若松慶隆プロのご紹介
15代住職が、気軽に集える開かれた場所を目指して情報発信(3/3)
「近寄りがたい」「入りにくい」といったイメージから抜け出し、地域交流の場に
国内の寺院数はコンビニエンスストアの数を上回るといったデータもあります。しかし近年、寺院では後継者がいなくて存続が危ぶまれるケースも増えており、いかにして生き残るかが大きな課題となっています。
「寺離れ、宗教離れと言われるようになって久しいけれど、お正月にはみなさん初詣にお出掛けされますし、四国八十八カ所の霊場を巡るお遍路のバスツアーが人気というニュースも見聞きします。世間が思っているよりも、人々の関心は薄れていないようにも見受けます。マスコミが取り上げるのは、規模が大きくて有名な神社仏閣が中心ですから、田舎の古刹(こさつ)は目に留まりにくいんでしょうね」
地方の小さな寺にも参拝の足を向けて、風情を味わってほしいと呼び掛ける若松さん。若い世代が進学や就職で都市部に出て、そのまま拠点を移すなど過疎化が進むことも心配しています。
「檀家さん同士の結び付きがなくなってしまうと、地域のコミュニティーが成り立たなくなりますし、その土地ならではの文化や習慣も途絶えてしまいます。大切に受け継いでいくために、ふるさとを同じくする人たちが気軽に集える場を提供することも、私どもの役割だと思っています」
広く門戸を開くことで「近寄りがたくて、入りにくい」というイメージを、何とか変えていきたいと気概を示す若松さん。「お寺は特別な場所ではありません。人々が触れ合い、コミュニケーションを深めていくところなんです」と、穏やかな笑みを浮かべます。
(取材年月:2022年9月)
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