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地域密着型で「お客さまのお出かけ」をサポートする福祉タクシー事業を展開

福祉タクシーで貴方の行きたいをサポートするプロ

野田晋悟

福祉タクシーで貴方の行きたいをサポートするプロ 	野田晋悟さん
福祉タクシーで貴方の行きたいをサポートするプロ 	野田晋悟さん

#chapter1

付き添いの人も同乗できる福祉タクシーを徳島県内で運行

 徳島県内を主に営業範囲とし、時には県外へも行くこともある福祉タクシーサービス、「お出かけタクシー響(ひびき)」の代表・野田晋悟さん。いわゆる“タクシー”と呼ばれるサービスは、一般乗用旅客自動車運送事業のことで、同社はその中でも福祉輸送限定に分類されます。

 福祉タクシーは福祉車両を使用し、車イスやストレッチャー(車輌用簡易ベッド)などを必要とする身体に障害を抱えた人の移動をサポートするためのサービスで、野田さんの会社にも、車イスやストレッチャーのまま乗り降りできる車両が揃っています。
特に、長距離移動を得意とし車イスやストレッチャーのまま快適に移動ができます。

「車イスの方が受診のために病院へ行くとき、あるいは病院から病院へ移動する際に不自由を感じることがあるかと思います。家族が車を持っていても、自家用車では乗降時に危険が伴う可能性もあり、心配だという方もいらっしゃるでしょう。そんなとき、車イスやストレッチャーのままでも車に乗り降りできる車両があれば、スムーズに移動をすることができます」と野田さんは話します。

 福祉タクシーとは別に介護保険制度に基づくタクシーもありますが、介護保険制度のもとでは乗務員が利用者の乗降を介助し、家族は同乗することができません。しかし、福祉タクシーの場合は(運転手が介助を行うわけではないため)家族など付き添いの人がサポートを行い、同乗することができます。

 この、家族をはじめとした付き添いの人も同乗できるということが、野田さんが「お出かけタクシー響」のサービスを始めるきっかけでもありました。

#chapter2

介護が必要な人にも外出する楽しみを持ってほしい

「介護保険制度を利用する介護タクシーには付き添いの人が同乗できないと聞いて、それでは意味がないのではないかと思いました。まわりからも『病院の受診に付き添いたいと思っても、別々の車で行かなければならず不便』という声が聞こえてきました。外出の際、介護が必要な人も『そばにいてほしい』、また付き添う家族なども『そばにいてあげたい』という気持ちがあると思います。何かいい方法はないかと探していたところ、福祉タクシーという業態があることを知ったのが、この事業を始めたきっかけです」

 現在のタクシー会社を創業するということは、畑違いの職種だったという野田さんにとって、全く経験のない未知の世界への挑戦でした。しかし、車を運転することは好きで苦ではなかったこと、大型二種自動車免許を所持していたことから前職を退職し、福祉タクシー事業を平成24年(2012年)に開業しました。

「お客さまは、まず車イスのまま、ストレッチャーのままでも乗り降りできる車があることに感動されます。今までは家にばかりいて外出できなかったのに、こういう車両があることで『好きなところに行ける』と喜んでくださいます。私は、病気や障害を抱えている人も、自由に外出できる権利を持っていると思います。世の中が、もっと動きやすい、行動しやすい環境になることを願わずにはいられません」

 また野田さんは、ご利用者様に接する際の言葉づかいに注意を払っているといいます。「介護を受けている方や、お付き添いの方のお気持ちが『マイナスに向いているな』と感じることが多いからです。私どもドライバーが明るく、前向きなお声がけをすることで、ご利用いただく方々の表情が和らぎ、心持ちがプラスへ変わっていくのを感じます」と野田さん。

 ただ移動をサポートするだけでなく、心理面でも強く関わっていけるのは、野田さんの営む事業がご利用者様に寄り添っているからこそ、また、社員間の情報共有がしっかりできているからこそと言えるでしょう。

福祉タクシーで貴方の行きたいをサポートするプロ 	野田晋悟さん

#chapter3

社名の「お出かけ」に込められた利用者への思い

「わかりやすさを求めるなら、社名に『福祉タクシー』と入れた方がいいのかもしれません。しかし、あえて『お出かけ』とつけたのは、もっと気軽に外出をしてほしいという思いからです」と野田さん。

 実際に「自然を楽しむために山をドライブしたい」「久しぶりに家族旅行をしたい」といった依頼が入ることもあるそうです。

「『介護』というワードそのものを、後ろ向きに捉えてしまう方もいらっしゃいます。自家用車に乗れない状況であっても、『好きでよく足を運んでいたあの場所を訪れたい』『今の季節、あそこの風景はきれいだろう』と、外に出たいときもあるでしょう。『自分の力ではもうどこへも行けない』とあきらめてしまうのではなく、弊社のサービスを利用していただくことで『自分も出かけられるんだ。行きたいところに行けるのだ』という希望を持っていただければうれしいですね」

 野田さんのもとでは、通院・一時帰宅に限らず、ちょっとした外出や小旅行、県外などの1泊旅行、観光などさまざまな要望に応えています。「行きたいところがあるんだけれど」という場合は、『行きたいを“叶え隊”』が全力でサポート致します。まずは相談してみましょう。

(取材年月:2020年6月)

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電話一本いただければ、すぐに動ける体制を整えていることが強み。普通の一般的なお車では移動が困難な方をお客さまにしているからこそ、よりお客さま優先の気持ちを大切にしています。

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