地域の課題・ニッチに挑む、不動産業のプロ
貞松憲
Mybestpro Interview
地域の課題・ニッチに挑む、不動産業のプロ
貞松憲
#chapter1
不動産業界に足を踏み入れて16年目。貞松憲プロは、地元・長崎の不動産事情に精通し、長崎ならではの地域特性を活かしたチャレンジを行う、新進気鋭の注目株です。長崎の不動産会社にて賃貸・物件売買など不動産全般に携わり、業界のノウハウを習得。仕事柄、住宅診断を行う専門家「ホームインスペクター」とふれあう中で、貞松さんは住宅・建築の知識の有用性を実感したのだそう。その後、建築・リフォーム部門を持つ不動産会社での実績を重ねて独立。2014年5月に「不動産ラブ」を設立します。賃貸物件や戸建、アパート・マンションの売買物件の取り扱いはもちろん、自身の経験と知識を活かしてリフォームにも取り組みます。また、県外の入居者・投資家向けの不動産コンサルティングにも携わっています。業界のニッチ(すきま)を突いた戦略を駆使して行う、地域貢献と活性化を見据えた営業活動こそが「不動産ラブ」と貞松プロの大きな特徴と言えるでしょう。
#chapter2
仕事の最大の特徴は、車不可・階段立地・雨漏り・シロアリなどの物件の買取も積極的に行っていること。坂の街・長崎は、車の侵入が困難な丘陵地や階段立地の住まいも少なくありません。高齢者の住居者にとって斜面地での暮らしは困難も多く、住み替えの流れも進んでいます。「空家率も高くなっていますし、丘陵地や階段立地の住まいを手放されるケースが今後どんどん加速していくでしょう」と貞松さん。「もし坂の上や車が入らない物件を売りたいと考える方がいらっしゃってもスムーズに売却できるケースは稀です。私の体感値では100社中99社は積極的に扱いたがらないのではないでしょうか?」と現状を語ります。「しかし、だからこそチャンスがあると私たちは考えています」と、そこに潜む大きな可能性に注目しています。
「坂上・階段物件を引き取らせていただいて活用し、必要に応じてリフォームも行っていけば、必ず利益が生まれる」と、貞松さんは確信しています。「一見、利用価値に疑問が出てきそうな物件に見えますが、実は利回りも大きく全国的にも投資対象として販路が拡大しているのです」。坂上・階段立地の先入観を持たない県外の投資家たちの中には、大きなビジネスチャンスに見える人も少なくないそうです。
また、建物に関する深い知識を持つ不動産業者が少ないと言われる中、これまでに住宅や建築の知識やノウハウ、キャリアを取得してきた貞松さんは、他社にはない「強いカード」を持っていると言っても過言ではありません。シロアリや雨漏り物件に関しても、再生可能なまでのコストや期間をいち早く判断し小さなチャンスを逃しません。ニッチを活かした戦略と、これまでに培ってきたキャリア・経験が、貞松さんと不動産ラブの大きな武器となっているようです。
#chapter3
「社名に『ラブ』という言葉を採用したのは、「不動産業に関わる全ての人を愛し、愛する人やモノと同じように、誠意を持って向き合いたい」との想いが込められているのだそう。「住んでいた人の『家を想う大切な気持ち』を大切にしながら、しっかりと手を入れて、次に住む人たちが長く住めるような家へ」。地元への愛、それこそが「不動産ラブ」の原動力なのです。「空き家率が減って暮らす人が増えていけば、自ずと地域のお店や会社も増え、地元長崎の活性化にも繋がっていくと信じています」と、貞松さん。「もちろん、しっかり利益を上げることも条件ですけどね」とニッコリ。あらゆる方面でウィン-ウィンの関係が築けることこそが、真の地域貢献に繋がるというもの。「地元で生まれた富は地元で分配できる」。「不動産ラブ」は不動産業界においての「地産地消」を目指します。
「街のどこを歩いて見回しても空家が見つからないような、そんな街づくりの一助となりたいですね」と話す貞松さん。「できれば稲佐山から見渡せる全てに、その想いを行き届かせたい」と、大きな理想を掲げます。「私たちの想いと、県民のニーズがマッチしていないだけで、まだまだ可能性は充分です」と力強く応える貞松さん。地元不動産業界に挑戦する、新しい“長崎のチカラ”に期待も高まります。
(取材年月:2015年2月)
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地域の課題・ニッチに挑む、不動産業のプロ
貞松憲プロ
不動産コンサルタント
株式会社不動産ラブ
仲介だけでなく直接買取りもおこなっております長崎特有の階段立地・車不可立地やシロアリ被害・雨漏れ被害のある不動産も買取り実績多数です
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