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生活に欠かせない水を適切に供給する水道工事業を通じて、地域の生活を守る

地域を支えるやりがいと責任を胸に奮闘する水道工事のプロ

森田恭史

森田恭史 もりたやすし

#chapter1

水回りなど住宅設備の整備や、水漏れ、詰まりといったトラブルに迅速に対処

 「水道は皆さまが生活する上で欠かすことができないライフラインです。私どもは地域を支えるやりがいと責任を胸に、職務に励んでいます」と話すのは、「津山サービス」(岡山県津山市上河原)の森田恭史さん。

 本拠を構える津山市や近隣の市町村で、上下水道の敷設や改修、住宅設備の販売、施工における水道工事業を展開。津山市から委託を受け、水道メーターの検針や交換業務にも従事しています。

 2024年7月に入社し、工事長として現場を束ねる森田さんは、長年にわたり水道工事の分野で腕を磨いてきたベテランの職人。培った知見を生かして、「急に水漏れが起きた」「排管が詰まって水が流れない」といった声に迅速に対応。現地調査から修繕まで一貫して手掛けています。

 「津山市には古い建物が多く、不具合に関するお問い合わせが月に10件以上入ります。現場の状況を確認した上で、お客さまのご希望に応じて柔軟に対策を変えていきますが、提案内容にご納得いただき、作業後に『すぐに対処してくれて助かった』と喜んでもらえたときは、お役に立てたことをうれしく思います」

 「蛇口をひねれば水が出る。そんな当たり前を守るため地域密着で活動しています」と語る森田さんらは、キッチンやお風呂、トイレ、給湯器の新設やリフォームも請け負っています。

 「毎日使う場所であり、経年劣化による不調や汚れが生じると落ち着きません。機能性を備えたクリーンな設備にすることで便利に、気持ちよく過ごしていただきたいですね。水回りのことなら、どんなにささいなお悩みでもご相談ください」

#chapter2

地域の高齢者や障がい者、子どもたちを見守る活動や、被災地支援にも注力

 1964年に津山市で生まれた森田さん。中学生の頃、実家の増改築がきっかけで、建築の道を志すようになります。

 「自宅を担当してくれた現場監督や職人の方たちが、ものづくりの魅力や暮らしの場を整える矜持について教えてくれたのです。楽しそうに話す職人たちがかっこよく見え、憧れを抱くようになりました」

 地元の津山工業高校建築科を卒業し、九州で大学生活を送った後、故郷へ戻り建設会社に就職。現場に立ち、水道工事に携わるようになります。

 「料理や洗濯、入浴など、水は住まいと同様に生きるために不可欠です。当社に勤めるまで転職を2回しましたが、キャリアの大部分が水道工事関連です」

 2024年、60歳を迎えて勤務先を定年退職し、身に付けた知識やスキルを活用したいと「津山サービス」で新たなスタートを切ります。「社会に求められる存在を目指し、“水回りのお医者さん”としてインフラの保守管理に徹する姿勢に強く引かれ、入社を決意しました」

 同社は、健康・福祉への配慮など国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の達成にも注力。検針時に住民の異変を察知した際は市役所や消防などしかるべき機関に通報し、安否確認につなげています。また、高齢者や障がい者の見守り活動をするほか、児童・生徒の登下校時の「駆け込み先」としても登録しています。

 災害発生時の被災地支援にも尽力し、東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨、能登半島地震が発生した際は現地で炊き出しを行いました。

#chapter3

水道工事の意義と技術を丁寧に伝えることで、業界を担う次世代を育成

 経営理念に共感し、実直に業務にまい進する森田さんに、代表の山中英樹さんも期待を寄せています。「経験が豊富で人柄も誠実。打ち合わせから工事、アフターフォローまで、お客さまのために真摯(しんし)に取り組んでくれることに感心するとともに、実践を通じて得たノウハウも頼りにしています」と評価。

 今後は人材育成を任せたいと考えているそうで、森田さんも「業界の未来を託す後進を育てていきたい」と力を込めます。 「水道工事においては、実務を教えてくれる専門学校のような場所があるわけではなく、若い人が興味を持つ機会も少ないのが現状です。私たちの役割は、生活や事業の基盤となる水を滞りなく供給することです。仕事の意義や、インフラ整備の一翼を担う誇りと責務を伝え、一人一人と丁寧に向き合いながら技能を引き継いでいきたいと思います」

 高度なプロフェッショナル集団として、蓄積した技術を発揮することで地域に貢献していくこともビジョンの一つ。地域に根差した水道屋として、トラブルや困りごとの解決には労力を惜しみません。

 「被災地に赴いた際は、不便なく過ごせる日々がどれほどありがたいかを痛感しました。修理に関するご用命には、持てる力を総動員して少しでも早く日常を取り戻すことを心がけています」

 地域社会に、また会社に必要な人材として認めてもらえるようスキルアップも継続。「年齢に関係なく、体が動く限り仕事を続けていくつもりです」と意欲を見せます。

(取材年月:2024年11月)

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森田恭史

地域を支えるやりがいと責任を胸に奮闘する水道工事のプロ

森田恭史プロ

水道工事業

津山サービス株式会社

長年水道工事に携わってきた中で得た豊富なノウハウを生かし、急な水漏れや水道管の詰まりなどの困り事に迅速に対応。調査から工事、アフターフォローまで一貫して携わり、生活上欠かせないライフラインを守る。

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