PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

人脈・財力・実績ゼロからやりたいことを見つけ実現するためのマインドを講話

人脈・財力ゼロから夢をつかむマインドを育てるプロ

久保典彦

久保典彦 くぼのりひこ
久保典彦 くぼのりひこ

#chapter1

自らの経験・経歴を生かし、企業や団体で人材育成を趣旨とした講演に登壇

 「自分のフィールドで活躍したいと願う人たちを応援したいと思っています」と話すのは、人材育成の領域で講師を務める久保典彦さん。

 32歳で京都府京田辺市の市議会議員に当選し、最年少で市議会の議長に選任。若くして市政に従事し、議会を統括する立場となり、リーダーシップの資質を見込まれ講演の要請が入るように。企業や地域の各種団体を中心に各方面へ赴いています。

 「私の経験、経歴が役に立つのであればと、用命を受けるようになりました。特に若い世代に向けて、自らの意志で道を切り開くための心の在り方などをお話ししています」

 高校生が自分の街の課題を見つけ、解決策をプレゼンテーションするコンテスト「新時代を創れ!~まちにさらなる輝きを~」(山城青年会議所主催)ではパネリストとして講評。地元のボーイスカウトの入退団式では「夢をかなえる」をテーマに、少年野球クラブチームの卒団式では「努力とはなにか」をテーマに講話しました。

 「やりたいことを見つけ、懸命に取り組む中でうまくいかず、時には心が折れそうになるでしょう。スポーツであれば、日々練習を重ねても勝負に負けて悔し涙を流すことがあるでしょう。何事においても、成功ではなく成長にフォーカスし、トライし続けることが、必ずや自分の血となり肉となります。諦めることなく継続する力は、将来いずれの世界に進んでも糧になります」

 失敗も挫折もゴールにたどり着くまでのプロセスの一つ。試行錯誤の過程に大きな学びがあり、くじけずに挑戦する中でたくましい心が育まれ、目標を成し遂げる自信になると言います。

#chapter2

体育館の館長から新たな挑戦へ。地域の未来を見据えたクラブ設立

 京田辺市で生まれ育った久保さん。小学校ではハンドボール、中学からはバレーボールに打ち込み、強豪の京都市立洛陽工業高等学校(現・京都工学院高等学校)へ進学。近畿大会では優勝を果たし、全国大会はベスト16に進出。卒業後はコーチを請われて後進の指導にあたりました。

 「20歳の時に、かねてより念頭に置いていた自衛隊に入りました。災害時における救護など、医療分野を勉強するため入隊しましたが、配属先の希望はかなわず。今後について思案していたところ、母校の小学校から『さまざまな背景を持つ子どもたちのために、力を貸してほしい』と声がかかりました」

 臨時職員として勤務し、1年生の担任教諭をサポート。子どもたちが学校に慣れ、2年がたったころ、知人からスポーツ教室などを開く田辺中央体育館の運営を要望され着任。前任者の退職に伴い館長にも就任しました。

 体育館の管理を通じて、野球やサッカーなど多岐にわたる競技団体と交流。自身が情熱を注いだバレーの裾野も広げたいと、2016年に「京田辺バレーボールアカデミー」を立ち上げました。

 「全国を狙うクラブはありますが、興味を持った子どもたちが気軽にバレーボールに親しめる場所を作りたいと考えました。夏休みにはみんなで宿題をする勉強会や映画鑑賞会、秋には農作物の収穫体験会を開催。冬には、練習の成果を発揮する場として地域のスポーツ大会に出場します。多学年の児童・生徒が触れ合い、社会性や協調性を学ぶ場にもなっています」

久保典彦 くぼのりひこ

#chapter3

「京田辺バレーボールアカデミー」を主宰。親子で楽しみながら挑戦心を磨く、心と体を鍛える場づくり

 「京田辺バレーボールアカデミー」では、中高生を対象にしたヤングクラス、小学生らに向けたジュニアクラスを展開。「応用技術を身につけて試合でパフォーマンスを上げたい」「高校に入っても部活動を続けたい」といった経験者から、「基礎からしっかり習いたい」という初心者まで迎え入れています。久保さんはチーフコーチとしてコートに立ち、それぞれの目的や習熟度に合わせて指導しています。

 「親子で参加できるクラスもあって、柔らかいボールを使用して楽しくレッスンを受けてもらえます。一緒にプレーする中で、お子さんや他のご家族とコミュニケーションを深めたり、日頃の運動不足を解消したり。和気あいあいと体を動かし、健やかな心身を養う機会になっています」

 市議会議員としてもまちの運動会や市のマラソン大会に足を運び、台風や豪雨による洪水に備える水防訓練に参加。地域の人たちと親睦を図っています。

 「私が大切にしているのは感謝の心。これまでいろんなことにチャレンジし、若いうちから要職を任せてもらえたのも、良きご縁に恵まれ、周囲の方の支えがあってこそ。皆さまから受けたご恩に報いるため、未来を担う若者に培った知見を還元し、地域社会に貢献していきたいと思います」

 物事の捉え方、考え方を変えれば、失敗すらも飛躍するためのポジティブな要素に変換。「困難に直面しても気持ちのベクトルを上向きにし、自らのレベルを引き上げ、結果につなげるマインドを伝えていきたいですね」と語ります。

(取材年月:2025年8月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

久保典彦

人脈・財力ゼロから夢をつかむマインドを育てるプロ

久保典彦プロ

講師

若くして市議会議員を務め、最年少で市議会の議長に着任。「何も持たない凡人」が困難を乗り越え目標を達成してきた経験を生かし、若者が自らの目指す世界で活躍できるよう物事の捉え方や考え方を講話。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ京都に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または京都新聞が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO