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精度の高い仕事と工期厳守。配管工事のプロフェッショナルとしてさまざまな現場で活躍

若い社員を育て品質と工期厳守にこだわる配管工事のプロ

高橋和義

高橋和義 たかはしかずよし
高橋和義 たかはしかずよし

#chapter1

工場・ビルなどの配管工事、機器据え付け、架台の設計・施工、ダイヤモンドコア削孔に対応

 「高精度で工期厳守は当たり前。当たり前のことをしっかりやってきたことで、多くのお客さまと取引させていただいています。活気と腕を備えたプロフェッショナル集団にぜひお任せください」

 そう語るのは、石油精製といった化学系プラントのパイプラインや食品工場のサニタリー、ビルの冷暖房設備など、配管工事を専門とする「さくら」の代表取締役・高橋和義さん。産業機器の据え付けや、重量物を支える鉄骨架台の設計・施工、コンクリート構造物に施すダイヤモンドコア削孔工事にも対応。2012年に会社を設立して以来、地道かつ堅実に実績を積み上げてきました。

 「最初は大変でした。頑張ってもなかなか利益に結びつかず、つらかったですね。人の2倍は働きました」と当時を振り返ります。

 「さくらさんに頼むのは、ひとえにうまいから」と言ってくれる顧客の期待を裏切らないよう、高橋さんの品質管理は妥協を許しません。自社で製作した配管を納品するためにトラックに積んだ後でも、自分が納得いかない場合は、再び降ろして作り直すこともあるそうです。

 「一度失った信用を、取り戻すのは並大抵のことではありません。人間は楽な方に流れがちですが、手を抜いた先に良い評価などありません。お客さまにはいつも『シビアな目で』とお願いしています。弊社は厳しい環境でこそ、持ち前の技を発揮して輝きますから」

 モチベーションになっているのは「さくらに依頼してよかった」「いつも変わらないクオリティー」という顧客の声だと、笑顔を見せます。

#chapter2

既存建物物の内部を調べるエックス線検査も実施

 高橋さんは20歳の時に建設業界へ。さまざまな専門職がいる中で「これだ!」と見定めたのが配管工です。
 「扱う材料や道具の種類が多く、技術面でも高いレベルを要求される『現場の花形』だったので興味を引かれ、この道に進むことを決めました」

 早くから、独立起業したいという夢もあったため、休憩中も溶接の練習をしたり、終業後に同僚が飲みに行っても図面の勉強をしていたと言います。
 「大体のことはこなせるようになりたいと思っていたので、幅広く知識や技術を身につけるため、必死に努力しました」

 実務を重ねる中で、機器の据え付け工事の重要性にも気づきます。このプロセスがスムーズにいかないと配管工事に取り掛かることができず、その後に続く電気工事などの進行に影響を及ぼすからです。

 「機械器具の設置は別の業者が請け負うことが多いのですが、自社で一貫して担うことができれば、お客さまに重宝されるのではないかと事業内容の青写真も描けました」

 高橋さんの予想通り、それぞれの業務を別々に発注するコストが不要となるばかりか、何社にも説明する手間が省け、工程がスケジュール通りに運ぶと顧客の評判は上々だとか。

 「これから新築が少なくなっていくことを見越して、中古物件を改修する際に必要な、建物内の状態を調べるエックス線検査も社内で行えるようにしました。危険性がある二酸化炭素やアンモニアガスの配管など、しっかり溶接できているか事前に確認できることも弊社の強みです」

#chapter3

人材を大切に育て、桜の花のように人を笑顔にする会社にしたい

 高橋さんと共に汗を流す仲間は平均年齢が30代前半と、高齢化が進む職人業界においては若手だとか。
 「お客さまから『みんな若いけど大丈夫?』と不安がられますが、作業の様子を見ると『みんなしっかりしている』『元気が良くて頼りになるね』という声に変わります」

 若者を積極的に採用するのは、手に職をつけ、自立した暮らしをかなえてほしいから。
 「私自身、母子家庭で貧しかったんです。どうすることもできない理不尽さにもがく自分を認めてくれたのが、工事現場の先輩たちでした。『お前、思ったよりやるな』の一言がうれしくて。誰でもいいから存在を認めてあげることが大事で、それが励みになるんです」

 20歳で結婚して子どもが生まれた高橋さん。収入が少なく、生活が賄えない苦労が骨身に染みています。
 「仕事は楽ではないけれど、真面目に働けばそれに見合う給料がもらえる。そんな普通の幸せにこだわっています」

 加えて、シングルマザーの雇用にも取り組んでいます。新工場には、保育士が常駐する託児所の併設も視野に入れています。
 「創業する時に頭に浮かんだのは、大地に根を張り、幹から枝を伸ばし、きれいな花を咲かせる桜です。人の不幸の上に咲く花にはなりたくない。社員や地域の人から慕われる会社にしたいですね」

 人は宝であり「人財」と話すほど、社員を大切にする高橋さん。「良い人材がいる会社は後から数字がついてくる」という経営哲学で、2031年までに年商20億円の企業を目指しています。

(取材年月:2022年7月)

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高橋和義

若い社員を育て品質と工期厳守にこだわる配管工事のプロ

高橋和義プロ

さくら株式会社

プラント工事・半導体・食品工場などさまざまな配管工事に対応する他、機器据付配管工事や、レントゲン検査を必要とする工事も当社内で全てできるため、中間マージンが発生せずコストを削減できます。

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