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「高齢者の日常生活」を支える「訪問マッサージ」で、自立した生活を続ける満足度の高い社会へ

地域の介護・医療と連携し、暮らしの質を支えるプロ

高橋要次郎

高橋要次郎 たかはしようじろう

#chapter1

通院や外出が難しい人とその家族の負担を軽減する、訪問マッサージサービスを提供

 「誰もが住み慣れた生活の場で自分らしく暮らし続けられる社会に」。そんな理念を掲げ、人々の健やかな暮らしに直結する事業を展開するのが「訪問治療院ベストケアグループ」です。

 宮城県を中心に複数拠点を構え、地域の高齢者や病後の不調、障害などで外出が難しい人の生活の場へ、鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師といった国家資格保持者が訪問。専門的な施術サービスを提供しています。

 代表の高橋要次郎さんが立ち上げた「訪問治療院ベストケア」は、仙台中央店・仙台南店に続き、2025年には石巻市にも開設。今後は宮城県外へもサービスの拡大を進めています。

 「医療や介護への公的支援は進んでいますが、慢性的な運動機能の低下や足腰の痛みに苦しみ、日常生活に困難を感じている方は、今も多くおられます。高齢化や老々介護の影響で、医療機関や通所施設への通院そのものが難しいケースも少なくありません。当方では、そうした本当にお困りの方のもとに直接足を運んで、痛みの軽減や身体機能を取り戻すことを目的とした機能訓練を通じて、当たり前の日常を取り戻すお手伝いをしています」

 高橋さんは「本人にも家族にも負担が少なく安心して利用できる、行き届いたサービスを」と、医療・介護分野を補う新たな訪問サービスのシステムを構築。かかりつけ医や提携医院と連携し、健康保険の適用によるケアを提供。国や自治体が進める地域包括ケアシステムの一端も担っています。

 また、資格やスキルを持ちながら、子育てなどの事情で地域に埋もれてしまっている技術者に対しても、適正な労働環境やスキルアップの機会を用意。活躍の場を広げ、働き方の選択肢を増やすことで、地域社会全体の活性化にも貢献しています。

#chapter2

手掛けたビジネスの成果に区切りをつけ「社会的意義のあるサービスを」と、“挑戦者魂”が再燃

 代表は40代で起業し、市場の変化を敏感に読み取りながら、事業の拡大・多角化といった様々なビジネスチャンスを生かしてきました。しかし、一応の成果を上げたものの、どこか物足りなさを感じていたと言います。

 「最初に手掛けたのは、販売業でした。順調に業績を伸ばしていったのですが、消費を促し物品を提供し続ける、という業務に、スタートアップの頃のような意欲が保てなくなっていました。経営の安定よりも、もっと社会的に意義のあるサービスや、必要とされながらも、まだ十分届けられていない要素を提供できないかと考え始めたのです」

 健康・福祉への関心の高まりにも注目し、ビジネスとしてのリスク対策も検討したうえで、新たなチャレンジとして選んだのが、訪問治療院事業。

 「参入してみて驚いたのは、お困りの高齢者の中でも一人暮らしの方の多いこと。体の不調に加えて孤独感や不安がこれほど大きいとは想像以上でした。人の手のぬくもりや会話で表情は柔らかくなり、気持ちも前向きになる様子を見て、あらためてこの仕事の意義を実感しました」

 「医療の手が及びにくいところにこそ、役に立てる余地があるのではないか」。そうした思いが沸き起こり、一時は燃え尽きかけた高橋さんの“挑戦者魂”に再び火がつきました。

 これまでのビジネスでは経験したことのない使命感に駆られるように、仙台市から宮城県内全域、さらには全国へと「当たり前の生活を支えるための、当たり前のサービス」を、推し進めようとしています。

#chapter3

技術者のスキルの活用にも注力。地域に暮らすどの立場の人も、自分らしい生活をあきらめない社会に

 「施術は1回あたり約20分、週2~3回を目安に訪問しています。継続的なケアと共に、会話を楽しみ人とのふれあいを感じていただけたらうれしいですね」

 利用にあたり、訪問スタッフが病歴や生活習慣、個々の事情などをしっかりヒアリング。主治医の同意書をもとに、健康保険が適用されます。介護保険との併用も可能なため、点数枠を気にせず、本人の様子や要望に合わせて手厚いケアができるのがメリット。福祉施設や個人の担当ケアマネジャーからの相談も多いとか。

 さらに、毎回の体の状態や変化の様子をまとめた報告書を、医師やケアマネジャーのほか、希望により遠方の家族にも送付するなど、情報の共有に努めています。
 
 一方で、地域の公的機関とも連携し、地域の見守り活動にも参加。利用者個人のみならず、地域社会の安心を支える存在としても、役割を広げつつあります。

 「支援の手を待っている人が、地域には大勢おられます。そして、我々と同じ思いを持ちながらも、家庭の事情などで力を発揮できていない技術者もいるんです」と高橋さん。

 「スキルチェックや研修プログラムの充実で、高いレベルの技術を提供し続けられるよう努めると同時に、スキルに見合った対価や職務への誇り、やりがいなどを余さず手にしてもらいたい。地域に暮らすどの立場の人も、自分らしい生活をあきらめることなく、毎日を前向きに過ごせることが、社会全体の満足度につながるのではないでしょうか」

(取材年月:2025年7月)

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高橋要次郎

地域の介護・医療と連携し、暮らしの質を支えるプロ

高橋要次郎プロ

訪問治療院(マッサージ)

訪問(鍼灸マッサージ)治療院ベストケア

介護保険ではなく健康保険適用で、負担を抑えながらご高齢者様や障害のある方の機能訓練やリハビリ、はり・お灸、マッサージを施し、身体機能の維持を促す訪問施術。利用者様、施術師ともに生活の質を高めます

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