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作物を荒らす農業害虫の駆除を専門に手掛け、徹底した対策により再発を防ぐ

農作物を守る害虫駆除のプロ

須藤真一

須藤真一 すどうしんいち
須藤真一 すどうしんいち

#chapter1

ハチを中心に駆除。農家自身でできる対策も伝授しシーズンを通してサポート

 手塩に掛けて育てた作物を食い荒らしたり、作業中に人を刺したりする虫は、農家にとってやっかいな存在です。

 「収量に影響を及ぼし、人にも危害を加える害虫は当方が適切に処理します」と語るのは、新潟市の「quality-foods(クオリティーフーズ)」の代表・須藤真一さん。ハチを中心に農業害虫の駆除を専門とし、本拠を構える新潟県に加え、山形県の日本海側エリアにも足を運びます。

 「攻撃性が強いスズメバチや、野菜などの葉裏に寄生して養分を吸い取るシラミ、種子や苗木を食べる白アリ、近年は大量発生して果実や稲穂などの生育を阻害するカメムシなど、手掛ける対象は多岐にわたります。いずれの場合も徹底的に退治するのが当方の強みです」

 須藤さんは、1度や2度の訪問で終わりにするのではなく、シーズンを通して農家をサポートします。「消毒剤や忌避剤をまいても害虫は隠れて再び出てくるため、作業は通常1度では済みません。現地調査により巣の場所を特定し、掘れるなら土を掘り起こして薬を投入します。お客さまが、翌年も同じ問題に悩まされないよう予防策などを施し、ご自身でできる対策も伝授しています」

 2023年には、山形の果樹農家からオオスズメバチを駆除してほしいと要望がありました。顧客は約300本のすももの木を育てていましたが、前年にほとんど全ての実が被害に遭い、困り果てていたそうです。

 「私は冬眠から目覚めたタイミングを狙って女王蜂とコロニーを見つけ出し、除去しました。食害を免れ、その年は大豊作。お客さまには大変喜んでいただきました」

#chapter2

地元農家が育てた野菜の卸売りから、コロナ禍を機に害虫駆除業に乗り出す

 須藤さんは1966年に新潟市で生まれました。大学を卒業後、東京の食品メーカーに就職。工場で食品の製造に従事した後、営業職として活躍します。

 32歳のときに帰郷し、地元の農家が大切に育てた野菜を外食産業に提供する仕事を始めました。「契約農家さんと二人三脚で農薬を使わない農法に取り組みました。栽培の過程では虫が発生しますから、どうやって対処するかを日々考えていたことが現職につながりました」

 20年以上にわたり農作物の卸売りをしてきましたが、コロナ禍で状況は一変。飲食店をはじめ取引先が次々と店を閉め、「売り上げがゼロの月もあった」と振り返ります。

 危機感を覚えた須藤さんは2021年12月、新規事業として害虫駆除をスタート。農家と一緒に虫を寄せ付けないための方法を試行錯誤し、生態などを調べた経験を生かせると踏んだからです。

 「やむにやまれぬ事情で始めた事業でしたが、農家さんとのパイプがあったため、たちまち数多くの依頼が舞い込んできました。ありがたいことに、2022年3月からは害虫駆除だけで食べていけるようになったのです」

 須藤さんがこれまでに請け負った案件の数は3000以上。1日に数カ所を掛け持ちすることもあるそうです。

 「最も難しかったのは、空き家に巣を作ったキイロスズメバチの駆除です。現場の近隣に住む方が役所に連絡をし、当方に要請がありました。現地に向かうと、大型バスのタイヤくらい大きな巣があり、作業を終えるまでに半日もかかったほどです」

#chapter3

作業内容や料金について事前にしっかりと説明するサービスの透明性が強み

 農家同士のネットワークによって問い合わせが絶えない今も、須藤さんに慢心はありません。むしろ、「知り合いに紹介するなど、当方にお声掛けくださる方々の信頼を裏切るわけにはいかない」と日々気を引き締めていると言います。

 「害虫駆除を依頼するとき、多くの方がどこに頼んだらよいか分からず、不安に感じるでしょう。私は、作業内容や料金について事前にしっかりと説明し、ご納得いただけなければ無理に営業することはありません。以前、いったん発注を見送られた方から『やはりお願いしたい』とご用命を受けた経験もあり、サービスの透明性には自信を持っています」

 迅速かつきめ細やかな対応と、再発を防ぐ丁寧な施工で実績を積んできた須藤さん。今後はスタッフを増やすことも視野に入れます。

 「おかげさまでたくさんの引き合いがありますが、全てを引き受けることができず、お断りせざるを得ない場面もあります。一緒に頑張ってくれる仲間と体制を強化し、一人でも多くの農家さんの力になりたいのです」

 順調に事業を成長させてきた須藤さんですが、「最大の課題はあまりもうからないこと」と笑います。「農家さんと長い付き合いがあるゆえ、毎日世話をして無事に収穫するまでがどれだけ大変かよく分かっています。自分のもうけを削ってでもコスト負担を抑え、害虫による損害を減らしてあげたいんです。農家さんが喜んでくれて、地域の農業を守る手助けになればうれしいですからね」

(取材年月:2024年7月)

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須藤真一

農作物を守る害虫駆除のプロ

須藤真一プロ

害虫駆除業

quality-foods

一時的な対策ではなく、予防も含めたサービスを提供し、主に蜂などの農産物に着く害虫を駆除。同じ被害に遭わないよう、依頼者自身でできる対策も伝授し、大切な農作物を守ります。

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