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継続的なケアと成長期の子どもを対象にした矯正プログラムで、地域を笑顔でいっぱいに

良い歯並びに育つよう口内・体の筋機能を整える小児矯正のプロ

和田麻記子

和田さん正面
レクチャー中

#chapter1

チーム医療と先進設備によるケア、子どもの歯列矯正や予防習慣を身に付ける取り組みに注力

 JR阿波大谷駅から徒歩約7分、県道12号線沿いに見えてくるのが「和田歯科医院」のモダンな建物。
 院長である夫の和田匡史さんの祖父の代から80年以上にわたり、「地元の歯医者さん」として親しまれてきました。

 陽光が降り注ぐ院内には、一人がけソファを配したゆったり過ごせる待合室を完備。保育士による託児サービスのコーナーや、幼児・子どもを対象に矯正プログラムを提供する「マイオブレースルーム」も設けています。
 また、口の中の状態をモニター上で的確に観察できるデジタルマイクロスコープといった、精密な治療を支える機器を複数台導入するなど、先進的な診療体制を構築しています。

 口腔外科を得意とする院長をはじめ、虫歯の治療や歯列矯正、小児歯科と、それぞれ高い技量を持つ歯科医師7人が在籍。中でも、子どもの歯科治療や予防、矯正に力を注いでいるのが、副院長でもある和田麻記子さん。子どもの口の中の状態に適切な装置を提案しています。

 「当院では、生涯を通じて、お口の健康を守る予防習慣を無理なく身に付けられるプログラムを用意しています。“ママと子どもの歯医者さん”を目指して、乳歯のうちから口内環境を整えるメリットなどを丁寧にお伝えしながら、虫歯がなく、良いかみ合わせに成長できるよう、サポートしていきます」

 他に歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士といった専門スキルを持つスタッフと事務職員を合わせると30人近くという大所帯。チーム医療の理念のもと、診察室やラボで職務にあたっています。

#chapter2

「歯並びが悪くなる習癖改善にアプローチするトレーニングを組み合わせ、小児の予防矯正に取り組む」

 中学生を筆頭に3人の子どもの母でもある麻記子さん。大学院に在籍していた匡史さんとの出会いは、抜歯治療の際に、匡史さんの麻酔が覚める間の見守り役として、実習中の麻記子さんが立ち会ったことがきっかけとか。
 2009年にリニューアルした医院で、夫婦ともに診療を始めた当初は、子育てもスタートしたばかりだったそうです。

 「当時、歯列を整えるためには、健康な歯を抜いた後に固定式の器具を付ける方法が一般的でした。見た目もかみ合わせも整いますが、口内スペースが小さくなるので、特に子どもさんの場合、気道が狭くなるといった影響が医師の間でも課題とされていました」

 子を持つ親として「わが子に、心身共に健やかに自信を持って人生を歩んでほしい」と願うのは、和田さん夫妻も同じ。
 とりわけ「せっかく生えそろった歯を、虫歯や矯正のために失わせたくない」との思いは切実で、歯科医師として常に進化する新しい手法を取り入れていこうとする原動力ともなりました。

 麻記子さんは、「マイオブレース・システム」をいち早く導入。永久歯が生え始める5歳ごろからマウスピースの着用と、舌や唇、頬など口周りの筋肉のトレーニングを組み合わせたメニューを実施しています。

 「『いつも口が開いている』『姿勢が悪い』といった様子が見られる時は、口呼吸になっているかもしれません。歯並びが悪くなる癖や習慣にアプローチして、正しい舌の置き場所や呼吸を子どもさん自身が体得できるようにフォローします」

外観

#chapter3

予防医療「デンタルフィットネス」の概念発信と継続的なケアで、地域を笑顔でいっぱいに

 年齢とともに歯周病などが原因で自分の歯を失うことは、食事内容だけでなく、体の機能や認知能力にも大きな影響を及ぼすと言われています。

 「歯列を整えるのに、遅いということはありません。いくつになっても始めることができ、見た目も良くなる上、生きる自信にもつながります。ただ、歯や骨格が成長していく過程で、無理なく正しい形に導くことができれば、より少ない抵抗感で、将来にわたって自分らしく生きていく力となるでしょう」

 臨床や研究に励む和田さん夫妻は、「デンタルフィットネス」と呼ぶ予防医療の大切さを、診療時だけでなくSNSなどでも発信しています。
 「日頃から口内環境を良好に保つ意識を持つことが、健やかな暮らしの基本となるでしょう。地域中が、みなさんのはじける笑顔でいっぱいになるよう、ケアに努めていきたいですね」と声をそろえます。

 医院を上げて応援しているのが、地元サッカーJ2の「徳島ヴォルティス」。家族で観戦に訪れることもあるそうです。

 一方、麻記子さんの“推し”は「海の最強生物シャチ」とか。
 「どう猛なイメージが強いシャチですが、フォルムの美しさ、頭脳的な生態は魅力です。水族館通いもグッズ集めも楽しいですが、いつか野生のシャチに会いに行きたい」と夢中のよう。
 社会性が高く、わが子を大切に育てる習性があるといわれるシャチ。麻記子さんの生き方と響きあうものがあるのでしょうか。

(取材年月:2023年6月)

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専門家プロフィール

和田麻記子

良い歯並びに育つよう口内・体の筋機能を整える小児矯正のプロ

和田麻記子プロ

歯科医師

医療法人 和田歯科医院

歯並び・噛み合わせに影響する悪習癖を正し、成長期の子どものお口周りの筋機能を整える「マイオブレース・システム」を導入。予防医療を理念とし、先進設備とチーム医療で幅広い年代の口内や口元の悩みに応えます。

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