PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

対話を通して思いを分かち合うことで、未来の自分を描きながら、組織としての一体感を生み出す

企業研修において対話を重視する研修講師

佐藤綾子

研修講師、ファシリテーターのオフィスALive佐藤綾子さん
研修は対話を重視する

#chapter1

一人一人の働きがいを引き出すキャリアデザイン研修

 オフィスALiveの佐藤綾子さんは、企業研修やワークショップの講師、ファシリテーターとして活動しています。得意とするのは、キャリアデザインと組織活性化の研修・ワークショップ。ポジティブ心理学、幸福学などを取り入れたオリジナルの研修・ワークショップは、参加者から「仕事に対して前向きになれた」「目標が見つかった」と評価されています。
 
 研修・ワークシップで佐藤さんが重視するのは、一人一人の思いを皆で分かち合う“対話”です。“働きがい”と“会社で作りたい自分の未来の姿”を引き出すキャリアデザイン研修においては、「周囲の人からのフィードバックで、自分では気づいていなかった強みや特徴、可能性に気付き、自己理解が深まる」というメリットがあります。「例えば、自分では当たり前だと思っていたことが、実は強みだとわかって、自己肯定感の高まりを感じられます。対話から新たな会社の魅力を知ることも。仕事において自分が大切にしていることも深掘りしていくので、会社というステージで、どんな活躍ができるか――3年後、5年後の具体的な自分の姿をハッピーに描けるようになります」

 また、心掛けるのは、“対話の場づくり”。車座で話し合うスタイルをとり、参加者と同じ目線に立ったファシリテーションでオープンな雰囲気を作ります。「皆さんの様子を見ながら、フィードバックしたり、『何が心に響きましたか』など問いを投げかけていくと、気付きや発見が生まれます。その小さな種火があちこちで生まれることで、最終的には『皆で会社を良くしていこう』という大きな炎になることも。“この会社でイキイキと働ける”という感覚をそれぞれ現場に持ち帰ることで、周囲の人たちも巻き込まれて、さらに大きな炎へと紡がれていくこともあり、それが研修の醍醐味ですね」

#chapter2

会社の未来を描き、実現へと動かす組織活性化研修

 組織活性化研修でも同様に“対話”を重視します。「経営理念や会社の素晴らしい点、課題について、上司も部下も関係なく、ざっくばらんに話し合うことを大切にしています。対話を通して、忘れかけていた会社への熱い思いや、実現したいことを再認識。自分たちの強みを持ち寄り、『こんな会社にしていきたい』と思いを紡ぎ合う時間は、とてもイノベーティブです」
 特に、上司と部下が仕事観や人生観を語り合い、普段は見せない仕事への思いを知ることは、お互いを尊重する信頼関係構築のいい機会に。「『この仲間となら、会社の未来を描ける』という思いが推進力となって、その場で新しいプロジェクト生まれることもあります」
 参加者が熱い思いで、会社の未来を語り合う姿に、佐藤さんも感動して涙ぐんでしまうこともあるそうです。

 ワークショップは、自分の思いを言語化するのが苦手な人もいるため、レゴブロックやカードを使ったり、絵を描いたりと、さまざまなスタイルで実施。対話を盛り上げ、仲間同士の連帯を深める効果もあります。また、参加者同士の協働体験を重視するので、ゲームやアクティビティ、即興演劇などを盛り込むときもあります。
「参加された方々が別れを惜しんで、研修が終わってもなかなか解散にならないという光景もしばしば目にします。日常業務の中でモチベーションは薄れてしまいがちですが、夢の実現のために、研修を受けた仲間との結束を忘れないで、と伝えています」

アフリカンダンスのインストラクターでもある佐藤さん

#chapter3

アフリカンダンスが元気の源

 佐藤さんのポジティブになれる研修は、明るいキャラクターによるところが大きいといえます。「人事担当の方からは『とにかく社員を元気にしてください』とオーダーされることもある」ほど。取材中も、明るいエネルギーを十分に体感しました。

 その元気の源の一つは、アフリカンダンス。インストラクターの有資格者でもあり、プライベートでワークショップを開いたり、イベントで踊ることもあります。今年2月にはギニアへダンス留学も果たしました。
「アフリカンダンスは‘踊るヨガ“とも呼ばれ、癒しの効果もあり、心が解放されて、自由な感覚になれます。研修講師になった頃は、『講師としてきちんとしなきゃ』と自分を型にはめていましたが、アフリカンダンスを始めて、『私は私のやり方でいい』と思えるようになりました。輪になって、人とのつながりを感じながら踊ることには、私がデザインする対話型のワークショップにも通じるものがあります」
 
 ワークショップは、「ライブに似ている」と佐藤さん。「コールアンドレスポンスのように、こちらがエネルギーを出すと、向こうからも返ってくる。エネルギーの循環に、この仕事の面白さを感じます。できるだけ感動やワクワクする体験をしたい、というのが私の価値観。ワークショップでは毎回、『この会社は絶対によくなる』という感動の場面に立ち会え、ありがたいですね。研修講師、ファシリテーターは私の天職だと感じています」

(取材年月:2018年4月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

佐藤綾子

企業研修において対話を重視する研修講師

佐藤綾子プロ

ファシリテーター

オフィスALive

キャリアデザイン、組織活性化研修では、さまざまなワークショップを通して、社員同士の対話を深め、一人一人の働きがい、会社での未来の姿、組織としての一体感を引き出す。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ東京に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または朝日新聞が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO