整えて鍛える“からだ”サポートの専門家渡邉暁人

整えて鍛える“からだ”サポートの専門家

渡邉暁人

スポーツ整体とトレーニングを組み合わせ“整える”と“動かす”を両立

　「いくつになっても健やかに過ごしたい」といった声を受け止めるのは、さいたま市見沼区、東武野田線・七里駅から徒歩約2分の場所にある「からだ調整ラボ（通称：カララボ）」の代表・渡邉暁人さん。

　「体づくりと不調改善を一つの場所で」を掲げ、スポーツ整体と運動を組み合わせたセッションを提供しています。

　「当方では、パーソナルトレーニング、食事指導、コンディショニング、ボディケア・リラクゼーションの四つのメニューを展開しています。主婦や会社員など30～50代を中心に、年齢や性別、運動経験を問わず幅広い層がお越しになっています」

　自分のペースで通えるように、料金は都度払い・月額制・回数券から選ぶことができ、シニア割引や友人らと汗を流せるペア・グループコースも用意。人工芝が敷かれた空間で、利用者ははだしになって身体感覚を研ぎ澄ましながら、トレーニングやケアに取り組みます。

　「“できた”という体験を積み重ね、それぞれの目標を達成できるよう伴走します。ご自身の“今”に合ったメニューで、体が変わる実感を持っていただきたいですね」

　渡邉さんはカウンセリングを通じて、「姿勢を正したい」「体形を引き締めたい」「疲れを和らげたい」「ダイエットしたい」など、さまざまなニーズに応えています。

　「股関節と膝の痛みで杖をつき足を引きずって来られた70代の方は、最初は痛みの軽減を目指す整体が中心でした。徐々にトレーニングへと移行し、最終的にテニスを楽しめるまで復調されたんです。活発に活動される姿を見て、“整える”ことと“動かす”ことの両方が大切だと再確認しました」

自らの実践と運動理論を融合し、「なぜそれをやるのか」を丁寧に解説

　10代まで運動経験がほぼなかった渡邉さん。ただ、少年時代から格闘技への憧れが強く、20歳で一念発起しキックボクシングを開始。ゼロからの挑戦は容易ではありませんでしたが、努力と工夫を重ね、2016年、ついにプロのリングに立ちます。

　並行して、2010年からスポーツジムに勤務。昼はフィットネストレーナー・スタジオインストラクターとして利用者と向き合い、夜は自身の練習と試合に挑む中で、体に関する現場感覚と、多様な人々との接点を得たのです。

　「がむしゃらにトレーニングしていた時期には、ケガも多かったですね。思うように動けない悔しさや、コンディションの乱れに苦しんだことで、“鍛える”だけではなく“整える”ことの重要性を痛感しました。減量の機会も多く、パフォーマンスを維持しながら体重を落とすコツも身につける必要がありました」

　渡邉さんは、人体の構造や、筋トレなどにより体がどう変化するのかを知るため、解剖学や運動生理学、機能改善などを基礎から学習。米国のパーソナルトレーナー資格などを取得します。

　「現場での実践と理論が結びついて、自分の中で“ふに落ちた”感覚がありました。ジムでも、“なぜそれをやるのか”を深く理解して伝えられるようになったのが収穫でしたね。お客さまの知識レベルに応じて丁寧に説明することを心掛け、『他ではなかなか教えてもらえないようなことが分かった』『体のどの部分に効いているのか実感できる』と言われると、やりがいを感じます」

地元・見沼に根ざし、運動習慣を通じて地域の人たちの健康を支えたい

　「カララボ」を開業するにあたり、渡邉さんがこだわったのは“通いやすさ”。駅に近くてアクセスが良く、目的や要望に添って、また体調を踏まえて個々に適したメニューを柔軟に提案するのも、「地元・見沼区に根ざして長く続けられる場所にしたい」という思いからです。

　「運動やケアは、“継続できるかどうか”が一番大事。僕自身もここが地元ですし、地域の人たちが気軽に足を運べる場所を作りたかったんです」

　施設は、LINEで24時間いつでも予約・変更ができ、当日キャンセルも可能。仕事や家事、育児で忙しい人でも無理なく通えるよう配慮し、タオルやウエアもレンタルしています。

　「ジムは、運動が得意な人だけが通う場所ではありません。むしろ運動が苦手だったり、不調があったりする方こそ、早いうちにケアとトレーニングを始めたほうがいいんです。体が整うと、気持ちにも余裕が出ます。モチベーションを保てるよう一人一人に寄り添い、日常生活についてもアドバイスします」

　今後は、培った知見や経験を生かし、健康寿命を延ばすためのサービスや、介護予防に役立つ運動プログラムの開発にも力を入れていきたいと語る渡邉さん。体の土台とも言える「足元」から整えるアプローチとして、靴に入れる中敷き“インソール”にも着目しています。

　「ここが“体のかかりつけ”のような存在になることが理想です。運動を習慣にしてもらうことで、人生が前向きになるきっかけをつくれたらうれしいですね」

（取材年月：2025年5月）

見沼の“体のかかりつけ”として、いくつになっても健やかに過ごせる体づくりをサポート

スポーツ整体とトレーニングを組み合わせ“整える”と“動かす”を両立

自らの実践と運動理論を融合し、「なぜそれをやるのか」を丁寧に解説

地元・見沼に根ざし、運動習慣を通じて地域の人たちの健康を支えたい

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