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一人で悩まず心理学からヒントを得て気持ちを楽にしてほしい

悩みを聞き相談者の心を軽くする心理カウンセリングのプロ

石山早苗

石山早苗 いしやまさなえ
石山早苗 いしやまさなえ

#chapter1

NLPやマインドフルネスを用いてアプローチ。個々のペースに合わせて伴走

 「私たちは人と関わることでさまざまなストレスを受けています。心理カウンセリングは問題解決に踏み出す第一歩であり、自分に向き合うことができる時間。心の声を聞き、ありのままの自分を受け止めることができるようになります。つらいと感じる時間から楽しい時間に変えませんか?」

 優しく呼び掛けるのは、新潟県三条市で「新潟こころのオアシス」を開く心理カウンセラーの石山早苗さん。
 一人一人の話にじっくりと耳を傾け、自分の思考や感情をコントロールするのに役立つ「NLP(神経言語プログラミング)」や、今ここにある瞬間に焦点を当てて心を整える「マインドフルネス」の技法を用いてアプローチ。「こんな風に生きたい」「こうありたい」を明確にし、その姿に向かって伴走します。

 「悲痛な面持ちで訪れた方が、セッションを重ねて表情が明るくなり、『過剰反応しなくなりました』と行動の変化を報告してくださることもあります。ご本人さまに改善の兆しが見られると、ほっとします。カウンセリングは心のケアですが、心がつら過ぎて向き合えない時は身体からのアプローチもお勧めで、マッサージなどで体をほぐすだけでもいいんです。嫌なことがあるとそこにとらわれてしまいますが、ほぐすことで心のアプローチもしやすくなるんです」

 いじめや不登校、夫婦、恋人、友人らとの人間関係、暮らしの中で感じる心の不調など、相談は多岐にわたります。
 「カウンセリングは自身の頭の中を整理する助けになります。そして悩みと思っていることの本質を探すことにより、自身のかけがえのない輝きを見つけ出すことができるのです」

#chapter2

対人関係で悩んでいる時に心理学を知り、前に進めた経験からカウンセリングをスタート

 石山さんは、飲食、美容系の店舗を展開する会社の代表でもあります。多い時で約50人のスタッフを率い、「どう表現したら伝わるのか」「相手が何を考えているのか知りたい」と思いつめていた時に興味を持ったのが、心理学でした。

 「スタッフとコミュニケーションを取るためでしたが、勉強を進めていく中で、他人ではなく自分自身を見つめることが重要だと気づきました。『過去と他人は変えられない』という言葉もあって、相手を変えるのではなく、自分の心と向き合うことの大切さを教えられました」

 自分の生き方を振り返る心理学の面白さにのめり込み、いくつかの資格を取得。今では「心理学を通じて人間力を学ぶことが人生のテーマ」と語るほどに魅せられています。

 経営者として数多くの顧客と接し、またスタッフをマネジメントしてきた石山さんは、自分自身が対人関係で悩む日々を過ごした経験から、身に付けた知識を生かし心理カウンセリングを始めることに。
 「あの時の私と同じような苦しみを味わっている人の力になりたいんです。早い段階で手を差し伸べることで、苦悩する時間を少しでも減らすお手伝いができればと願っています」

 人の性質として、自分にとって都合がよい情報ばかりを集めるといった傾向があります。誰にも胸の内を明かさず一人で抱え込んでしまうと、解決につながる情報が入りにくくなることも懸念します。
 「心理学の考え方に触れて前に踏み出すきっかけを持ってもらうことが、私の目標です」

#chapter3

深く悩む前に気楽に立ち寄れておしゃべりができる場所をつくりたい

 カウンセリングに対するハードルを下げて、誰でもアクセスできる環境を作りたいと、石山さんは、自身が営む複合施設「Remake salon Pure UP」にコミュニケーションスクールとして「新潟こころのオアシス」を開設。ヘアサロン、エステ・ネイルサロン、ヨガスタジオなども併設しています。
 「心と体は影響し合っているので、美を磨き健康づくりをする中で心が癒やされます。髪や指先のお手入れの延長で、気軽に立ち寄ってもらえる雰囲気を大事にしています」

 足を運びやすい場所にこだわるのは、悩みが深くなってからではなく、日常の小さな不満やトラブルの芽を摘むことで、どん底まで落ち込むことを防げるからです。
 「思考の沼にはまってしまう前に、心を解放して整理できる場所があるだけで違ってきます。相談というよりおしゃべりをする感覚でいいんです」

 傾聴・伝え方など各種講座も開講し、心理学をベースにコミュニケーション能力をアップするセミナーも視野に入れているそうです。
 「難しく捉えず、刺しゅうや絵画教室のように和気あいあいと集い、交流できるコミュニティーを目指しています。家庭や学校、職場など、周囲との人間関係を円滑にするヒントを得て、毎日を穏やかに過ごしていただければうれしいですね」

 心理学の世界は奥が深く、「どんなに探求しても終わりはない」と石山さん。「カウンセラーは、みなさんを影のように支える存在です。心に安らぎを与え、軽やかな笑顔を見ることができるように日々自身の鍛錬ですね」と語ります。

(取材年月:2023年7月)

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専門家プロフィール

石山早苗

悩みを聞き相談者の心を軽くする心理カウンセリングのプロ

石山早苗プロ

心理カウンセラー

新潟こころのオアシス

自身が悩んでいた時期に心理学によって救われた経験から、少しでも早く悩んでいる人の役に立ちたいと心理カウンセリングやセミナーを実施。身構えず、気楽に心理学を利用して欲しいと願う。

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