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アロハの心を胸に、ハワイアンフラ(フラダンス)の感動を伝えたい

ハワイアンフラインストラクター

忍カレイカウマカ山本

忍カレイカウマカ山本(しのぶ かれいかうまか やまもと)さん
ハワイアンフラのショーの様子

#chapter1

心を磨き、人として成長すれば、それが表情や踊りにあらわれます

 「ハワイアンフラは、心の持ちようがそのまま表情や踊りとして表現されますから、自分の心を磨かなければ見る人に感動を与えることはできません。とても深く難しいのですが、そこが最大の魅力でもあると考えています」というのは、ハワイアンフラの教室ハラウ フラ オ マカナアロハを主宰している忍 カレイカウマカ 山本さん。レッスンのよりどころとなっているのが「アロハ(ALOHA)の心」です。

 アロハ(ALOHA)の心とは、A=優しさ、L=調和、O=ポジティブシンキング、H=謙虚、A=忍耐。レッスンの始まりには、円になってこのアロハの心をハワイ語で詠唱します。日常や欲から離れ、真っ白でクリーンな気持ちになって踊りに集中するためです。「たとえばAの優しさとは、自分への優しさを人と分かちあうこと。そんな風に意識すると、自然な優しさのある踊りになります。常に意識しておくことが大切なのです」

 教室は2012年で10周年を迎え、現在は大阪と奈良に21クラス。5歳から86歳代まで、男性も含め約200人の生徒に古典フラと現代フラの両方を教えています。大人数を抱えていても、他の講師に任せることなく、自らが一人ひとりとしっかり正面から向き合うのが山本さんの方針。大きな会場でホーイケ(発表会)を開催するほか、イベント出演も多く、生徒がレッスンの成果を披露するチャンスにも恵まれています。

#chapter2

踊るだけでなく、ハワイ語に親しみ、文化を体感できるレッスンを

 4歳から21歳までクラシックバレエ、その後スペインに住んでいた6年間はフラメンコを習い、1997年にハワイアンフラと巡りあった山本さん。「ハワイアンフラは、ひとりの主役だけが目立つということはありません。重要なのは協調性。人間として学ぶべきこともたくさんありました」。国内だけでなくハワイのクム(フラの先生)にも師事。ハワイのコンペティションやホテルのディナーショー、ハワイアンと共にコンサート出演するなどして、経験も積みました。

 「私はハワイの伝統文化を理解し、敬意を表して取り組むことを大切にしています。踊りだけでなく、総合的な素晴らしさがあるからです。そのため年に4~5回ハワイのカウアイ島に住むクムを訪ね、風土、自然、そこに住む人々をはじめ存在するもの全てを感じ、山や海に行ってフラに使う楽器やメレ(歌詞)、レイなどを一から作ったりしています。そうした中でハワイの言葉や文化を学び、踊りに託された意味を感じ取りたいのです」

 レッスンでは、山本さん自身が感じたハワイの素晴らしさも、十二分に伝えるようにしています。「2~3か月かけて一曲の踊りを仕上げることが多いのですが、取り組む前に、曲の意味やそれが作られた背景を必ず説明します。またハワイの写真を一緒に見たり、木の葉や花などで作ったレイを現地から持ち帰って手で触れてもらったりもします。『歌に出てくる葉だ』『ハーブみたいないい香り』などと、生徒の表情が変わりますね」

ハワイアンフラを踊る忍カレイカウマカ山本さん

#chapter3

個性や性格をくみとり、それぞれの表情が輝くように指導を工夫

 通常のレッスンは約1時間半。30~40分かけてベースのステップをおさらいした後、山本さん自身が打つイプヘケ(打楽器)のリズムや曲に合わせてフラに取り組みます。「手の長さ、体つきなど、それぞれが違っています。また踊っている顔を見れば『ノッてるな』『イライラしてるな』などと心の内が伝わってくるものです」。時間と空間を共有し、個性やコンディションをくみとった上で、ベストな指導方法を考えていきます。

 「フラは、自然のものをたくさん表現します。でも、たとえばレッスンに来ている子どもに『いい香りのお花を踊りで表現してみて』と一律に言葉をかけても、ピンと来る子と来ない子がいます。そこで日頃からそれぞれの個性を見つめ、その子に合わせた助言をします。アドバイスがヒットして生徒の顔が輝く瞬間を見るのが、私のやりがいです。一人ひとりと向き合って、あなたの場合はこれがいいと思うよと伝えるようにしています」

 生徒が感じているレッスンの魅力は、汗をかいてリフレッシュできる、優しい自分になれる、シェイプアップなどさまざま。長く習う人が多く、想像力が重要な踊りだけに、人生経験を反映させることができます。「私自身、1日1回、きれいな月や自然のものを感じて感性を磨くようにしていますし、生徒にもアドバイスしています。そうした中から自分自身のやりたい踊りを見つけ、身につけてもらえればうれしいですね」

(取材年月:2013年3月)

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専門家プロフィール

忍カレイカウマカ山本

ハワイアンフラインストラクター

忍カレイカウマカ山本プロ

ダンスインストラクター

ハラウ フラ オ マカナアロハ

1997年にハワイアンフラに出会い、コンペティションやホテルのディナーショー、コンサート出演などで経験を積む。生徒とは時間・空間を共有し、個性やコンディションをくみとった上で、ベストな指導方法を提案。

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