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理解力・記憶力・思考力・判断力・表現力を鍛えるのに有効な「自立型個別学習方法」を実践

中学・高校・大学受験合格へと導く自立型個別指導のプロ

一木康広

学習を通して、21世紀社会に必要な「自ら考え、行動する力」が身に付きます
個室ブースでオンライン学習もできます

#chapter1

自立型個別学習方法を習得させ、メンタルサポートも行う「北斗式自立型個別指導」

 「中学校は小学校で、高校は中学校で学んだことを土台に授業のカリキュラムを組んでいます。近年の大学受験では思考力が問われるため、中学時代までにその基礎をつくっておけば、志望大学に合格できる学習の底力が身に付くのですが、そこを意識している親御さんは少ないようです。私たちが学習コンサルタントの立場でアドバイスできれば、お子さんの学習改善にお役に立てるのでは」と語るのは、宮崎市の学習塾「北斗塾」の塾長・一木康広さんです。

 同塾には、小・中・高校生コースと高卒生のための予備校コースがあります。また第一学院高校(兵庫)と日本航空高校(山梨)の通信制高校のサポート校にも認定されています。例えば、全日制の高校に通学できなくなった生徒を一から指導する際には、高校入試の問題を解いてもらい、中学で学んだことが理解できていなければ、小学校の内容までさかのぼって指導することも。大学受験を目指す予備校生の指導も同じ。今の自分の学力はどのレベルなのか、どこを勉強すべきなのかが見えてくれば、生徒の主体性が高まるといいます。

 個別指導とはいえ、分からない問題をすぐに講師に聞くことはできません。5分間考え、それでも解法の入り口にたどり着くことができないときに初めて質問できます。このような学習環境をつくることが生徒の思考力を鍛えることになるからです。

 「AIの普及により、今後日本の労働人口の約半分がAIに代わるといわれています。生徒たちが社会の第一線で活躍する頃には、人と協力して問題解決したり、新しいものを創造したり、人に分かりやすく表現したりする能力が求められます。社会の変化を見越して、2021年度から導入された大学入学共通テストでも、思考力に関する出題が増えています」

#chapter2

3日後、7日後、21日後に復習して学びを確かなものにする

 同塾では、入塾時に学力テストを行い、正答率が低い単元は基礎から学び直し、理解している単元は、さらに高度な問題が解けるよう指導します。その学習手順は、「教科書を読む⇒問題を解く⇒教科書ガイドで丸付けをする⇒間違った問題は、3日後、7日後、21日後に再テストを行って知識を定着させる」というもの。全問正解するまで何度も解き直し、できたらチェック表に印を付けさせます。

 「一度記憶しても、人間の脳はすぐ忘れてしまうため、生徒には『何度も繰り返し学習することで基礎学力がつくのだ』と言い続けます。学習方法が身に付けば、自宅でも『今日は○○の復習だ』と机に向かいます。家で勉強しないのは、何をどこからどのようにすればよいのか分かっていないからです」

 通信制高校の卒業生に、中学1年の夏から18歳まで自宅の自室にこもっていた生徒がいます。その生徒は、小学5年の国語と中学1年の数学、ローマ字の習得から学び直しました。めきめき学力を伸ばし、早稲田大学法学部に合格。わずか3年で卒業し、法科大学院に進み、司法試験に合格しました。今は弁護士として働いています。

 「できなかったことができるようになる。この積み重ねが自信を生みます。積極的な姿勢が強運を呼び込み、受験合格へとつながることで、自分が生まれ変わるという経験ができます。これこそが勉強の醍醐味(だいごみ)。北斗塾が目指すのは、受験合格はもちろん、自立型の生徒を育てること。それが幸せで豊かな生徒の将来をつくると確信しています」

航空大学校に合格した生徒と一緒にガッツポーズ

#chapter3

掛けた言葉が子どもの心を乱していることを、保護者が自覚することも大切

 生徒の心理面にも配慮し、必要に応じて面談も行います。予備校コースや通信制高校の生徒と接していると、生徒たちの心が「親の一言で」激しく揺れ動いているのを時々感じるそうです。

 子どもがリビングでくつろいだり、スマホをいじったりすると、親は「宿題はしたの?」「早く勉強しなさい」「受験生の自覚はあるの?」と声を掛けます。子どものために良かれと思って発した言葉が子どもの気持ちを乱し、親が望むのとは正反対の態度を子どもに取らせてしまうのです。

 「『疲れているようだけど無理しないでね』『面白そうね。何見ているの?』と表現を変えてみてください。子どもはほめられたり、認められたり、時には労らってもらうことで、親の愛情を感じます。親との絆が深まり、学習パフォーマンスも上がります。満たされた気分で勉強するのと、注意されていやいやするのとでは、学習の質は雲泥の差。子どもと同じ立場になって共感してあげると、子どもはどこまでも頑張れます」

 一木さんは、子どもへの声掛けの仕方などを紹介する、保護者向けの動画配信も必要だと感じています。

 「1989年から常に成果が求められる塾業界に身を置き、生徒たちと関わってきた経験から言えることは、親御さんの協力あってこその受験指導であり、親御さんの成長あってこそ、子どもも成長できるということです。親、子ども、塾の三位一体で頑張りましょう」

(取材年月:2021年9月)

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専門家プロフィール

一木康広

中学・高校・大学受験合格へと導く自立型個別指導のプロ

一木康広プロ

塾講師

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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