漢方相談、薬膳、食養生のプロ
手嶋敏子
Mybestpro Interview
漢方相談、薬膳、食養生のプロ
手嶋敏子
#chapter1
手嶋敏子さんが薬剤師を務める「開生薬局」は、とにかく親切丁寧と評判の薬局。患者さん一人ひとりとしっかり向き合うことをコンセプトに、とても細やかな対応が行われています。たとえば、漢方の煎じ薬を医師から処方されても、手間がかかる、においが気になるなどの理由で、きちんと煎じることができない患者さんのためのサポートも充実。漢方薬を自動煎じ器で正確に煎じて、飲みやすいように自動分包機で1回分ずつパックするという、長崎で唯一のサービスを受けることができます。また、カウンセリングに時間をかけるというのも手嶋さんが大切にしているこだわりのひとつです。「体調が悪い、お薬が必要になるというのは、体のバランスが崩れている場合が結構多いものです。患者さんの生活環境や食生活などを理解し、患者さんを知った上で、何が原因なのかを考えることが大事だと思います。しっかりカウンセリングして、食生活の改善までお手伝いできればと思っています」と話す手嶋さん。漢方薬は、症状や体質によって、それぞれの患者さんに合わせたオーダーメイドです。手嶋さんは、食の大切さを伝えて食養生までを指導。常に、総合的なアドバイスを心掛けているそうです。
#chapter2
医師や薬剤師が多い家系に生まれて、幼い頃から花や植物に親しんできた手嶋さん。薬剤師という職業を選んだのも、漢方に関心を抱いたのも、ごく自然な流れだったといいます。「子どもを鍵っ子にしたくない」という理由から自分で薬局の経営を始めたのは、今から33年前のことです。「当時、薬の安売りが流行ったり、薬局でティッシュペーパーなどの日用品も売るようになってきたりして…」。しかし、それは手嶋さんにとって違和感がありました。「じっくりお話ししたい、薬の説明をしたい。これでは患者さんに満足してもらえない」と思い、人の役に立てるような薬局でないといけないと考えるようになった手嶋さん。その後、新たな漢方の勉強をして知識を深めていき、徐々に自分の方向性や行くべき道が定まっていったそうです。患者さんの話を聞いて漢方を活用するという考えで、地道に努力を重ね、「漢方相談薬局」という今のスタイルが確立されてきました。人と人のつながりを大事に、誠実に一つひとつ積み上げてきた手嶋さんは、長年の功績が讃えられて各方面から多くの賞を受けています。真摯な姿勢に共感する人も多く、大学の講師や自治体の企画の講師、マスコミへの出演など、多くのリクエストが寄せられています。
#chapter3
漢方の可能性を追求していくことが手嶋さんの目標だそうです。「最近は、漢方に注目しているドクターも多く、私は、東洋医学と西洋医学、漢方と新薬の結合の大切さをすごく感じています。シャープな新薬と穏やかな漢方、それぞれのメリットの活用を進めていくべきだと思います」。また、薬だけでなく、「おばあちゃんの知恵袋」のような要素も取り入れていく価値はあると手嶋さんは言います。日本に古くから伝わる民間療法も積極的に提案していきたいそうです。「西洋医学や漢方にとらわれず、その方が必要とされるものがあればお手伝いしたいです。患者さんと話し合いながら、共に解決策を探していけたらうれしいです」。人の気持ちをなによりも大切にしている手嶋さん。長崎にこんなに頼りになる薬剤師が存在していることが、とても心強く感じられます。
(取材年月:2013年6月)
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漢方相談、薬膳、食養生のプロ
手嶋敏子プロ
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