PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

沖縄発信でアジアへ、暮らしの満足度を高める商品の開発、販売をサポート

生活の満足度を高める“健康美容”アイテムづくりのプロ

下山幸夫

下村さん正面
商品

#chapter1

中国や韓国とのビジネスに精通、美容や健康に関わるアイテムづくりの“よろず相談窓口”

 「沖縄県は、国内のみならずアジア圏からも人や物が盛んに出入りする地域。陸上輸送のコスト増が懸念される昨今では、空路や海路での物流がメインでもデメリットにはなりません。新製品や新サービスの反応を評価するテストマーケットには、好立地とも言えるでしょう」

 そう話すのは、那覇市を拠点に美容・健康関連機器の受託製造や販売、基礎化粧品や医療雑貨の輸入代行などを手掛ける「B.A.R.(Beauty Asia Relations)」の下山幸夫さん。
 業界に進出する企業や個人事業主に向けて、商品コンセプトの検討から製造計画、市場投下までのノウハウを提供。市場調査、工場といったアジア各国の事業所との折衝もサポートしています。

 「優れた技術やプロダクトアイデアを持っていても、コンプライアンスについての専門的な知識や情報が不足し、新規参入への高いハードルとなっているのが実情。当方では、許認可手続きをはじめ、輸入・製造した全製品の安全基準検査、自社工場での良品化までトータルにカバーします」

 沖縄の海に堆積した土を用いて下山さんが開発し、特許も取得したプレート「クチャのかっさ」のほか、美顔用機器などは、企業や店舗のロゴマークを刻印したオリジナル商品としても提供。年間1万台以上の販売実績を上げています。

 「暮らしの満足度を高める美容や健康に関わるアイテムづくりの“よろず相談窓口”」となるべく、中国や韓国企業との提携や取引の際のリスク管理、コスト面の相談にも対応。クライアントと製造会社との橋渡し役となって円滑なビジネスをバックアップします。

#chapter2

美容機器のプロジェクトや販売戦略に携わり、自然の恵み豊かな沖縄でビジネスをスタート

 東京都出身の下山さん。大学では生命科学を専攻し、大学院で分子生物学の研究を修めると、「健康や美容といった、人生の幸福度に関わる新商品を自分の手で生み出したい」との思いから、美容業界に飛び込みます。
 
 「ベンチャー企業で美容機器を開発するプロジェクトリーダーを務め、販売戦略部門ではプロモーションにも従事しました。成果を上げて手応えを得る一方で、細胞や遺伝子の領域にも及ぶ商品開発では、医療レベルの厳しい制約や課題が山積することを思い知りました」

 下山さんは実用化のプロセスを知るために、医療機器メーカーへキャリアチェンジ。医療用レーザーなど、治療やケアに使用する機器の開発や製造に携わり「一層の重い責務と法令順守の概念」を胸に刻んだところで、次のステップへ。
 サロン向けの美容機器や化粧品を扱う商社で、製品の品質や安全性の確保といった分野で学びを重ねました。

 経験知を蓄え、本格的に自らのビジネスを始めることに。2013年から沖縄へ軸足を移し創業。アジア市場を見据えた立地の良さと、もう一つ注目したのが、首里城の赤瓦や伝統的な焼き物“やちむん”の材料に使われている沖縄特産の泥岩“クチャ”です。

 「ミネラル豊富な泥は、天然の美容パックとして500年以上も前から、沖縄の女性たちの髪や肌に潤いを与えてきました。沖縄に根付く、自然の恵みを日々の営みに取り入れる習慣。食文化や人とのつながりを大切にする県民性など、魅力がいっぱいです」

集合写真

#chapter3

誰もが生き生きと輝ける毎日を過ごすために、“健康美容”でアジアをつなぎたい

 これまで在籍した先々で、プロジェクトを主導する機会に恵まれ、常に挑戦を続けてきた下山さん。学生時代には、アメフトを愛好するメンバーを募って部活動に昇格させるなど「新しい一歩を踏み出すのは得意な方かもしれません」と振り返ります。

 2020年には沖縄のアメフト社会人チーム「琉球 GURDIAN LIONES」の理事に就任し、チーム運営にも参加。スポーツビジネスにも挑戦しています。

 「信頼関係に重きを置く組織運営は、スポーツやビジネスの基本。交渉などで培ったコミュニケーション力や、相手の真意を見極めるスキルをフルに活用していきたいですね」

 多方面にわたる知見を、世の中のニーズとリンクさせて事業を展開することで、沖縄に新しい価値を生み、雇用の促進、経済の活性化までもたらしたいと語ります。

 下山さんは長寿化が進むことも踏まえ、自社のスローガンとして「いつまでも健やかに、輝きあふれる自分づくり」を提唱。体の内側から整え、美しさを引き出すモノ、コトを創造していきたいと力を込めます。

 「政府が掲げる健康先進国政策『保健医療2035』でも、病気やけがの治療から、生活そのものの質を上げて健康を保つ“ケア”へと、人々の意識を促すビジョンが盛り込まれています。『生き生きとした毎日をかなえるためのツールをお届けする』という当方の取り組みは、より一層の重要度が増すでしょう」

 精神的・社会的な意味も含めたケアに重きを置く時代。“健康美容”でアジアをつなぐフロントランナーを目指しています。

(取材年月:2024年5月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

下山幸夫

生活の満足度を高める“健康美容”アイテムづくりのプロ

下山幸夫プロ

美容健康事業参入コーディネーター

有限会社B.A.R.

生物化学の知識と25年以上の美容・医療機器業界の経験をベースに商品開発と販売を手掛けるほか、暮らしの満足度向上へ向けた社会の実現を目指して、アジア圏とのビジネスをオールマイティーにサポート。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ沖縄に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または琉球放送が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO