介護にも精通した、ワンストップ対応の住宅リフォームのプロ松永俊

介護にも精通した、ワンストップ対応の住宅リフォームのプロ

松永俊

デイサービス運営の知見で、高齢者の暮らしに寄り添う住環境へリフォーム

　高齢化が進む中、住宅業界では「末永く快適に暮らしたい」といったニーズが高まっています。生活の変化に応じて柔軟に住まいを整えるのは、「住喜」の代表・松永俊さん。大分市を拠点にリフォーム事業を手掛けています。

　「住喜という社名には“愛着のあるわが家に『住む喜び、住める喜び』を提供したいとの願いを込めています。長年にわたる経験の中で、住まいをきれいにしても、年齢を重ねれば施設に入らざるを得ない方もいる現実に直面しました。住み慣れた自宅で生活ができるように、リハビリによる機能回復型のデイサービスも始めました」

　松永さんのもとでは、耐震補強工事、間取りの変更、キッチン、バス、トイレといった水回りの交換、クロス、フローリングの張り替え、外壁・屋根の塗装、屋根のふき替え、外構工事など幅広く受託。住宅のリフォーム全般を手がけています。

　「伝達ミスや細かなニュアンスの違いが生まれないように、打ち合わせから施工管理まで全ての工程を私自身が責任を持って担当します。完工後も不具合があれば迅速に駆け付け、対処いたします」

　デイサービスを運営していることから、高齢者の暮らしや介護の現場にも精通。段差の解消や手すりの設置、保温性を備えたお風呂への改修など、体調や体の状態に合わせた住環境づくりにも力を入れています。

　「介護保険の仕組みを理解し、ケアマネジャーさんとも連携しています。バリアフリーやオール電化など将来まで見据えたご提案ができると自負しています。夫婦2人になり、大きな家屋は維持が大変という場合は平屋への減築も承ります」

メリットもデメリットも正直に伝え、納得してもらうことがポリシー

　大学卒業後はハウスメーカーに就職し、注文住宅の販売に従事した松永さん。学生時代の先輩の会社では木造住宅を販売し、建築業界歴は30年以上に及びます。

　「家庭の事情で地元・大分に戻り、家業の塗装業を手伝うことになりました。セールスしかやってこなかった私が、現場に出て肉体労働の職人仕事をするのはつらかったですね」

　慣れない作業に苦労しながらも、色あせた建物が生まれ変わる様子にやりがいを覚え、顧客が気づいていない箇所なども無償で手入れする心づかいを学びます。

　地元の建設会社へ転職した際は住宅営業の経験を買われ、不動産事業部のリーダーに着任。リフォーム部門の責任者として、現地調査や見積もり、工事の段取りなどを担います。デイサービスの立ち上げにも携わり、2020年、住喜を設立します。

　「独立してからは介護分野の知見も生かし、長期的な視点で不便なく過ごせる家づくりができるようになりました。心地よい日常をかなえるため、素材や設備などにおいて良い点も悪い点も正直に伝え、納得していただくのが私のポリシーです。お客さまのために“イエスマンにならない”ことを徹底しています」

　実直な姿勢でリピートや紹介も多数。前職時代の顧客がわざわざ探して依頼してくれることもあると言います。

　「メリットもデメリットもつまびらかにする点が信頼につながっているのだと思います。お客さまが後悔しないように、事前にしっかり説明するインフォームド・コンセントを心掛けています」

物件探しから同行し、中古などマイホーム購入を検討している人もフォロー

　松永さんはマイホームを取得する人もフォロー。物件探しから同行し、その場で「この家はこう直せば良くなりますよ」「予算はこれくらいでしょう」と、具体的にアドバイスすることもあるそうです。

　「不動産業者さんからもよく声をかけてもらいます。いい物件は勧めますし、価値を見いだせない場合は『やめておいた方がいいですよ』と言います。お客さまにとって本当に良い選択をしてほしいですからね」

　人が生きていく上で欠かせない“住”という要素に携わるにあたり、身近な相談相手として寄り添いたいと語る松永さん。建物の美観を取り戻すだけでなく、いつまでも「この家で暮らしたい」と思える住まいづくりを目指しています。

　「耐震性や断熱性といった機能性を高めたり、中古住宅を買って好みのテイストにリノベーションしたいという要望に応えたり。理想の住まいを手に入れられるよう、購入段階からのサポートもさらに強化する方針です」

　地域とのつながりも大切に活動。まちの人たちや顧客と一緒に楽しめるイベントを開きたいと展望しています。

　「うちは大きな会社じゃないので、一度に何十件も対応できるわけではありません。小規模だからこそ、お客さま一人一人と丁寧に向き合えますし『ちゃんと話を聞いてくれる』『細かいところまで配慮してくれる』という安心感を届けられると思っています。ささいなことでも構いません。親戚のおじさんに話すような気持ちで、気軽に相談してもらえたらうれしいですね」

（取材年月：2025年6月）

“わが家に『住む喜び、住める喜び』”を届けるため、末永く快適に暮らせる住まいづくりをサポート

デイサービス運営の知見で、高齢者の暮らしに寄り添う住環境へリフォーム

メリットもデメリットも正直に伝え、納得してもらうことがポリシー

物件探しから同行し、中古などマイホーム購入を検討している人もフォロー

専門家プロフィール

Other Interview