自分の歯で食べられる喜びを生涯守る歯周病専門医
青木護
Mybestpro Interview
自分の歯で食べられる喜びを生涯守る歯周病専門医
青木護
#chapter1
祖父の代から80年続く「青木医院」の3代目院長を務める青木護先生。一般歯科治療はもちろん、日本歯周病学会の歯周病専門医として日々患者の不安と真摯に向き合っています。
歯科が身近な存在であった先生は「〝義歯〟は当たり前」という風潮に子どもの頃から疑問があったと言います。「目が悪くなったから義眼にしよう、脚が痛いから義足にした、なんて会話はおかしいですよね。なのに、義歯には抵抗がない。これは異常事態だとずっと考えていました」。そこで、歯を失う多くの原因になる「歯周病」への関心を高め、大学時代から熱心に歯周病の知識と治療方法を吸収しました。
現在、さいたま市内には約700軒の歯科医がありますが、歯周病専門医が在籍している医院はわずか。特に、大学病院という高度な医療現場で専門性を磨いてきた青木先生の治療には定評があり、口コミで来院する患者さんが増えています。中には、インターネットから情報を得て福島県や神奈川県、そして福岡県から来院する患者さんもいるそうです。
「高齢者の入れ歯が当たり前になり、歯が抜けることも老化現象のひとつだと捉えている方もいるかもしれません。本当は、人間の歯には寿命に耐えられるだけの機能が備わっています。歯周病学も確立した現代、予防と的確な治療を行えば一生自分の歯で食事が楽しめますよ!」と、朗らかな笑顔の中に真剣な眼差しをのぞかせます。今まで通っていた歯科医院で満足のいく結果が得られなかった方は一度相談してみることをお勧めします。
#chapter2
「このままでは歯を失ってしまう」と、駆け込んでくる多くの患者を診てきた青木先生。良好な口腔環境を維持していくには、幼少期からの予防は欠かせないという思いを強め、埼玉県パパママ応援ショップ協賛歯科医院として小児歯科にも力を注いでいます。「子どもには治療ではなく、予防を」を信念にしています。
昨年スタートした「子どものためのオーラルケアセミナー」では、保護者に虫歯や歯並びに関する情報提供や歯磨き指導を無料で実施。大人数の講演会とは異なり、気心知れたママ友と一緒に間近で専門家のケアが学べると大変好評です。また、子どもが楽しく歯科デビューできるようにと、ポイントカード制のケアプログラムも薦めています。
「セミナーでは子どもが好むペットボトル飲料に含まれる砂糖の量を、スティックシュガーに換算して保護者の方々に見てもらいます。皆さん、本当に驚きます。飲むなとは言いません。ただ、飲んだら歯磨きをする、3回に1回はお茶にするなど、お子さんの〝歯っぴー〟を守る方法を考えるキッカケにしてもらいたい。お子さんが治療台に押さえ付けられ泣き叫ぶ姿を見るのはつらいですよね。小学校中学年くらいまでの虫歯は保護者の責任だと思って取り組んで欲しいです」。この厳しい言葉は、先生の高い志があるからこそ。小児歯科の重要性を感じさせます。
また、さいたま市では子どもの医療費助成制度が充実しており、健康保険に加入している0歳から中学校卒業までの通院・入院の医療費の全額が助成されます。「歯科も適用されることを知らない保護者も多いです。積極的に行政サービスを利用し、不安があったらぜひ来院して欲しい」と呼び掛けます。
#chapter3
さいたま市内(旧浦和市)でも有数の歴史を持つ青木歯科。「私は、初代からずっと通っているのよ。うちの子どもも孫もみんな青木歯科一筋!」と、高齢の患者さん。「歯医者が選び放題の時代なのに、縁あって通い続けてくれるというのは、歯医者冥利に尽きますね」と先生は笑います。
「虫歯の治療は、痛みが無くなるので治療効果をすぐに実感できます。でも、歯周病予防や治療の成果が分かるのは、数十年後に『あぁ、自分の歯でずっと食べられるって素晴らしいことだな。』と感じる時。だから怠りがちなんですよね。でも、私が開業医になったころから通ってくれている患者さんの多くが、『自分の歯が残っているって嬉しいことね。』と喜んでくださっています。家族みんなから頼られるホームドクターであり続けたいです。すでに失った歯がある方も、8020運動を実践していきましょう!」
そして、インプラント治療を希望する場合、歯周病専門医のいる歯科医院を選ぶことが重要だと言います。「インプラントは口腔外科、というイメージをお持ちの方が多いと思います。でも治療には顎の骨が十分にあることが大前提。歯周病で骨が溶けてしまっていては治療ができません。インプラントと歯周病の関係は密接なんですよ。実際にインプラント先進国のアメリカでは歯周病の先生が中心になっています」と、教えてくれました。
(取材年月:2019年1月)
リンクをコピーしました
Profile
自分の歯で食べられる喜びを生涯守る歯周病専門医
青木護プロ
歯科医
青木歯科
大学病院で研鑽を積んだ歯周病専門医。抜歯や義歯は最終手段だと考え「歯を残したい」という患者の要望を尊重する治療法を提案。高度なインプラント治療の実績も多い。子どもの予防歯科にも精力的に取り組む。
\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /
掲載専門家について
マイベストプロ埼玉に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または朝日新聞が取材しています。[→審査基準]