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技術論を法律論に昇華させながら問題解決

知的財産権とIT分野における「技術×法律」を得意とする専門家

内田誠

知的財産権とIT分野における「技術×法律」を得意とする専門家 	内田誠さん
ホワイトボードを使ってわかりやすく解説する内田誠さん

#chapter1

依頼者が納得のいく過程を大切に

 iCraft法律事務所の内田誠さんは、知的財産権とIT分野における「技術×法律」を得意とした数少ない理系の弁護士です。ソフトウェア開発の実務やIT用語、技術的専門用語、プログラミングも理解できることから、顧客の大半はIT系企業と技術系企業です。実験データや特許明細書などの分析も得意とし、難解な技術の分析でも苦にならないといいます。経済産業省、農林水産省におけるAI・データのガイドライン策定に携わり、AIビジネス、データビジネスなど最新技術の相談にも問題なく対応できるのも強みです。大企業からスタートアップ企業まで、幅広い顧客層に対応しています。

「技術論を十分に理解した上で、依頼者様の考えや意見をより正確に法律論に昇華させています。専門用語の説明がいらない点では、依頼者様からとても喜ばれています」

  iCraft法律事務所はとにかく依頼者第一主義。電話やメールの返事も早く、夜中でもWeb会議やチャットなどで即座に対応します。知財やITに関しての知識と経験が豊富だからこそ、その場で即答できるのです。また、依頼者が納得のいく過程を大事にしており、オフィスの壁には全面ホワイトボードを設置。描図やPower Pointを使って説明し、法的知識だけでなく議論やリスク回避の対処についても依頼者にとってベストな形を常に考え、法律論に拘らない解決方法を提案しています。

#chapter2

理系の知識を活かした弁護士に

 内田さんは子供の頃からNASAに入るのが夢で、航空宇宙工学を学べる京都大学工学部物理工学科に進学。在学中から理系の知識を活かした弁護士を志し、卒業後は法科大学院へ進学。難関の司法試験に一発合格し、理系弁護士としてスタートしました。

「自然科学は答えが一つしかなく、理論で裏打ちして実験で確かめるという考え方ですが、法律の分野は絶対唯一の答えがないので最初は苦労しました。でも実際、弁護士になってからは自然科学と法律の両方の理解があることにより初めて出せるクオリティーがあることに気づきました」

  2009年より岡田春夫綜合法律事務所で8年間勤め、知財と技術を専門とした弁護士として活動。しかし、技術者、開発者、匠、職人などクリエイターのために、高度で複雑な技術における紛争の解決・予防を専門とした法律事務所を創りたいと考え、2018年4月に独立しました。

 事務所名の「iCraft」は、「Intellectual Property(知的財産権)」「Information Technology(IT)」の頭文字「i」に、「Craft(技能・技巧)」を掛け合わせて名付けられました。弁護士業界の常識や定型をそのまま当てはめるのではなく、依頼者が心から納得できる解決方法を検討議論し、法的な論点をさまざまな角度から洗い出す。こういった議論ができるのは、内田さん自身が技術者の一員として同じ目線で打合せを進められるからこそです。

iCraft法律事務所のロゴを指差す内田誠さん

#chapter3

「依頼者満足度」とリピーター率の高さが特徴

 内田さんは、特許庁のスタートアップ支援施策における特許庁が選んだ10人の弁護士・弁理士の1人でもあります。スタートアップ支援では、どうすればより良い特許権を取得できるかなど、弁理士と共に意見を出し合い、知財戦略を組んでいます。ご自身も弁理士資格を持っているため、弁護士と弁理士両方の経験を活かし、知的財産の保護やビジネスを潰すことなく会社を守る方法などさまざまなアドバイスを行っています。

 内田さんは、最初は不安そうにしていた依頼者の表情が打合せを進めるうちに「まさにそこが聞きたかったんです!」と明るくなる瞬間が一番嬉しいといいます。「理系×法律」の知識量と仕事の速さから、依頼者の満足度やリピーター率が高いのも特徴です。

 今後については、事務所として拡大していくことよりも目の前にある仕事に一生懸命取り組み、自分を頼ってくれる依頼者に対し、常にベストな仕事を提供し続けていくことが大切だと考えています。エリア的には関西中心ですが、東京を始め関西以外の依頼者も多く、対面会議に加え、電話・ウェブ会議等でも議論できる環境を整え、時間的・場所的に距離を感じさせない打合せに努めており、「困った時にすぐに繋がる弁護士」として、大変好評を得ています。

「この仕事をやっていて、好きなITや知的財産の仕事ができることが一番嬉しい。技術系の会社に入っても一つの分野の仕事しかできませんが、弁護士という職業を介していろんな最先端技術に触れ合えるのが喜びです」

 人の役に立ち、人を守っていく存在として、今後ますます輝きを増していくことでしょう。

(取材年月:2019年7月)

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内田誠

知的財産権とIT分野における「技術×法律」を得意とする専門家

内田誠プロ

弁護士

iCraft法律事務所

弁護士業界の常識や定型をそのまま当てはめるのではなく、依頼者様の技術の個性に合った検討・議論をし、技術者目線で打合せを進めることで、依頼者様が本当に納得できるオンリーワンの解決方法に導くことができる。

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