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理想の未来を実現するタイムマネジメントの技術を伝授

理想の未来を実現するタイムマネジメントの技術を伝授するプロ

篠原丈司

篠原丈司 しのはらたけし
篠原丈司 しのはらたけし

#chapter1

タイムマネジメントの技術を使ったコンサルティングを手掛け、講演や研修実績も多数

 「自分で計画を作らなければ、どこかの誰かが作った計画にコントロールされてしまいます。本当に大切なことに、なるべく多くの時間を割り当てられるようにする。それが、私が提唱するタイムマネジメントです」

 そう話すのは、「社会保険労務士 篠原事務所」の篠原丈司さん。職場、組織など働く人を取り巻く環境をより良く整える専門家として、労務管理のサポートやハラスメント防止などに注力するとともに、タイムマネジメントの技術を使ったコンサルティングを行っています。

 さまざまな書籍も参考にしながら、試行錯誤を重ねて編み出したタイムマネジメントを自ら実践。累計約1000回にも上る講座や研修を開催しながら、アマチュア野球の審判の活動にも力を入れ、何より大事という家族との時間もしっかり確保しています。

 「どの企業も『働き方改革』に取り組まなければならない中、労働時間を減らして生産性を上げようと言われても、実際にどうしたらいいか分からないという経営者は多いのではないでしょうか。長時間働いて、商品をたくさん作ってどんどん売れば豊かになれるという時代もありましたが、今の時代にはそぐわなくなっています。そこで大事なのが、時間の使い方を工夫するタイムマネジメントです」

 研修では、数年後にどんな自分でありたいかを考えてもらうことからスタート。時間を作り出す具体的なテクニックも紹介し、最後に業務の効率的な進め方を体感するグループワークを行います。
 「数年前に受講した方から、『仕事の質が上がり人生が変わった』と言われた時はうれしかったですね」

#chapter2

労働時間の削減だけでは幸せになれない。時間の使い方をコントロールすることで人生が豊かに

 篠原さんは、大学を卒業して百貨店に就職しました。30代に入り、思うところがあり退職。その後、数社を渡り歩くなど、軸足が定まらない日々だったと言います。自分が何をすべきか思いあぐねる中、書店で何となく手に取ったのが、タイムマネジメントの本でした。

 「時間の使い方はコントロールできること、人生は時間の連続なのだから自分の人生も自分でコントロールできるという考え方に、非常に共感しました」
 
 篠原さんは、これからの生き方を改めて熟考。会社員時代に慢性的な残業、休日出勤といったハードワークも経験したことから、このような環境を変える仕事がしたいと社会保険労務士を志します。

 資格を取り、2009年に大分市で事務所を設立。当初は、企業と顧問契約を交わして、就業規則の作成や給与計算、行政への手続き代行などをメインにしていました。近年では、国が進める「働き方改革」の支援にも携わるように。企業で働く人たちに向き合う中で、篠原さんの仕事に対する考えにも変化が訪れます。

 「会社に遅くまで残ることはなくなったけれど、処理が追い付かず結局持ち帰って家でしているとか。人事から促されて有給休暇を取得したけれど、何もすることがなく一日中ぼんやりとしていたとか。見た目の労働時間を短くすることだけにとらわれていては、人生はより良く変わりません。働く人々が幸せになるためには、『一人一人が自分の人生をコントロールするタイムマネジメントの技術が必要』との認識を強くしました」

篠原丈司 しのはらたけし

#chapter3

次世代に時間の大切さを伝える「ジュニアタイムマネジメント支援協会」を設立

 今でこそ、時間の使い方に関する専門家として活躍する篠原さんですが、夏休みの宿題を2学期の始業式の前日に泣きながらやる子ども時代だったそうです。

 「親からは『やる気や根性がない』と言われ、自分でも半ばあきらめていましたが、本人の能力や性格いかんではなく、時間の使い方について学習する機会がなかっただけ」と解釈します。

 「例えば、初めは九九を誰も知りませんが、授業で教えてもらって暗記したら、ずっと忘れません。自転車だって、乗り方を習ったばかりの頃は下手でも、練習によって上達します。時間の使い方も、学んで覚えればうまくなるはずです」

 2022年6月10日 “時の記念日”に、篠原さんは「ジュニアタイムマネジメント支援協会」を設立。子どもや保護者、教員にタイムマネジメントの大切さを伝える活動も始めました。宿題をギリギリまでやらないといったケースも、子どもをガミガミと怒るのではなく、仕組みによって解決を目指します。

 「誤解しないでほしいのは、子どもたちが時計を見ながら分刻みで行動することを目的としているのではありません。“自分の人生は自分で決めることができる”それは時間の使い方なんだということに気づいてほしいのです。そこが理解できれば、自己肯定感が高まり、逆境を乗り越える力にもなるはずです」

 タイムマネジメントを身に付けた子どもたちが大人になった時には、過重労働もなくなるのではと期待する篠原さん。時の記念日に、全国の学校で時間について考える授業が行われることが目標です。

(取材年月:2023年7月)

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理想の未来を実現するタイムマネジメントの技術を伝授するプロ

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社会保険労務士

社会保険労務士 篠原事務所

本当に大切なことに多くの時間を使うことで、人生をより良く変えるメソッドを社会に広げています。「一般社団法人ジュニアタイムマネジメント支援協会」を設立し、次世代にも時間の大切さを伝える活動もしています。

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