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バイヤー目線でコンサルティング&販路開拓支援を手がける

事業計画とマーケティングのプロ

山本里志

山本里志 やまもとさとし
山本里志 やまもとさとし

#chapter1

具体的なアドバイスで、「売れる」商品設計と販路拡大を

 がっちりした体格、精悍(せいかん)な面立ちの山本里志さん。「売れる」商品の販路開拓やプロダクトプランのコンサルティングなどを行う、株式会社アイプロダクツ(岡山県高梁市中井町)の代表取締役です。普段はオフィスを拠点に、単身で県内外のクライアントの元へと飛び回る毎日。仕事がオフの時にはバレーボールやスキーを楽しみ、ママさんバレーの監督も務めるなどエネルギッシュに活動中です。

 アイプロダクツは、もともと食品流通の卸売業として立ち上げ、生産・販売を行ってきました。現在は、山本代表の流通業界での経験に基づき、おもに2つの業務を行っています。その1つは、公益財団法人岡山県産業振興財団の窓口である「岡山県よろず支援拠点本部」でのコンサルティング業務。山本さんは、サブコーディネーターとして販路開拓の支援や、商品設計、店舗のプランニングなどについて相談者にアドバイスしています。
 
 もう1つの柱は、6次産業化の支援。6次産業の法人化や事業計画の作成ほか、商品力や販売チャネルなどを見直し、容量や価格、包装、デザインなどの商品設計をトータルコーディネートします。完成した商品は、百貨店などとパイプを生かして販路開拓などを伴走支援するというもの。また、備前県民局、備中県民局の6次産業化アドバイザーとしてのセミナー業も並行して行い、知識面でもサポートします。「売れ行きが伸びず悩んでいる中小規模の事業者の方に、バイヤー目線で具体性のあるアドバイスをしたいですね」と山本さんは話します。

#chapter2

約20年間のバイヤー経験による実践的なアドバイス

 岡山県高梁市出身の山本さんは、新見市内の県立高校を卒業後、全国展開しているホームセンターに入社。県外の店舗でストアマネジャーを10年、商品部バイヤーを5年間経験しました。その間、PB商品の開発、新規店舗の立ち上げやリニューアル、増床にあたってのストアプランの作成に携
わる責任者を務めました。競争の激しい業界で、集客やターゲット設定、他店との差別化を図るマーケティング手法を徹底的に叩き込んだそうです。

 39歳で親の介護のために岡山県内に戻り、第三セクターの食品会社に入社。総務部長として新商品の開発や販路開拓を担い、売上高を1.5倍に押し上げる成果を上げたそうです。2009年に、中四国経済産業省が発行する冊子で、地域を活性化してサポートしている人をクローズアップする企画で県内のビジネスリーダーとして選ばれてから、商工会議所や商工会からの講演依頼が来るようになったといいます。

しかし、山本さんは「不特定多数の方にプレゼンをするだけでは課題解決にはならない。困っている方をマンツーマンでサポートしたい」と思うようになり、個人で現在のようなコンサルティング業を手がけはじめ、2015年にはついに法人化したそうです。「支援機関の手を借りず、もっと細やかな支援をしたい」という思いから、食品メーカーや1次産業の農家などを中心にブランディングの提案、コンセプトづくりを行っています。

山本里志 やまもとさとし

#chapter3

生産者のものづくりへの思いを最大限表現し、売り上げアップへ

 流通業界での経験とスキル、商習慣の知識も豊富な山本さん。徹底的な市場分析を基にした商品設計を得意とするなど、実際に「売れる商品」「魅力ある商品」をバイヤー目線で開発します。さらにバイヤー時代の人脈をフルに生かした販路開拓を進めるほか、関東の百貨店ほか約20社の販路を持ち、アイプロダクツを通じて販売交渉をすることもできるのです。

 「たとえば、浅口市寄島町の海産業者が扱うカキを使った商品開発では、マーケティングの4Pすなわち、『Product(製品・商品)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)、Place(流通)』を再定義した結果、大手百貨店でギフト商材としての販売が決定しました」とうれしそうに話す山本さん。「地元メディアにも取り上げてもらい、東京のアンテナショップでも販売することになりました」と加えます。また、食品以外では、再開発計画のある商業化施設の将来性を分析し、予見を冊子にまとめて提案するなど、新規出店のプロデュース業でも依頼があるそう。備前・備中各県民局でのセミナーのほか、今後はミニ勉強会なども開く予定。

 「従来のように、ただ商品開発をしてコンサルティングをして終わりではなく、企業さまの売り上げが上がるまでフォローし続けることが最終目的です。一次生産者の方のモノづくりに対する思い、『産地を守りたい』という地域への思い、『ブランド化したい』という作り手の思いを表現するための手段として、アイプロダクツを活用していただければ…」と山本さんは熱意を込めて話してくれた。
(2017年3月取材)

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山本里志

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山本里志プロ

経営コンサルタント

株式会社 アイプロダクツ

補助金を活用した事業計画のブラッシュアップ、コロナ過を意識した新たな販売戦略の構築など伴奏支援でコンサルティングを行うことにより貴社の売上拡大をサポートします。

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