちに正しい投げ方や捕り方を体得することで、ケガの予防につながります。また、チーム一丸となって勝利を目指す中で喜びも悔しさも分かち合い、何物にも代えがたい経験を得られるのではないでしょうか」

 都道府県大会を勝ち抜いたつわものが熱戦を繰り広げる、夏と春の選手権大会出場が指標。プレーで大事なのは「ボールを当てる」より「受け止める」ことで、相手の球を確実にキャッチングすることが次の攻撃につながると言います。

 「志を一つにして取り組み、ドッジボーラーの聖地へ導きたいと考えています。一緒に全国の舞台に立ちたいという小学生はぜひ一度、見学にきてください」

#chapter2

長男の付き添いでドッジボールに魅了され、全国大会を目指して新チームを設立

 「ボールが怖い」「初めての習い事でなじめるか不安」など数々の子どもを迎え入れ、背中を押してきた安田さん。ドッジに関心を持ったのは、小学2年生だった長男が地元のクラブに入部したことがきっかけでした。

 「わが子の付き添いで何度か練習を見に行ったんです。運動が得意ではないと思っていた子が、めきめきと上達していく様子に驚きました。『やればできるんだ』と、感動したことを覚えています」

 当時の監督が仕事の都合で教えることができなくなり、顔を出していた安田さんが週に1回、現場に立つように。一から勉強してコーチに就任します。

 「私は運動音痴でしたし、ノウハウがあったわけでもないですが、息子が小学6年生のときに、チームが全国大会に出場した際に味わった緊張感や高揚感が忘れられず。気づけば私のほうがドッジに夢中になっていました」

 専門性を高めるため、日本ドッジボール協会の指導員や審判員の資格を取得。「いつか自分のチームで全国大会に挑みたい」という思いから、2021年に「カトラーレ板橋」を設立。現在は、板橋区ドッジボール協会の理事も務めています。仕事の合間を縫って活動するのは時間的な制約もありますが、子どもたちと同じ目標に向かって挑戦できることが大きなやりがいだと語ります。

 「運動に苦手意識を持つ子でも全力を注げるのがドッジです。投げる・捕るの基礎さえできれば、多くの子どもたちが楽しめて、自信を育てるスポーツだと実感しています」

安田清志 やすだきよし

#chapter3

子どもから大人まで楽しめる生涯スポーツとして、公式ドッジボールの普及に注力

 「体育の授業や休み時間を通じて、ほとんどの小学生がドッジをしていることでしょう。学校やクラスごとのルールではなく、統一された決まりごとに則して勝負するのが競技の醍醐味です」と安田さん。

 公式戦は12人対12人で行い、ゲーム開始時に配置する元外野の数は1人以上11人以下で自由に決めることができます。1セット5分で、内野の人数が多いチームが勝利し、時間内に内野プレーヤーがゼロになった時点でも試合終了となります。

 「ドッジは友達と遊んだ記憶があり身近な球技です。また屋内のコートで暑さ・寒さの影響も小さく、グローブなどの装備もなく身一つでできるため、小さな子どもから大人まで幅広い世代が参加できるのも特長です。ただ現状では、部活として取り入れている中学校などは少なく、続ける機会がないのが残念です」

 競技ドッジボールは認知度が高いとは言えず。中学生や高校生が継続して練習できる場も限られており、小学校を卒業すると辞めてしまう子どもが多いそうです。

 安田さんは、運動習慣が身につき、チームワークを通じて相手のことを思いやる気持ちや、最後まで諦めない心など、人としての成長も見込めるドッジボールを生涯スポーツとして裾野を広めたいと意欲を見せます。

 「野球やサッカーのように多くの人に親しまれ、メジャーな存在になるよう普及に努めていきます。まずは板橋区内で中・高校生がプレーできる環境を整備し、ドッジの魅力を子どもたちに伝えたいですね」

(取材年月:2026年1月)

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専門家プロフィール

安田清志

全国大会出場を目指す、ドッジボールチームの指導者

安田清志プロ

ドッジボールスクール

カトラーレ板橋

板橋区・志村第一小学校を拠点に活動するドッジボールチーム。約30人の小学生が所属(2026年1月時点)し、全国大会出場を目指す。コミュニケーションを大切に、チーム一丸となり夢に向かい練習を行っています

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